2012年10月26日
山崎
山崎10年
オークランドのエリオットストリート沿いに新しく出来た高級フードコート内にウイスキー専門店がある。
ウイスキーは英国で作られた飲み物と言っても実際はスコットランドでありイングランドでは1300年代までは庶民のお酒はビールやシェリー酒が中心だったと、とある南海バブルネタで1300年頃を舞台にした推理小説に書いてあった。
その山崎10年物が150ドル。高いかやすいかは人の判断に任せるがジョニーウォーカー黒が58ドルで同じ750mlなので3倍はする。
最初は何の気なしに入った店だが、入り口すぐ右手のところに何だか見慣れたボトルがある。日本語だ・・え、山崎?他にも竹鶴とかあるし、へー、日本のウイスキーもここまで出てきましたかとうれしくなった。
海外で生活して日本の商品を見かけることはよくあるが、お酒もここまで進出してきたかって感じるのはやはり日本人としてうれしい。あ、この表現だが、ぼくは日本生まれなので国籍はニュージーランドなので英語で言えばジャパニーズキーウィ、だから日本人とも呼べる。
しかしまあ冷静に考えてみればこの店に置いているアイラ島の上質なウイスキーは殆どサントリーが買収しており、酒屋に卸す際もアイラウイスキーと抱合せで販売しているのかもしれない。
けど品質は日本独特の柔らかな水を使っておりアイラとは一味違った洗練された丸みのあるものなので飲み比べをすればその品質の高さは理解してもらえると思う。どうでも良いことだが日本人はずっと軟水を飲んでいたのに何故えびあんのような硬水が売れるのかどうも不思議。日本人の下の嗜好はそこまで変わったんかな?
しかしこの値段はきついな〜。ジョニ黒3本分の値段のウイスキーは普段飲みはできませんぜ。これは円高のきつい部分かな。それでも記念に一本買った。お店の人はぼくが日本人だとは思わなかったのだろう「おい、この酒は美味しいぜ」ぼくは「知ってるよ、おれ日本人だもん」と返してにこっと笑って「また来るよ」と店を出た。
日本の品質の高さを一番よく理解しているのは海外で生活をする日本人である。すべての身の回り品を見渡しても日本には常に最上の品質のものが豊富にあふれている。海外で生活をする日本人が節約して韓国ショップや中国ショップで普段使いの醤油や海苔や味噌やコメを買うことがあっても、それは日本製品が品質が悪いというわけではなく単純に値段が高いからだ。
値段が高い理由の一つが流通量が少ないという事がある。もし海外で生活をする日本人が増えて彼らが積極的に日本製品を買うようになれば値段はもっと下がるだろう。BuyJapan活動でもしてみるか。
ウイスキー山崎を手にとって自宅で水割りを楽しみながら、今日は久しぶりに日本の映画でも観るかなと考えた夜。一杯一杯を「たっけーな」とか「おいしー」とか交互に気持ちがよぎった夜だった。
上記のブログをネタとして書き置いたのが実は今年の9月。酒ネタばかり書くとアル中と思われるので(笑)しばらく放置しておいたけど、実は昨日オフィスに久しぶりに出社して机に溜まってた書類の中から日経ビジネス2012年10月15号を引っ張りだして昨晩読んだら、その61ページ、「ニッポンの商品100」でジャパニーズウイスキーとして山崎と竹鶴が紹介されてた♪
嬉しいな、愉快だな、中国や韓国のように他人の足を引っ張るだけ国家と違い、自分で何かを作り出して世界に売っていける技術力、高付加価値を想像して創造出来る技術力。ニッポンチャチャチャです!
あ、ちなみに「こんな事書いて下さい」てのがあれば できる限りリクエストにお応えしますよ。説明会に参加するほどではないけどここんとこどうなってるのNZでは?というのは、プライバシーや他起業の毀損に当たらない程度で書けますので、ウォシュレットとかクーラーとかガス料理とか、小ネタもたくさん書きためてるのでよければどーぞ♪