2013年03月20日

そして僕は途方に暮れる

昨日のニュースで江東区でまた無差別傷害事件があったようだ。大阪でも「神降臨」みたいなおかしな傷害事件発生。真昼間の午後2時頃、29歳の女性が外で遊んでた10歳くらいの男の子を刃物で襲ったとか。

 

最近こんな事件多すぎやしないかと思う。少なくとも昭和の時代は、無意味に人を殺すよりは一生懸命働いて得られる利益のほうが多く、誰もが一生懸命に法律を守って働いていた。

 

今日の事件は両方共「覚せい剤と思われる」というふうに書いているが、それってマスコミが話をそっちに持って行きたいだけではないかって思わず健全な疑問を抱いてしまうくらいだ。

 

秋葉原の無差別殺人、マツダ工場への突っ込み、その他多くの無差別事件がアタマのはっきりした状態で実行されている。それはもう安全だった社会がだんだん壊れ始めている証拠でもある。

 

これは何も日本だけの特徴ではなく、世界中どこでも起こっている、人間が持つ根本的な「平等にしたい、でなければ破壊したい」という本能が実行されているだけだと思う。

 

これは社会の中での格差の固定化がありそれがもたらす将来の貧困の固定化による自分の未来の無さであり、だったら生きてても仕方ねーや、いっそ“ぐさっ”とやっちまえ、それで死刑ならそれでもいいさ。

 

どうせこのまま生きてても一生結婚も出来ずコンビニのレジで毎日九官鳥のように「ありがとーござーいます、お箸はなんぜんに致しますか、あ、申し訳ござあいません!」と、誰も自分の個性としての存在に気づいてもらえずまともに話も聞いてくれない社会の底辺で周りに聴こえるように大声で声をかけても誰にも気付かれずにいるよりはましだ、刑務所に入れば仲間も出来るかもしれない、そんな感覚だと思う。

 

昭和30年代なかば、ぼくの三才の頃の写真を見ると母親が路地裏の整地もされていない地べたでぼくを背中に背負って同じ長屋の奥さんとたらいで洗濯をしている写真がある。洗濯機もクーラーもない時代だ。

 

うちにお金はなかったけどあの頃には夢があった。誰でも頑張れば生活出来る、そういう夢があった。少なくともあの頃は良かった、安倍首相のおじいちゃんや佐藤首相の時代である。

 

頭にくることもあった。小学校の低学年の頃、消費は美徳だと言った政治家に本気で腹が立った、ふざけんな、おれの靴には穴が合いててセーターは虫食いでそれでも足を守って体を温めてくれる、これを捨てて新しいものを買う金なんてどこにあるんだ!子ども心に本気で怒り最後には悔しくて涙さえ出た。

 

今の時代は違うねー。

 

モノが豊かで300円で弁当が食えてクーラーも冷蔵庫も自動洗濯機もあり電車も発達し公衆トイレに行けばケツを洗ってくれる機械まで付いてて至れり尽くせりだ。

 

けど夢はなくなった。今の時代、毎日サビ残しても将来の夢が持てずにボスに逆らえばすぐ首で、いずれこの会社を首になったらアパートを追い出されて浮浪者になるしかない若者からすれば、自分は個人能力に関係なく最初から社会から排斥されたようなものだ。

 

夢がないのだ。夢がないならないなりに一生サラリーマンが出来れば良いが、その道さえ最近はリストラで塞がれていつ解雇されるか分からない不安がある。

 

キモいと言われてコンビニを首になってやることなくて山手線に乗っても、自分の住んでた上野では見かけないような美人が乗り込む品川から新宿あたりまでは綺麗な服装のおねーちゃんがいるのに誰もオレの存在を眼にしない。あいつら仲間同士で楽しく喋っている、おれはここに座っているのにここに存在しない、自分の無存在を感じた瞬間、人は思いっきり怒りを感じて誰かを攻撃したくなる。

 

攻撃したくなる自分を誤魔化すために色んな言い訳をするが、結局突き詰めれば社会から自己の存在を無視をされて排除されて奴隷化して固定化した自己の地位をナイフを刺される程に痛みを感じて、かと言ってこの状況に対する抵抗もできない一生が待っているとすれば、そこには原始的人間として不公平を感じるどうしようもない怒りが込み上がってくる。

 

勿論殺人者や襲撃者を擁護するつもりはない。ましてやその理不尽で身勝手な刃が自分の大切にする人たちに襲い掛かればその理由を問わずぼくは相手を殺す。それが結果的に刑務所に入ることでも気にしない。ぼくは法律を破るかもしれないが人間でありたいから相手を殺すのだ。

 

しかし出来ればそんな事はしたくない。彼らがキチガイとなって襲撃しなくても良い社会へ、そして僕が仕返しをしなくても済む社会、それを構築出来るのが唯一、政府という存在である。

 

民主主義という美しい皮を被りつつ中身は国家社会主義であり精神は江戸時代から続くお上独裁の国家ではそのような存在は望むべくもない。

 

そして僕は途方に暮れる。



tom_eastwind at 17:05│Comments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

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