2013年02月24日

クイーンズタウンから戻る。

そういえば木曜日から金曜日と一泊二日でクイーンズタウン出張に出てた事を土曜日にすっかり忘れており全然関係ないブログを書いていた。1月末に起業家ビザが取得出来たお客様(長かったー、一年近くかかったかな)の現地でのビジネスモデルの最終確認とその他今後クイーンズタウンでビザ申請をする可能性や環境を市場調査。

 

短時間であったが街を回ると益々景気が良くなっている。この街は観光で成り立っておりホテル、レストラン、オプショナルツアーなどがどんどん発展している。この街の人口は約15千人、そのうち5千人程度は一年以内にこの街を離れていく世界から来るワーキングホリデーである。

 

最近はクイーンズタウンにQRCというホスピタリティ学校が出来てここで1年程度寮に住んでホテルやレストランやマネージメントを学び次の一年はあちこちのホテルやレストランで研修を受けて卒業、即効戦力として観光業を盛んにさせる効果がある。学費も高いのだがこのコースを終了すればほぼ確実に就職が出来るとあってアジア人の若者が多い。

 

移住というとどうしてもオークランドのイメージが強いが業種によってはクイーンズタウンも「有り」だ。このコースはマネージメントも現場も両方を教えてくれるので将来的にも自分の従うチームのボスが例えばバリ島で採用されることになれば部下を引っ張っていくのはよくあることだ。

 

外資系のホテルの場合はマネージャーが中心となり気心の知れたメンバーが傭兵団のように世界中を動きまわる。日本では「その」ホテルに就職するのであり一生同じホテルってイメージが強いが彼ら傭兵団はその実力で世界を回る。

 

今のクイーンズタウンは勿論観光シーズンのど真ん中であり中国の春節も重なっているので街は中国人が多い。ぼくが超個人的に二十数年の付き合いがある広東省出身の友人が経営する高級中国レストランはクイーンズタウンでは人気だが、この店の水槽に入れてある生きたクレイフィッシュ(一匹150ドル)や生きたアワビ(一個150ドル)が毎晩飛ぶように売れているとの事だった。

 

にやっとしてた(笑)、普段他人の前では見せないような笑顔だ。中国人は中国人を好きではないのが一般的だが中国という大地は大好きである。その土地が次第に世界から認知されるようになっている。

 

文化大革命の頃に子供時代を迎え持ち前の頭脳一つで大学を出て海外に飛び出してここまでやってきたが、自分の生まれ故郷には今でも思い入れがあるようだ。

 

共産党支配下の広州に生まれ大学を出てから若くしてクイーンズタウンに移住して英語を学びながら、それから5年程度で日本に移住して日本語を学び、それから7年くらいかな、またクイーンズタウンに戻ってきてその頃は四カ国を自由に使いこなし今はレストランを経営するそいつ。世の中にはすごい奴がいるものだ。

 

確かに大きな水槽を見ると生きの良いたぶん今日入荷したようなクレイフィッシュやアワビが見える。売れているんだろうね。

 

中国からの観光客が大幅に増えどこのホテルも中国人スタッフを採用して中国人向けの部屋を用意している。中国人のツアー団体は価格が安いのだが確実に部屋を埋めてくれる。日本の場合は年間を通して部屋を押さえて値段も叩くが結局催行率は30%程度と客は来ない。

 

それに比べて中国の場合は客が集まってからホテルと交渉するので100%確実に来る。来るか来ないか分からない日本人ツアーに部屋を用意してキャンセル出されるよりは中国人の方がマシだという理屈になる。

 

そして中国人ツアーの場合は着ている服は最悪のセンスだが財布の中身は分厚い。最近は聯銀カードがあるので買い物も不自由しない。彼らはツアーから離れるとツアーガイドからぼったくられる危険性がなくなり突然金回りが良くなり伊勢海老やアワビをバンバン食うのだ。

 

中国人の場合は初日の晩に食った中華は団体メニューなので安いが、これが美味しければ翌日は団体の多くが友達同士で食べに来る。これがお金をどんどん落としていくのだからお土産屋もレストランも中国シフトしていくのは当然だろう。

 

日本人は対前年で20%くらい伸びたとのことでこれはうれしいが相対的に言えば中国人の落とすお金の方が圧倒的に多いのは人々の顔を見ていてわかる。

 

しかしこの街の中心となる客層はお金持ちの米国人と欧州人である。彼らの落とす金は半端ではない。

 

欧州人はソフィテルなどの一泊4万円のホテルに大家族で泊まり毎日のんびりと日光浴を楽しみカフェで過ごし夜は少しお洒落(日本では一般的に正装という)して地元の小洒落たレストランで一人2万円くらいの食事を楽しむ。

 

米国人の場合はオークランドに来る時は豪華客船であるがクイーンズタウンに来る場合は自家用ジェットを使うこともある。気心の知れた仲間とまっすぐクイーンズタウン空港に飛んで来て「これさ、格納庫に入れておいてね、何?このジェットが入る格納庫がない?だったらオレが米国に戻るまでに一個作っておいてね」って勢いだ(苦笑)。

 

いずれにしてもこの街、伸びてます。

 

僕が今ニュージーランで描いているイメージは、クイーンズタウンにおいては日本の様々なホスピタリティ業種のプロ職人を送り込み異色の技能者集団として一つのステイタスを作り、その流れの中でQRCのような西洋的なプロとは一味違った現場でお客様を楽しませる事が出来ないかって事だ。

 

日本人が持つホスピタリティ能力の高さを一番知らないのが日本人である。ぼくはクイーンズタウンに最初に降り立ったのは1970年代の終わりである。移住したの画1980年代終わり、その頃は何も望むべくことはなかったが人々の優しさだけは北半球では有り得ないものだった。

 

大事なのはこの優しさをプロのホスピタリティに高めることだと思ったものだ。ただその当時ぼくはそういう立場にいなかった。けれど今は移住という切り口から日本の優秀な人材を送り込むという発想が出来る。

 

そうだ!今思いついた、優秀でありながら移住資金のない日本の若者に学費貸付をして2年後に卒業してから給料から貸付を返済してもらうエンジェル投資家スキームとか出来ないだろうか?日曜の昼過ぎの、セミがみんみんなくオークランドの自宅で雲ひとつない真っ青な空とランギトト島を遠くに見ながら思いついた。これ、投資家ビザと絡めて企画になるのではないか???

 

さてっと、明日から月曜日だ。この一週間が終われば次の週はまた日本。今回は大阪から入り東京に出てかなり凝縮した10日間になる予定。

 

最近よく「うちの地方では移住投資起業説明会しないのか?」と問い合わせを頂くが、8年ほど前は開催していた。ただその当時は東京以外は殆ど集まらず費用対効果が合わず結局東京説明会だけに限定していた。

 

最近では各地に会員様が広がっており個人面談の形で南は沖縄から北は東京まで受け付けている。毎月の出張で東京説明会の予定を立てて(土曜日の午後)、その前後に予定を入れている。もし皆様がひとつの組織で、その集まりで話を聞きたいというご意向であれば(説明会は2時間、費用はお一人12千円)ご進講に上がることも可能なのでいつでも声をかけてください。



tom_eastwind at 15:30│Comments(0)TrackBack(0) 移住相談 | 諸行無常のビジネス日誌

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