2012年05月30日

水曜日の朝

オフコースの「水曜日の午後」を最初に聴いたのは1970年代だ。歌詞そのものをいくら読み返しても意味が分からないのだけど、小田和正の透明な声と一つ一つの単語がいつまでも頭の中でくるくると回ってて、そんな時はとても気持ち良い。

 

今日は飲み会があるのでバスで会社に行く。最近は週一ペースでバスに乗ってるな、体によくない(笑)。けれどバスは街と人々を計る大きな指標の一つだ。

 

ニュージーランドにも優先座席ってのがあるのだけどあまり活用されていない。てか、必要あるのか?今朝のバスでも座席に座ってるビジネスマンは後から乗り込んで来た女性に次々と席を譲っている。それも「こちらへどうぞ」ではなく、まるでバスから降りるような仕草で席をたって自然に席を空けて、そのことに気づいてるのかどうか分からないが女性が空いた席に座る。

 

こういうのって気持ち良いな、親切心をルール化したりして議論にする国と違ってこの国はまだ優しさが残っている。忙しさの中でも女性に席を譲る心の余裕がある。

 

バスを降りて近くの立ち飲みコーヒーで3ドルのアメリカンコーヒーを買う。可愛らしいキーウィの女の子二人が仕事してて、注文を受けると一人がきびきびとエスプレッソマシンを使い一人が会計を受け持ってる。

 

「ミルクは?」アメリカンでミルクってあったっけと思いながら「ミルク不要」とにこっと笑って答える。「はいどうぞ」、出来上がったばかりのコーヒーを右手で持って胸のあたりに持ってきてその香りを楽しみながらクイーンストリートを上っていく。

 

オフィスまでは軽い上り坂でポケットに入れたiPhoneでアズナブールの歌を聴きながら、通勤する人々の顔を眺めお店の開店準備をする店員さんの顔を眺め、のんびりと歩く。

 

移住ビジネスの大きな進展があった今週だ。複数の弁護士とのミーティングで投資家の投資額に実は様々な「対応策」があるし起業家ビザでも同様、とにかく今はニュージーランドが国を挙げて世界中から投資と雇用を集めようとしているのがひしひしと感じる。

 

これはニュージーランドだけではなく、米国でも豪州でも投資移民のルールを緩めはじめて、こっっちからすると「何かチキンレース」って感じだし、「3年前にお前ら偉そうな事言ってたよね、今のこの態度何?」って聞きたい(笑)。

 

これから少しづつまとめて投資家部門と起業家部門での永住権取得の実態を書いていこうと思う。たぶん5年後に読めばまたも「あんな緩い時代もあったのかな〜」って思い出すために。

 

今年になって起業家ビザで永住権を取得したお客様が続出。ありがたいことだ。彼らはこれからニュージーランドで消費税を払い納税をしていく。この国にとってもありがたい事だ。ご本人たちにしても「早くやっといてよかった」となる。

 

小松左京の「日本沈没」という小説はまさに今の日本を表しているのかと思う。皆が本当に危ないと思った時に外国に逃げようとしても、その時にはビザ枠はもうない。日本を出ても住める国がなくなる。一生海の上を漂流するか?

 

今とにかくビザだけは取っておいて移住に必要な最低滞在日数は後でゆっくり稼ぐ、そんな話がこれから半年以内にあっという間に日本全体に広がるだろう。現実にその動きが当社への問い合わせで感じられる。

 

日本人が1万人やってくるだけでニュージーランドの経済は上向く。ぼくはこれからはニュージーランド経済のために仕事をするようになる。何故ならぼくは今週ニュージーランド市民になったからだ。この国の市民権を取得して日本国籍から離脱する。

 

日本が嫌なら出てけとか言われるが、はいはい、これで完璧に出ていきます。ぼくが嫌いなのは日本政府であり日本という故郷ではないので国籍は返納であるが日本を大好きなままだ。

 

国籍と民族は別だ、ぼくは日本人だが日本国籍ではない。国という言葉に惑わされて政府と故郷の区別さえつかないあふぉーにどうこう言われたくない。

 

日本にいることだけが日本人である証拠とか立派とか思って生活保護を受けるよりは海外に出て自立して誰の助けも得ずに逆に現地で雇用と納税を行う日本人として誇りを持って生きていきたい。

 

水曜日の朝、少し気持よく街を歩けた。今日からぼくもキーウィだ。



tom_eastwind at 17:32│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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