2012年08月17日

子供でも分かる歴史教育

現在日本国内では竹島、尖閣諸島、北方領土と近隣諸国と領土問題を抱えている。けどそれは欧州のトルコとギリシアのキプロス紛争のような戦争にまで発展するケースではない。

 

この領土問題、実はオークランドでも時々問題となる。それは子供が通う学校で韓国から来た子供が日本人の子供と付き合いをやめるとか中国人の子供が日本人の子供に文句を言うとかである。

 

日本の子供は学校できちんとした歴史教育を受けていないから、相手に言われても言い返す事が出来ない。相手は国家を挙げて日本を悪者にして自国内の不満のガス抜きに使うわけだが、中韓の子供たちはそんな大人の事情など知らないから本気で「日本人は盗人!」と信じてしまう。

 

歴史教育の問題点は、日本国内であれば「うるせー、嫌なら出てけ!」とすぐ単純な口論になるのだが、海外における日本人の歴史認識、とくに子供への早期の教育の必要性を感じるのは僕だけではないだろう。

 

うちの自宅では夕食を食べながら6時のニュースや7時のニュース特集を見るのだが、アフリカ問題などが出てくるとりょうまくんは最初何か分からず「アフリカって野蛮だよね」と言う。

 

そんな時にぼくは奥さんのIpadを借りてりょうまくんにアフリカの地図を見せる。そして「りょうまくんさ、普通の国同士の国境は山とか川とか海とかで曲がりくねってるよね。じゃあどうしてアフリカの国境ってこんなまっすぐになってるの?」と聞くと、当然分からない。

 

そこで英国などの欧州がアフリカから撤退する際に国境をわざと違う部族や宗教や宗派が一緒になって国内紛争が仕向けたのだと説明する。

 

国内紛争に明け暮れてる限り国家は絶対に成長しない。そして体制派と反体制派を争わせて兵器を売りつけて鉱山の権利を奪って彼らは争うままに放置しておけば欧州は美味しいところだけ持っていける。

 

中東でも国境が一本の線のようになってるのを説明して、けどこの地域はイスラム教という同じ価値観を持っているから現在はムスリム同胞団などが中心となって大イスラム圏の復活をしようとしている。

 

こういう世界の歴史や情勢を、目に見える事実をベースにして説明していけば、子供はスポンジが水を吸うように覚えてくれるし歴史の背景を理解してくれる。そうなれば世の中の不平等や不条理も分かるし白人だけが正しいのではないってのもわかってくる。

 

これと同じ理屈で、日本も対外的に「子供でも分かる日本の問題集」を作れば良いのになと思う。

 

中国が抗議する度に死者数が増える南京事件、沖縄も中国領だと騒ぐ国境問題、ありもしなかった女子挺身隊事件、どれもこれも日本は明確に事実に基づいて説明出来るのに、それをきちんとして来なかったから海外に出た子供たちが学校で中韓の子供たちと議論しても勝てない要素となっている。

 

以前も書いたが国境問題はどこの国家間でもほぼ抱えている。だから国境問題が激化すると戦争の火種になるわけであり最初はジャブみたいにやってたのがそのうち本気になり銃や大砲を持ちだしてくると死人が出る。

 

一旦死人が出てしまえば領土問題は戦争に拡大してお互いに無意味なまま血を流すことになる。そんな無意味な争いの後に残るのは憎しみのみだ。

 

そうならないように紛争当事者の両国家は歴史の認識を一致させて是々非々で議論できる場所を用意して置く必要がある。そして政府レベルだけでなく国民レベルで紛争の原因と事実と日本の考え方を常に教えておく必要がある。

 

そして何よりも必要なのは、このような紛争が戦争に発展した時に何が起こったか、最近の例で言えばユーゴスラヴィアの崩壊に伴ったサラエボなどが良い例だ。

 

例え価値観が違っても自分の価値観を感情的になって相手に無理に押し付けるのではなく、歴史的事実のみで議論をして、少なくとも相手が子供レベルであれば言い返せないくらいの歴史教育を小学校低学年から行う必要があると思う。とくに海外で生活をする子供は日本がどんな国なのかを体系的にしっかり学ぶ必要がある。

 

はっきり言えば中韓の子供たちの言ってることなんて「親や周囲に吹きこまれた」レベルである。歴史認識はほぼない。彼らには事実を持って話しをすれば良い。

 

南京事件で戦時中に中国が主張していた死者が戦後増え続けるという理論的に有り得ない話、南京事件当時に30万人も住んでなかった街でどうやったら30万人殺せるのか理論的矛盾、突っ込みどころは満載である。

 

挺身隊事件だって、あれは福島みずほがでっち上げて日本から賠償金を取ろうとした捏造事件である。戦時の日本軍を少しでも勉強した人間であれば常識以前のレベルであるが、戦争に蓋をして子供に歴史を教えなかった日本政府の失態である。

 

いずれにしてもオークランドにも日本の子供が増えてきた。小学生でも分かる歴史教育をそろそろ考える時期に来ている。

 



tom_eastwind at 14:44│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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