2013年02月22日

普通の国へ

安倍さん、やるつもりだ。

 

経済政策は円安誘導によるインフレ狙い。これは参院選に向けて景気浮揚。ところがこの風船、紐がついていないから一度空に登ったら降りてこない、高空で空気を失くして地上に墜落するまで。

 

目的は明確で見かけは円安で世の中が良くなったように見せるが実際は年金生活者の実質手当を削減する方法である。現在の円安に喜ぶ人々は、年金生活者が自分の手取りの収入が減って喜ぶような反応である。

 

ただこれは現実に人々が喜んでおり参院選までは喜び続けるだろうから参院選は自民党が勝利する。輸出型の大企業は大儲けするしその傘下のケイレツはすべて自民党に投票することになる。農協、医師会も票田だ。その結果として衆参両院で圧倒的多数を得る。その後経済が吹っ飛んだとしても政権は吹っ飛ばない。後4年間は安泰だ。

 

そこで安倍さんが本来やりたかった憲法改正作業に入る。「独立した普通の国家」を作る。それは日本軍の再編であり、その目的は中国との戦争だ。21世紀は中国が米国のお墨付きを貰ってアジアの盟主となろうとしているが日本はそれに屈せずアセアンの協力を得ながら中国と戦っていくだろう。

 

米国はいずれ海の向こうに去っていく。黒船はいなくなり貿易の中心が日本海になり領土を巡って日本が自己主張をする中では必ず暴発が起こる。その時に負けるくらいなら今から憲法改正をして普通の軍隊を作りいつでも中国と戦えるようにする。

 

てか、そうならざるを得ない、軍隊があろうとなかろうと中国は黒船が去れば日本を挑発にかかるのだから今から準備しておくのは当然だ。挑発だけならまだよい、今の中国はすでに不動産バブルが発生しており何時弾けるか分からない。そうなれば武器を持ったまま中国が大人しく一人で沈んでくれるだろうか?

 

オスプレイがうるさいとか言うけど、オスプレイがあれば中国本土までひとっ飛びである。すでに日本は実質的な空母である日向がある。後は日本が自国を守るための憲法及び法律改正をして具体的な自衛行動の際の法律整備をすれば良い。

 

自分が武装してないので相手も攻めてこないよね、武装しないよねなんて中国に向かって言ってみろ、彼らはにやっと笑って「よく教えてくれたね」と、すぐに日本本土上陸の勢いで攻めこんでくるから。

 

ぼくはこの方針について特に意見はない。国家を支える首相はそれくらいの気概がないといけない、その意味で安倍さんはよく頑張っていると思う。日本は日清日露戦争で多くの若者を死地に追い込んだが結果的に国威発揚となった。

 

時代においては常に犠牲者が要求される。その意味で安倍さんのやってることは、もし僕が彼の立場なら同じ事をやってるだろうなと思う。だって現実的な選択肢は少ないのだから。

 

どんな立派なことを言っても隣国との領土問題は世界中どこでも発生しており日中韓だけがキレイ事で通るわけなどないという世界の現実を知るべきであろう。むしろきちんとした武装が戦争抑止に役立つのは歴史が何度も証明している。

 

今までは米国の核の傘の下にいたので中国も手を出さなかった。しかし中国が大国になり米国が去っていけば残るのは真正面から向き合う日本と中国になる。

 

戦争は思わぬ時に発生する。第二次世界大戦後の朝鮮半島は米国が管理する韓国と中ロが管理する北朝鮮に分かれた。韓国ソウルに住んでいた人々は日本のくびきから逃れてやっと自由を楽しんでいた。それがある朝北朝鮮が突然攻めこんできて朝鮮戦争が始まったのだ。

 

ハワイのパールハーバーも同様である。ある朝空を見上げたら日本海軍の戦闘機が突然爆撃を始めた。国民が知るヒマもないうちに戦争は始まる。レーダー照射事件もすでに起こっている。すでに現在でさえ一触即発の状態だ。早急に「普通の国家」にならねば大変な騒ぎである。

 

敵兵が銃を向けているのに撃てない軍隊など軍隊ではない。敵が海から上陸しようとしている時に戦車を海岸に走らせる事が出来ない戦車など鉄の塊にしか過ぎない。

 

だから今の時点ではまだ友好国でも尖閣を巡ってのドンパチは十分有り得る。宋文洲がテレビで「隕石が尖閣に落ちてくれたら問題は解決するのにね」と言ったがまさにそうだ。あそこが吹っ飛べば揉め事は少なくとも当面はなくなる。

 

領土問題ではなく大陸棚や権利開発の話であれば駆け引きの問題だから共同開発も可能だ。なので現実的な選択肢であると思う。戦争を避けるためには平和平和、無装備都市なんてバカな夢を語る政治家は中朝から金もらってるんじゃねーかと思って間違いない。

 

安倍さんが目指す方向性は現実的な判断だと思う。それは結果的に現在の韓国のような徴兵制度までいくかどうかは不明だが、状況に応じてあり得るだろう。米国が海の向こうに去って行き東南アジアが誰のものなのかとなった時に日中海戦が起こる可能性はゼロではない。平和的に話し合いがつけば良いがこればかりは誰も読めない。

 

ただま、それを隣に敵国のいないニュージーランドから言っても何だかなー、「お前ずるいぞ、自分だけ隣はペンギンだけなんてのんびりした環境にいながら!」と怒られそうだが、ぼくが移住したのはもう20数年前で、中国は経済小国であった。

 

今、中国では住宅バブルがやばい事になっている。いずれどこかで連鎖的にバブルが崩壊する。そうなると中国国民が政府に向かって暴動を起こす。その時に政府はいつものようにガス抜きとして日本を叩きに来る。

 

色んな要素が偶発的に絡みながら発生していくだろうが、いずれにしても日本を普通に戦える国にしておかないとダメなのは間違いない。戦えるからこそ相手は攻めてこないのだ。



tom_eastwind at 17:57│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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