2013年04月07日

断食

今日は断食の話。うちの会社に数年前に断食を定期的にやっている団体(本も発行している)が来てニュージーランドの日常生活の様子を視察していた。彼らはとても慎重な顔で深刻そうで誤解されたら困るけどって顔で「・・・体に本当に良いのは断食です、断食なんです」と言われた。

 

思わずメガテン、だってその断食、ぼくがいつも日常的にやっていることだもん。半日断食なんてしょっちゅうだし一日気づいてみれば全く何も食ってないなんて日もよくある。なので秘密を打ち明けられたような話し方をされたがこちらからすれば「それで本を書けるんですか?じゃあ僕も!」と思うくらい正直びっくりした。

 

けれど考えてみれば世間一般では一日三食が常識であり昼飯抜きなんて言うと「何て不健康な!」と言われてしまうから、断食を普通に語るのは難しいのだろうと推測できる。

 

断食ってかぼくの場合は子供の頃から口に入れた食べ物が美味しいか不味いかは舌で判断してた。当時の野菜はしびれる苦味がありどうやっても食えない。だから食わなかった。すると大人は「出されたものはちゃんと食べなさい、野菜は体に良いのよ」と言われたものだ。

 

けどインスタントラーメンは殆ど毎日食ってた。即席麺なんて体に悪い!という人は多いが、農薬まみれの野菜食ってる人に言われても説得力ないよなって思ったものだ。

 

一番良いのは「やば筋のものは一切食べない事」だがそれはさすがに無理な昭和の日本、それなら要するにどっちが長期的に食って危険が大きいかの比較論で考えるしかなかった。

 

当時小学生だったぼくは12時になったから昼食を食うという習慣がなかった。腹が減ったから食う、腹が減らないのに食っても体に良くない、かえって体が自然に対して免疫がなくなると考えていた。だからそのうち目の前に出された食事を見るだけでそれが自分に合うかどうか分かるようになった。

 

確かに即席麺は油を使った揚げ麺だしスープには化学調味料が入ってる。けど一日に100個も食うわけではない、あくまでも腹が減った時に一日一個食うくらいだ。基本は子供の頃からあまり食わない。農薬まみれの野菜よりまし、そう思っただけだ。

 

おとなになってもその習慣は変わらず少しづつ朝ごはんを食べるようになったのはつい最近の数年だ。朝昼抜きで走り回って仕事なんてしょっちゅうだったし、その時は自分の体がどんどん気持よく脂肪を燃焼しているのを肌で感じてた。夜は軽く酒のツマミだけで白ご飯を食うことはまずなく、だから当時から細くはあっても痩せてはいなかった。

 

そこで本題。最近ある人のブログでこんな文章を見つけた。

***抜粋開始***

さて、わたしが病気で死に淵にさまよった時、はたしてだれかが手助けしてくれるだろうか?まあ、そんなことはまずないはずである。むしろ、「早く死ね」と言われかねないかもしれない。

そんなわけで、私がガンを宣告された時、私のこれまでのリサーチで最も有効だと考えていることを行うことにしているのである。何か? この際だから、メモしておこう。それは、断食である。

すると、断食によって、身体の中で兵糧攻めになった普通の細胞たちが、余分なガン細胞を餌と間違えて全部食い尽くすのである。この現象をオートファジー(自食)という。

断食せずにすむことを祈るのみですナ。

***抜粋終了***

 

断食にこのような効果があるとは面白い。けど確かに自分の脂肪を自分の体の細胞が食ってた感触の記憶があるので「あー、このコトか」と結構納得出来る。

 

食べ過ぎにしても体に悪いものを食べるにしても体にわるい環境で生活をするにしても、要するに自己責任である。自分が納得してそういう生活を送っているのだからそれで良いと思う。

 

たくさん食べることが体に良いと思い込んでいる人はその生活をすれば良い。少なくともタバコのように他人に迷惑はかからない。しかしそれを絶対の共有価値として他人、特に子どもに押し付けてしまえばタバコより迷惑だ。

 

何故ならタバコは少なくとも吸ってる本人が子どもに「こいつはいいぜー!お前も絶対吸え!」なんて言わないからだ。(けど現実は日本ではくわえタバコをした父親が子どもを肩車したりする光景をよく見かける。よほど脳みそが空っぽなのだろう)

 

断食とは問題がそれるが農薬のことは先日も書いたが、最近の日本の子どもの精神性疾患にはネオニコチノイド系農薬の影響があると一部の学者や医者が指摘しているところだ。これはニコチンと同様に中毒になる神経毒性物質であり昔の農薬は有機リン系だったが、これが10年ほど前からネオニコチノイド系に切り替わって以来病気のこどもが一気に増えた。

 

2012年の文部科学省の調査では子どもの15人に1人は発達障害の可能性があるとのこと。ミツバチ大量死との関連性も科学誌で発表されている。そして日本は世界でトップクラスの農薬使用量である。その農薬を作っているのは住友化学などでありその農薬を農家に売りまくっているのはJA全農でありその傘下の企業に天下りしているのは農林水産省の役人である。

 

大人たちの醜い利権争いが子どもたちの病気を招いてる。そのことに気付かない自分の頭で考えようとしない親たちがタバコの煙を子どもたちに吹きかけ農薬まみれの野菜を口から押しこんでいる。

これはまさに神様がバカな大人に対して「子どもが大事ですか?お金が大事ですか?」と問いかけているようなものだ。

 

ぼくは人間の体ってのは健康になるように作られていると思ってる。素直に自分の心に従って生きていれば自然と健康に幸せになれると思っている。「出されたものは全部食べる」って言ってもそれが自分の健康な生活維持に必要以上であれば肥満の原因になるだけだ。

 

断食が必要だと思ったり断食をして体の調子が良くなるようなら、それはやるべきだろう。

 

昔のことわざで「桜を切るバカ梅切らぬバカ」というのがある。桜は放置するのが一番、梅は枝をこまめに切ることを示しているが実は桜は切った方が成長するって事が分かっている。

 

「出されたものは全部食べる」とか「食べ物は残さない」とかを信じこむのは個人の自由であるが他人に押し付けることだけは考えて欲しいし、古いことわざに振り回されず自分で考えるくせを持ち、食べないという選択肢もあることを理解しよう。

 



tom_eastwind at 17:57│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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