2012年11月27日

世界最低、日本人のやる気?

ブログに頂いたコメントの中で、ぼくが福岡からシンガポールに向かう飛行機が偶然一緒だったんですねというのがあった。その方はシンガポール在住だそうで前日に福岡でラーメン食べてたそうだ、そこも同じ!海外生活でうれしいのは誰かと交差した時で「世界は狭いですねー。」と言える時だから思わずうれしくて笑ってしまった。

 

海外で生活をしていると日本をより強く意識するようになる。日本で生活をしていると毎日のちっちゃな変化に気づかないまま大きな変化を何の意識もなく受け入れているのだが、海外で生活をしていると日本の毎日のちっちゃな変化を感じないから大きな変化が見える。

 

特に今のシンガポールと日本を比較すると隔世の感がする。1970年代のシンガポールは未開発の土地だらけでセントサ島に渡ってピューターのお買い物をするくらいが精一杯。当時のツアーで定盤コースは「シンバンホン」と呼ばれていた。まずシンガポールに飛び次にバンコクに行き最後に香港に入るのだが、3カ国を比較して香港が一番賑やかだった。

 

もちろん当時の日本はアジアの中で突出していて「LOOKEAST」日本をお手本にしようとすべての東南アジア諸国が日本を向いていた。

 

ぼくは1970年代終わり、文化大革命終了後の中国に行ったことがある。当時の中国では全員が粗末な人民服を着て上海の街なかでも人々は自転車通勤をしていて、第一百貨店という一番大きなデパートでも品が少なく百貨店内のトイレなのに個室のドアがなく、北京のワンフーチンは舗装もされていない路地でちっちゃな屋台で刀削麺を作りお客は地べたに座り込んでそれを食い、全てが日本と比較にならないほどだった。

 

ところが今ではGDPで日本は中国に抜かれシンガポールがアジアのハブとなり、日本の経済規模は中国に次いで3位だが気分的にはアジア主要国から「すっかり抜き去られた国家」になってしまった。もちろん今だ日本はアニメやコスプレ、綺麗な国、正直な人々という文化的側面は評価されているが経済的には「オワタ」と見られている。日本の企業でさえシンガポールに本社機能を移し始めている。

 

けれどそのような大きな変化は日本国内で毎日仕事をしていては感じることはなく海外と日本を比較することもなく今眼の前にある毎日を一生懸命生きてくだけで一日が終わり、その一日が365日続いて一年が終わり、また次の一年が来るって感じだ。

 

日経ビジネスの11月19日号で世界経済フォーラムの国際競争力ランキングが発表されているが2007年時点でシンガポールは7位、日本は8位。2012年時点でシンガポールは2位、日本は10位である。

 

更にエンゲージメント指数、これは国別のやる気度で「社員が自身の仕事と組織に誇りと満足感を持ち責任感を持って現在の仕事を続け組織を支持すること」と定義されているが、この調査によると日本は31%で世界最低。世界最高はインドの77%。米国は59%で4位。

 

この調査は世界の大手企業を対象としているが日本の企業でしか働いてない人は他国の企業と比較することは出来ない。しかし外から世界を国別に比較してみると日本のエンゲージメント指数が低いのはよく分かる。

 

社員のエンゲージメントを高める要因は、目指す未来の姿に対して自信を持って示す経営者、部下を尊重し信頼出来る上司、社員にとっての成長機会、社会善を重んじる組織文化。要は、社員が自分の成長と将来を託すことができるリーダーと組織であることが、社員の力を引き出す鍵になる。

 

日本の場合は仕事を「やらされている」気持ちが強く、目指す未来が見えず経営者に自信がなく上司は部下を尊重も信頼も出来ず社員にとっての成長機会がなく、社会善よりも企業ルールを重んじる組織文化であるから、このエンゲージメント指数は日本が最低になるように作られた数字かと思ってしまう。

 

久しぶりに福岡のキャナルシティ内の一蘭ラーメンを食べた。前回来たときは店内改装中で食べられなかったので福岡に着くとそのまま飛び込んで食ったのだが、「あれ?」ここってお持ち帰り用のラーメンとか売ってた?

 

てかラーメン丼が箱弁当になったのは知ってたけど、麺は生煮えでスープに鋭さがなく以前のような尖った主張がなくなってた。元々カウンターがブロイラー形式の食べさせ方で賛否両論の中でも自分の主張を貫いてたのに、随分変わったなー。

 

毎日同じ物を食べているとそれほど疑問を感じないのだろうが、1年に1回くらいしか食べる機会のない人間としてはどうしても期待感が高くなってよりよい物が出てくると思ってるからか、残念感が強い。

 

日本を好きでいるから期待し過ぎて今の日本に残念感があるのかな。経済的に良かった時代の日本とその頃の日本人の元気の良さを知っているだけに今の日本の閉塞感は残念。


けど、少なくとも僕は元気の良かった日本を体験した日本人として、そして海外に生きる日本人として誇りを持って前向きに、地元キーウィがびっくりするくらい日本人の存在感を出していくぞ。移民が溢れるオークランドではあるが、絶対に彼らの背後に沈没なんてしないぞ、数は少なくても常にすべての人種の中で最良の存在感を見せていくぞ。

 

 



tom_eastwind at 17:07│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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