2013年01月18日

魔女狩り

藤沢数希氏のブログに対するコメントが平均的日本人の感情論であるのがよく分かる。日頃きちんと論理立てて物事を考える訓練をしていないし、そのために自分の推論が正しいかどうか調査も全く出来てなく、複数の視点から物事を捉えて色んな試金石にぶつけてみて自分の意見に整合性があるのかどうかを全く考えていない感情論丸出しのバカである。

 

その代表的な、おそらくバカから見ればごく普通に思える意見が実は思い切り馬鹿げている事を、文意を一つ一つ切りながら「これはこう読む」とやってみよう。

 

★コメント開始

税率を少しでも上げれば富裕層は海外へ出ていくといいますが、一体富裕層をどういった像としてとらえればいいんですかね。

私は所得が多くても、その他の日本人とたいして変わらないだろうと思いますが。

消費税が5%から10%へ上がったところで日本人が次々と移住する事態が起こらないように、最高税率を引き上げたところで次々と移住していくとは思わない。

それとも、税金が少しでも上がれば日本を出ていく人たちを想定するべきなのか。

彼らは震災によって電気代が上がったり、石油危機によってエネルギー価格が上昇しても出ていくだろう。

日本が危機に陥ったときに、あっさりと祖国を捨てる人間を信用することはできない。

どちらがより正しい像なんですかね。できれば前者だと信じたいですが。

★コメント終了

元ネタ  http://blogos.com/article/54150/

 

Q:税率を少しでも上げれば富裕層は海外へ出ていくといいますが、一体富裕層をどういった像としてとらえればいいんですかね。

A:富裕層とは海外旅行に行くお金を持っているという像ではありません。このブログの意味する富裕層とは年間5千万円くらい納税しててそのお金で役人が公務で無駄使いをしても役人が私益の為に自分の懐に天下りの名目で退職金をカッパラッていっても文句を言わず、働けるのに働かない人を養っている心優しい人と捉えて下さい(半分皮肉です、もっと自分の事考えようよ)。

 

Q:私は所得が多くても、その他の日本人とたいして変わらないだろうと思いますが。

A:変わらないですよ、だから今まではおかしなシステムでも黙って納税していたのです。

 

Q:消費税が5%から10%へ上がったところで日本人が次々と移住する事態が起こらないように、最高税率を引き上げたところで次々と移住していくとは思わない。

A:君は馬鹿か?一ヶ月に10万円使って5千円の消費税が1万円になったからって言っても移住費用のほうがもっとかかる。けれど最高税率を引き上げればそれは数千万円単位の負担になる。率ではなく総額の問題。それが区別出来ないところでバカを晒している。こういう書き込みはおそらく脊髄反射で書いただけで後になって文章という形で残るという事さえ考えなかったのだろう。

 

Q:それとも、税金が少しでも上がれば日本を出ていく人たちを想定するべきなのか。彼らは震災によって電気代が上がったり、石油危機によってエネルギー価格が上昇しても出ていくだろう。

A:このあたりから実は大事な問題で大きな誤解があるのだが、普通のお金持ちの日本人は震災で電気代が上がろうが石油危機でエネルギー価格が上昇しようが日本に住み続ける。

 

生まれ育った日本が大好きだし出来れば言葉も文化も同様な日本に住んでいたいし自分にお金があればそれをきちんと寄付や税金として払っていこうと考えている。実際に納税も、他国ならデモが起こるんじゃないかってくらい高くても今まできちんと払ってきた。江戸時代並みの五公五民でも我慢してきた。

 

しかし今の政府の無駄使いの為に自分でリスクを背負って一生懸命作ったお金をお上に上納金として取られるのが正しいのか?オレは今まで自分の人生の主人として生きてきた、リスクを背負って資産を作ったのに、何のリスクも取らない「お上」が勝手に利率を設定してかっぱらうのが許せるか?こりゃもう、リスクを背負って自己責任で生きることが正しいと思ってきた自分の今までの生き方を否定されたようなものだ。

 

日本を出るのは自分なりの抗議行動である。お金の使い道を透明にしろ。役人を減らして民間に委譲しろ、国会議員の数を減らせ、俺達の金を役人や政治家の懐に入れるんじゃなくて一般国民の為に再配分をしろ。

 

Q:日本が危機に陥ったときに、あっさりと祖国を捨てる人間を信用することはできない。

どちらがより正しい像なんですかね。できれば前者だと信じたいですが。

A:日本が危機って何を言ってるの?誰か餓死したの?アフリカのマリとかのように戦争が起こって民間人が死んでるの?GDP世界三位の国の、コンビニがあって24時間生鮮食品が安く買えて

 

今の日本は政府が舵取りを失敗して大損こいてそれでも無駄使いして役人だけが儲かりその上国民が働かなくなり、働いても意味のない事をしたり一部既得権益者だけが儲かるような仕組みは、危機とは言わずに腐敗という。正しい日本語を学びましょう。

 

あっさりと捨てるのは祖国ではなく今の腐敗した政府だ。国破れて山河あり、愛するのは山河であり故郷であり国=政府ではない。あんたのアタマの中では政府と山河をごっちゃにしてないか??もちっとたくさんの試金石を持って勉強してみようよ。

 

もし故郷が貧しくなれば自費で寄付して学校を作るだけの気持ちはある。しかしいくら寄付をしようとしてもそれに対して課税される日本の仕組みをおかしいと思わないか?個人の寄付を実質的に出来ないようにしているのは政府の「お金は俺のもの、どう遣うかはオレの決めること、下々の連中が勝手にどこかに寄付するなんてのは所得の再配分機能を独占したい政府にとっては最も嫌な行為なのだ」という事だ。

 

この書き込み、あっさりと「祖国」という美名に隠れた「政府」に騙されている人間の方がよほど信用出来ない。他人の意見を鵜呑みにして目先の事でしか話が出来ず議論に深みがなく書き込む前の自己分析さえない、そんな人間をどうやって信用していけるか?

 

バカが集まり感情論が燃え上がりまともな理論が通じなくなった国で一つ間違えば魔女狩りでもしそうな連中と軒を並べて一緒に生きろと言うのか?

 

あり得んし。



tom_eastwind at 18:38│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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