2012年05月20日

古き良き時代の復活

これから地方大学は次々と閉鎖されるだろう。それは地方大学が教える程度の教育では中国の精華大学クラスで学んだ中国の学生に対して勝ち目がないからだ。

 

精華大学クラスを卒業した中国の学生は日本で言えば旧帝大クラスの能力に匹敵するし出世したい情熱においては10倍の違いがあるし四書五経を原書で読んでいれば日本の東大卒でも敵わないかもしれない。

 

高い学費を払って子供を駅弁大学にやっても昭和後期のようなネクタイを着けるような就職先がない。むしろ老人向けの理容師とかケアギバーとかのサービス産業が成長産業になるのであれば高校卒業の時点で専門学校に通わせて「手に職」を身につけさせた方が良いと思うのは親の自然の選択であろう。

 

おまけに若者人口は少子化であり、よほど特徴のある大学で無ければ生徒に選ばれる事はない。そうなれば大学は自然淘汰されていく。だから今大学に就職先を見つけたとしても潰しのきかない年になってから首になる可能性が高い。早いうちに違う仕事を探すべきだ。

 

工場は確実に海外移転をする。優秀な若者は海外に駐在して日本とのパイプ役になる。日本国内に残る産業はサービス業となる。何てかのんびりした、人のよい、戦前の日本の田舎のような国になるんだろうな。

 

散髪屋に集まったおじいちゃんたちが髪を切ってもらいながらおしゃべりを日がな一日楽しみ、皆がにこにこして昔の話に花を咲かせて「あの頃はさ〜、どこそこのゆきちゃんが好きだったんだよね〜」みたいなネタでわ〜っと笑いを取って・・・。

 

銀行に行けばたくさんの老人が整理券を持って自分の順番を待ち、30分ほど待たされて呼ばれたカウンターには40代の女性担当者が「はい、おじいちゃん、今日は年金の引き下ろしですか〜、あ、そういえばお孫さんどう?元気〜?」と言われ、おじいさんはそれだけが一日のなかで最高の時間であり胸の中に溜めていた「イイタイコト」をずっと話し続ける。

 

担当者も慣れたもので、予め上司から残高に応じて一人当たりっx分と決まった時間の中で話を片付けてにこっと笑い「は〜い、手続き終わりましたよおじいちゃん、また来月来てくださいな〜」と明るく声をかける。

 

40代の女性担当者に要求されるのはCDSやシンジケート投資などの難しい金融技術ではなく目の前にいるおじいちゃんを喜ばせて預金を積み上げる「キャバクラ嬢」としての能力なのだ。少なくとも駅弁大卒という肩書きがこれから必要になるとは思えない。

 

人口減少が問題というが、ぼくは人口400万人の国家に住んでいるから人口が減少して8千万人になるから大変と言ってる国の言い分がよくわからなくなった。日本は分権国家、1千万人を単位にしてそれぞれが法律を作ればいいのではないかと本気で思う。

 

8千万人もいるのに移民が必要か?日本にとって大事なのは「日本人的なもの」を守ることであり人口不足を外国人でカバーすることではないはずだ。これはおそらく外務省も同じ考えだと思う。日本人は人口が減っても次に地方都市に人口を集中させるスマートシティを作れば良い。

 

旧帝大のある地域を地域大都市として500万人単位の行政区にする。この行政区の中心には大学と大学総合病院があり人々の教育と医療を守る。自宅から歩いて10分程度で行き来出来る範囲内にちっちゃいクリニック(かかりつけのお医者さんがいる)があり小学校があり職場がある。

 

地方都市は50万人くらいが効率よいのでは?と思う。適度に都市化されていながら自分の先祖の墓とはそれほど離れていない距離だ。大都市に比べれれば行政サービスも少し劣るし散髪屋に集まる人々もいつも同じだが、それでも心地良いと思う人の住む町だ。

 

移民は良い意味での日本人精神を壊すと思う。少量を少しづつ受け入れるのは良いが、一気に移民導入はやめておいた方が良い。自分が移民として20数年海外で生活していろんな人々や国を見た結果として言えるが、日本に移民を急激に受け入れることは日本が寄って立つ根本を壊すことになるからやめたほうが良い。

 

個人的には移民としてやってきた外人が「ニポンのテンノーヘイカのソンザイは〜」って言われたら「ふざけんな、帰れ!」と言いたくなる。ぼくはNZの宗教に対する寛容さは好きだし、だから公共の場でこの国の君主であるエリザベス2女王に対しては敬意を払う気持ちは十分にある。

 

だから外国から来た外国人も最低の道徳として日本の天皇家を無条件に敬う気持ちを持って欲しいが、それは大量に移民が来てしまうと違う価値観で判断されてしまい違う国家になるのではないかというのが僕の嫌な点だ。

 

そういえば最近天皇陛下がイギリス訪問をされてエリザベス女王の記念式に参加したって記事を見たが「いいね〜、お互いに苦労して自分なりに国家を支えて、大したもんだ」と言いたい。少なくとも俺にはできんな。片方は自分のバカ息子が不倫してるのを良くコントロールしたなって思うし片方は日本の因習と闘いながら何とかじぶんちを少しでも開放的にしようって思いを感じる。

 

話はそれたがこれからの日本は5%の優秀な人々が残りの95%を率いる「徳治政治」になると思う。日本に民主主義は合わないと思う。普通の人々にとって給料は下がるしネクタイをする仕事はなくなるけど、でも今よりもっとのんびりした生活が来るとなればそれはそれで良いのではないか?

 

無理して心殺してポン大行ってJRの保線区で鉄道のレールを真夜中に修理するよりは、楽しい仲間と小学生の頃からチームを組んでバカやりながら高卒程度で就職して、手は油で汚れるけどそれでも飯が食えて周りに小学校時代からの本当に信頼出来る友達がいて、生まれた町で一生涯を終える幸せ、ありじゃないかな。

 

まさに江戸から昭和初期まで続いた日本的生活ではないかな。ある意味大東亜戦争で負けた後に米国から押し付けられた「民主主義」が日本をおかしくていると考えたらどうだろう。

 

日本人に西洋的民主主義は合わない、不要です、返上します、そういう時代が来るのではないかと思う。もちろん一度始めた民主主義を簡単に変更することは出来なが、換骨奪胎は可能である。

 

そしてどう見てもこれからの時代は換骨奪胎が起こりそうなのだ。その時にあなたの子供がどうやって職を得るか?どんな職を得るか?



tom_eastwind at 18:22│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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