2012年06月06日

百姓は、生かさず殺さず?

若者80%が収入に不安 子ども・若者白書

 政府は5日午前の閣議で2012年版「子ども・若者白書」を決定した。白書では、就労に関する意識を調査し、収入や老後の年金に不安を抱く若者が80%を超えることが分かった。厳しい雇用情勢や低賃金が続き、若者が明るい展望を持てない実態が浮き彫りとなった。

 

 調査は昨年12月から今年1月まで、インターネットを通じ全国の15〜29歳の男女3千人に対し実施。就労に関するさまざまな種類の不安を聞いたところ、「十分な収入が得られるか」に対し「とても不安」「どちらかといえば不安」との回答が合わせて82・9%と最も多かった。

2012/06/05 09:01   【共同通信】

 

「若者よ心配するな、仕事はある、日本政府が提供してあげる、それが貴方の好きな仕事かどうかは別として。これから増加する老人介護などサービス産業では人材を必要としている。それでも仕事がなければ公共事業の道路工事で採用しよう。そう、食って寝るだけの金は渡されるのだ。それで十分だろう。時には居酒屋で発泡酒も飲めるし共働きなら結婚出来る、かもしれない、良かったよかった北朝鮮ほどひどくはなくて」

 

「百姓は生かさず殺さず」は江戸時代から続く日本の伝統的な政策である。同時に「民は由らしむべし知らしむべからず」も有効な政策だ。

 

だから一般市民はぎりぎりの可処分所得と情報無知の状態に放置しておいて毎日自宅と会社を往復させて何も考えさせずみのもんた脳を身に付けさせる。これを一生繰り返させる、まるでブロイラーのように。これが日本本来の政策であり偶然のように現れた1970年代から続いた市民の自由と繁栄はもう認めないのだ。

 

そして彼ら一般ブロイラーを管理するのは「政党の人気取りでバカ市民から一時的に票を集めて次の選挙で落ちるようなバカチルドレンよりも、小学校から長い期間をかけて何度も試験を受けて本当に実力のある上級公務員が国家を管理するほうが正解であ〜る!」となる。

 

「文句を言うなら何故最初から上級公務員を目指さなかったか?何故毎日遊んで暮らして大学でも成績が低くて、今になって生活不安なんて、そんなん自己責任じゃんか、あんたが今そこで結婚も出来ずに毎日かつかつの生活を強いられているのは自分の責任でしょ」これも事実。

 

だから僕は彼ら高級官僚の価値観を認めている。この点理解して欲しいのは、ぼくは彼ら官僚が素晴らしく優秀であるってのは理解しているし彼らの価値観も分かる。大したものだとも立派なものだとも思う。こんな東洋の小国がここまで成長したのも彼らの努力に負うところが多大である。

 

ただその政策の方針が僕の個人的な政策と相容れなくてぼくはニュージーランドという国に住んでいるだけだ。

 

申し訳ないが普通に大学を出たからってだけではこれからの日本に「十分な収入が得られる仕事」はどんどんなくなっていくのだ。米国でもついに中国との逆人件費競争が起こり1990年代に中国に進出した製造業が米国に戻り始めている。失業率が高くて仕事がなくて賃金が大幅に下がった米国に戻り、米国製造業は20世紀中頃のような、地域生産地域消費となっている。

 

「日本も同じように中国の高騰する賃金が追いつくまで人件費は下がり続けるだろうが、同時に物価も下がるので若者よ心配するな、飢え死にすることはない」と政府は言うだろう。

 

そして中国並みの人件費になった時、日本国内向けの製造業は日本に戻る。工場が日本に戻るのだ、パンパカパーン!良かったねと言いたい。ただ、そこに至る道程の十数年の長さと中国並みになった給料で食っていく厳しさは可処分所得の減少を伴い、まるでブロイラーが生まれた時からケージに入れられて卵を生むだけの生活を強いられてそれ以外の事は何も出来ずに人生を過ごすことになる。

 

いつも言うことだが、それはそれで楽しいかもしれない。自分で何も考えずに政府の敷いた道を真っ直ぐに歩くのだ。それは奴隷的で楽しいかもしれない。その価値観を好きな人はそれで良いと思う。

 

しかしブロイラーの道を自分の子供に選択肢なしで与えるのか?僕は自分の子供にそんな選択肢のない人生を与えたくない。出来るだけたくさんの選択肢を持たせるためにも、色んな事を教えたい。世界は広いと教えたい。

 

りょうまくんの為に地球儀を買おうと思って会社の隣の大きな本屋に行ったら売ってない。ならば地図でもと思ったら、これも売ってない。やっぱり田舎のニュージーランドだ(笑)、どういうこっちゃ、自分で行ってみてこいってことか(笑)、次回の日本出張で買わなきゃな。

 

りょうまくんは12歳まで自分の殻の中に閉じこもっていた。ある日、本当にある日突然目が覚めたようにぼくに話しかけた。「お父さん、ぼく、ずっと夢のなかにいたみたい、なんかまだ少し眠いけど、昔のことも少しづつ思い出してるよ、これからよろしくね」みたいな感じだった。

 

そんな子供に「いやいや、君の歩道はこうなんだよ、他に道はないんだよ、目を開かずに黙って政府の言うことだけに従っててね」と言えるか?こんな可愛い子供にそんな生活を強いてみたいか?

 

価値観の問題である。けれど僕は絶対に嫌だ。

 

親として出来るだけたくさんの選択肢を与えて、それで彼が警察官でも軍人にでもなるもよし、会社勤めもよし、ぶらぶらと生きるも良し。親の働く背中を見せて両親が仲良いところを見せて、そこから先は彼に考えさせたら良いと思ってる。

 

りょうまくんは今回の高校のテストでB級の一番上までいけた。彼はA級に上がることを狙っていたようだが、ゲーム遊び癖がちょっと過ぎたかな(笑)。それでも前回のテストではB級の一番下だったので4ランクUPだそうだ、大したものだ。

 

「良かったねりょうまくん、次はA級だよ:」って言うとちょっとにこっとして「うん、もういっぺんやってみようかな」だって。うれしいな。

 

ぼくらは生かさず殺さずの百姓ではない!知らしむべからざる民でもない!奴隷じゃないんだ、ふざけるのもいい加減にしろ、ぼくらは自分の人生を選択できる人間なのだ!

 

自分の人生は自分で責任を取る、だから政府は余計な口を出すな。



tom_eastwind at 19:30│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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