2012年07月11日

ラブソング

“あなたの素晴らしい時が千年も続きますように、ぼくは川辺の小石が溶かされて一つの大きな岩になるまで君を守るよ”

 

こんなラブソングを聴かされたら恋に落ちませんか(笑)?君が代。ある人から偶然頂いた君が代に関する解釈本の中で、読んでるうちにこれってラブソングじゃないかなって思った。

 

「君」を天皇と考えるかそれとも自分の愛する人と考えるか?「きみ」という日本語は長い時間をかけて様々な意味を持つようになった。ぼくはきみが好きだ、けれどこれはぼくが天皇陛下を好きって意味ではないよね。

 

だったらきみの時代、つまり君の「代」がずっと続いて欲しいって思うのも当然の気持ちではないか。愛する人にずっと生きていて欲しい、もちろんそんな事は物理的に不可能と分かっていても、やっぱり愛する人に早く死ねって馬鹿が居ない限り、誰もが愛する人に長生きして欲しい。

 

民主党が労働組合と日経連の談合で出来上がった組織であり、その成り立ちが元々不純であったから現在のバラバラ状態に繋がったが、ぼくは個人的に天皇を嫌いではない。彼が日本という国家を実質的に仕切れる時代は300年間ずっとなかった。

 

昭和の時代でも結局は皆が無責任なまま天皇陛下に責任を押し付けて戦争に走った。このあたりまだ議論のあるところだろうが、ぼくは天皇陛下に戦争責任を押し付けるのは、まるでどっかのバカ作家が「太陽が暑かったから人を殺したんだよ」という程度のガキの欺瞞であるとしか思えない。

 

今日やっと日本から飛行機で15時間以上、距離にして1万キロくらい離れたクイーンズタウンに到着した。東京の温度が30度でこちらがほぼゼロ度なので温度差が30度だ。

 

12日前にオークランドから真夏の香港へ移動、そして福岡、大阪、名古屋、東京と仕事をして折り返し、羽田から飛行機に乗って2回乗り換えてやっと昨日の夜家族に会えた。

 

クイーンズタウン空港からタクシーで街に向かう。インド系の運転手が「ハイ!どこから来たの?」と聞くが、あはは、君が生まれた頃にぼくはこの街で君のように車を運転していたんだよね。

 

ニュージーランドに生まれたぼくの子供たちは君が代を単なる日本の国家としか捉えておらず、香港で生まれた奥さんは何とかぼくのメンツを傷つけないように「君が代も悪くないよね〜」とか言ってる。

 

ありがたい事だ、日本と香港とニュージーランドと三カ国をまたがって生きてると、いろんな人と会う。直接利害関係がぶつかることもあれば政治的な障害もある。しかしぼくの生まれた国の歌を直接侮辱する人間はいない。

 

けれど日本では君が代を侮辱する人間がいる、金儲けのために。下部組織では間違った理屈を教えられて洗脳されている。それが日本の政府内部にいるのだから馬鹿な話である。

 

卒業式の歌で中島みゆきの「時代」が選ばれた時がある。森山良子の息子の歌が選ばれた時がある。君が代がラブソングであり、卒業する人々に「行きなさい。頑張ってね、見守っているよ」と唄う習慣は日本で長く続いてきた。

 

日教組のバカどもは、一体何をしようとしているのかな。日本から遠く離れたクイーンズタウンでふと思った。

ラブソング。家族を愛して恋人を愛して、そんな、人間が普通に思う気持ちを認めようとしないのかな、自分の目先の金の為に。薄汚い連中だ。



tom_eastwind at 13:57│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔