2012年08月07日

トンガリロ火山が噴火した〜!

両手で布団を持ってるイメージ。それを左下から右上に向けて飛ばしながら言う。「ふとんが、ふっとんだ〜!」

(小笑)しょうもない冗談ですが、なんとなく「とんがりろが、ふっとんだー!」に語呂が似てて腹の中で笑ってしまいました。でもって本題。

北島中央にある活火山トンガリロが昨晩から噴火を続けており周囲の牧場はすべて灰色、道路はほぼ閉鎖、定期便も結構が出てる。オークランドから車で5時間程度かかる場所にある火山だ。

 

元々が人の殆ど住んでない地域であり避難指示などは出てないが、いかにもニュージーランドらしい噴火だ。

 

このあたりの山は元々活火山が多く政府調査機関が常に頂上や火口を調査して必要に応じて火口の蓋になっている部分に穴を空けてガス抜きもしていた。これはオークランド博物館に行けばディスプレイを見ることが出来る。

 

今回の噴火はほとんどのオークランダーからすれば「お、すげーな」程度の感覚であり実際の生活への影響はない。溶岩流が飛んでくるわけでもないし空が真っ暗になるほどでもなく、程よく噴いてくれてちょっと大きなガス抜きか〜って感じだ。

 

トンガリロから20km離れた場所にもルアペフ山という火山がある。ここが噴火するとオークランダーも困ったことになる。この山にはトロア、ワカパパという北島最大のスキー場があるからだ(笑)。ルアペフも数年に一回くらい噴火するが、これもかなり想定内なのでこの2つの山周辺は巨大な国立公園になっており大きな被害はあまりない。

 

もちろんブラック・スワンという話もあるわけでもしかしたらトンガリロとルアペフが同時に大爆発を起こして地震を引き起こし、活断層の真上にある「ウェリントン沈没!〜」とか、漫画なら面白いネタになるが、確率的には北半球で起こるテロ事件の方が高いだろう。

 

火山が爆発したとか地震が起こったとか、日本と同じような自然災害がある国です。それは忘れないで下さい。災害に対しても予め完璧に予防をするという発想がないのも事実。これは「人が作ったものは壊れる、絶対に壊れる」のが前提ですから。

 

ただ、東北の大震災が沖縄にまで地震の影響を与えることがなかったように、どのような大きな地震も噴火も必ず距離で測れます。国としての危険なのか地域としての危険なのか、距離的危険なのか政治的危険なのか、危険の種類をしっかりと自分で測って判断することが何より大事です。




tom_eastwind at 15:09│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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