2013年03月26日

Kロードとかフォートストリートとか

 

「政府の借金を国の借金と見ているて時点で終わってます。」というご指摘を頂いた。「国債は円建てで発行されており返還不能には成り得ない」「破綻とは何を意味するのか?」とも。一つ一つの理屈はご指摘の通りに見えるがしかし全体を見れば何が問題になるかは自然と明瞭に見えてくる。破綻の意味は?それもこのネタをきちんと書きだすときりがないので良ければこの本を読んでみたらいかがだろうか。

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この本「国家破産」の著者吉田繁晴氏は、その内容が濃いことでビジネスマンの支持を集めているメールマガジン「ビジネス知識源」の発行人である。

[この明白な事実を、政府・財務省・マスコミは必死で隠している。日本経済への悲観論にも楽観論にも引導を渡す決定版」とamazonで紹介されている。

 

自分で考えることは大事だ。けどわからない部分はやはり納得するまで他人の脳みそを借りて勉強するしかない。そうして相手の知識が自分の言葉できちんと吸収出来ればそれは一つのステップを上がったと言える。

 

さて今日のネタ。これなんかニュージーランドらしいなって思うのだが。

***記事開始***

325 AFP2003年に売春が合法化されたニュージーランドでこのほど、外国人留学生が売春ビジネスに携わることが禁止された。

 

 ニュージーランド移民局は25日、ウェブサイト「www.nzstudywork.com」で、外国人留学生ができない仕事のリストを公表。「(外国人留学生は)商用の性的なサービスを提供することができない。言い換えると、売春を仕事にすること、ニュージーランドの売春事業を経営すること、売春事業に投資することができない」とした。一方、学生がマッサージ療法士として働くことについては禁止されていないと、ニュージーランド移民局のスティーブン・ダンスタン(Stephen Dunstan)局長は付け加えた。

 

 ニュージーランドには現在、約7万人の外国人留学生が滞在しており、その多くは学費や生活費を捻出するためにパート労働に従事している。25日のニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)紙によると、オークランド(Auckland)の性労働者1700人のうち約3分の1が中国人だという。そのうち何人が学生ビザで滞在しているかは分かっていない。

***記事終了***

 

普通の日本人が読めば「留学に来て売春で生活費に充てるんかい?」と思うかもしれないが、普通の中国人の感覚で言えば「カネになるじゃん!」という理屈であり不思議でも何でもない。

 

ニュージーランドでは売春は合法化されており一定の条件さえクリアーすれば売春宿も経営出来る。僕自身は売春にはあまり興味がないが仕事柄お客を連れていった事はある。

 

なのでお店では普通にクレジットカード払いが出来るしお店で働いているキーウィの女の子は「わたし、スキーのインストラクターなの、ナガノにも行った事あるよ。今はオフシーズンだからここでアルバイトしているの」と、けろっとしたものである。

 

この話は今はなくなった売春宿(郊外にある2階建てのお屋敷を改造して1階の広大なラウンジのソファに座ってビールを飲みながら待ってると、若い女の子が隣部屋からぞろぞろと入ってくる仕組みだ)で、ぼくがビールを飲みながら直接聞いた話だ。

 

一部の日本人はどーも白人崇拝があるようで、その時は会社の団体旅行で来てたツアーのお客に「連れてけー」と言われて添乗員さんからも「あの人幹事さんなんですよ、お願いしますよー」と言われて断るわけにもいかないので案内したのだが、あのけろっとした開放感は日本では馴染みのない感覚だった。

 

最近のオークランドでは中国人ビジネスが盛んでありその一つがやはり売春ビジネスだ。以前は町外れにありタクシーで行くような場所だったのに最近はシティの中心部にけっこー堂々としたお店を構えてたりする。こっちの方が「あ、すみません」とアタマを下げて通り過ぎたくなるような、イメージで言えば博多中洲の南新地の様相である。

 

最近の移民局からのレポートで「起業家ビザで申請しても落とされやすい職種」というのが出ていた。いろいろあるのだが「小規模農家」「ネイルサロン」「ヘアサロン」などいかにも中国人が喜んでやりそうなビジネスモデルに加えて「資金の出所を証明出来ない」があった(ちなみにうちは去年ヘアサロンで起業家ビザを取得したが)。

 

例えて言えば起業家ビザで申請して起業資金の源泉は売春で稼ぎましたと言っても「顔写真と3サイズ持って来い」で出所不明資金としてはねられるだろう(苦笑)。

 

10年くらい昔のフォートストリートはまさに売春宿が軒を並べてタイから観光ビザや学生ビザで来た女の子が山盛りで働いていた。中には斡旋業者から前借りして航空券を買って来る女の子もいたりした。それは結局警察の一斉取締りであっという間に衰退してしまい、現在ではその辺りがオシャレなカフェやステーキレストラン、高層ホテルなどにすっかり姿を変えてしまい往時を偲ぶ店は通りの隅っこにぽつんと薄汚れた壁看板を寂しそうな薄いピンクの照明が照らしているだけだ。

 

素敵でお洒落で清潔な街のイメージが強いオークランドではあるが、現場ではこのような現実の世界も存在している。

 

最近は下見ツアーの連続で視察担当者のみなさんは毎日予定を入れながらてんてこ舞いである。地元の小学校の校長先生やカウンセラーとアポイントを取りキッチン付きのホテルを手配し当日まわる日本食料品店やスーパーの営業時間を確認し、全部の手配が確認出来たら空港にネームボードを持って迎えに行き下見ツアーが始まる。

 

「いやー、オークランドって綺麗ですねー」と言ってくれるのはうれしい。とくにここ数日は毎日がオークランドらしい青空が広がっており下見で来るには良すぎて勘違いされてしまいそうな良い天気である。

 

けれどもうしばらくすると5月頃からは冬の天気に変わっていく。それはまるで昼間のクイーンストリートのビジネスマンの賑やかな喧騒が夕方5時を過ぎると次第に減って、それに代わってフォートストリートやKロードあたりが一人で歩くのに少し気を使うようになるようなものだ。

 

いつも言うことだけどオークランドもニュージーランドも天国ではない。そこでは生身の人間が生活をしている。夜になれば夜の似あう地域では酔っぱらいの喧嘩が起こり何の罪もない通行人が巻き込まれて背中をナイフで刺されたりする。

 

真夜中を過ぎてKロードを歩いてて突然殴りかかられたら、そりゃ無防備に歩いている方の間違いだ。道端では身長180cmのオカマの売春婦が堂々としたひらひらドレスで「カモン・ベイビー!」と待ち構えて、断るとそのまま路地に連れ込まれてぼこぼこにされて財布とケータイ電話をかっぱらわれる。

 

いくら昼間観ても決してわからない夜の顔が、オークランドの街にはある。もちろん観光客が知る必要もないし居住者だってそんな時間にそんな所に行きさえしなければ何も問題はない。ただ、そこにそういう場所が存在することだけは危機意識の一貫として知っておいた方が良いと思う。



tom_eastwind at 17:42│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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