2013年04月16日

ヒトラーの予言とか中国映画「1942」とか

オークランドから香港に向かう機内では最新作の映画や名作を含めて4本くらい観た。痛いのはやはり中国大陸映画だ。「1942」という大陸中国で作られた大作という触れ込みだったが、要するに日本軍が悪者で蒋介石が悪者で、どちらも中国人民を攻撃している、けど共産党は良い人よってこと。

 

映画はプロパガンダに使うってのは米国の常識として始まり世界に伝わっているが、日本だけはどうもそれが出来ない。日本で映画を作る人々自体が日教組教育に洗脳されて、何だかよくわからないけど戦前の日本人は極悪人だったと思っているのではないか?

 

平和主義とは平和ボケの話である。これだけは間違いない。現実世界では平和は戦って勝ち取るものであり中国は4千年の昔からそうやって周囲の国を滅ぼして虐殺してその土地に漢民族を送り込み自国の領土とした。

 

中国は元寇で日本に2回攻めこんできた。その歴史は殆どの中国人は知らない。1890年代に中国は実質的に中央国家が崩壊して無政府分裂状態に陥り地方の軍閥が割拠していた戦国時代であった。その時に日本は孫文から始まり袁世凱、溥儀などの実力者と手を組んで彼らの背中を押して中国統一を目指した。

 

何のことはない、清朝が崩壊して戦国時代になり孫文が新しい中国を建設しようとしたのは、中国が4千年前からやっていた歴史の繰り返しだ。

 

手法の細部についてはどうこう言っても仕方ない、戦争なのだ、様々な例外はある。けれどそれでも日本軍の行為は中国軍に比べれば天と地の差があった。中国軍に慰安婦は不要、何故なら地方の農民の娘を誘拐して軍と行動を共にさせるからだ。

 

三光という言葉がある。奪い尽くす、焼きつくす、殺し尽くすという意味で言語は中国から来ている。つまり中国が戦争で負けた相手に仕掛ける、ごく普通の行為だ。

 

ところが戦後、三光は日本語だとプロパガンダされて多くの外国人はそれを信じるようになった。南京事件と同じだ、当時の人口よりも多くの人々を殺し尽くしたという計算上有り得ないダボラが、それでも計算の出来ない中国人の間ではまかり通っている。

 

それもすべて宣伝工作であり中国の得意とする分野である。1942なんて映画も、子供の頃にこれを観たら日本軍と蒋介石は悪者と一生思い込むだろう。けど面白いことに肝心の中国人は政府が嘘ついてると知っている。それを逆に利用して自分が金儲けをするために戦争で米国に負けた日本軍と蒋介石を叩いているのだ。

 

その辺りの駆け引きは中国政府も上手だが国民も大したものである。その宣伝工作に振り回されて本気でパトカーみたいに赤くなったり青くなったりして大声で騒いでるのが日本人である。

 

1890年代の広東省佛山にウォン・フェイ・フォン(黄飛氵鴻)という歴史的に有名な少林寺拳法家がいた。彼は広東十虎の一人であり日本では大岡越前とかの庶民版かな。

 

1890年代の広東は英国に統治されておりそれも中国が軍備の強化を怠ったからだ。軍と政府が汚職にばかり忙しくて結果的に国を奪われた。その時に孫文が出てきて中国の近代化を図った。

 

その孫文とウォン・フェイ・フォンが広東で仲間となって新しい中国を作るために戦う孫文を影で助ける筋書きだが、この映画は1992年に香港で制作された。だから共産党の指示が入ってないためにすなおにその当時の香港人の認識で書いている。つまりすべての政府は腐る、腐った政府はどのような主義主張をしようが一般人民を苦しめるものだと主張している。

 

つまり同じ中国人でありながら時代と場所が変わるだけで全く歴史観が変わるわけであり、それほどに歴史とは戦いに勝利したものが作る体制側の戯言であるというのがよく分かる。

 

世界が汚れている、嘘ばかりだーと叫んでもどうしようもない。日本人がすべき事は「歴史は商社の戯言だ」と理解して免疫をつけて他人の話を聞く時は自分の知識の範囲を広げて健全な疑問を持ちながら耳を傾けるべきだという事だ。

 

話は長くなったが、ヒトラーの予言という小話があった。

2039年以降の予言

 20391月、人類は地球からいなくなっている。

 そして、1月以降、人類は、神のほうに進化し「神人」になる者があらわれる。彼らは数次元以上の知能と能力をもつ、あらゆる危機や問題は『神人』が解決してくれる。残りはただ操られ、働いたり楽しんだりする完全に受動的な「ロボット人間」と化している。「ロボット人間」は「神人」の言いなりになって気楽に生きていける。

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ふん、予言でも何もない、江戸時代からの日本を解説しているだけじゃねーかよ(笑)。神はお上と呼ばれロボット人間は下々と呼ばれ下々はお上の言いなりになって気軽に生きていける、その通り、下々の人間は難しい事は自分の頭で考えずにお上に言われた通りの事をするだけで気楽に生きていけるのだ。

 

確かにお上は平均知能指数が120の大学を出てるから下々から比較すれば数次元以上の知能と言える。あらゆる問題はお上が解決してくれる、想定外の問題が起るまでは。けど原発安全神話の崩壊などのような想定外の問題が起こっても早いうちに国民の目をそらしていけるだけの能力を持っているから下々は心配することはない。

 

そう、お上はまた忘れさせてくれるのだ、昨日起こった嫌な事をAKBや吉本芸人やサッカーとか野球とかで目をそらさせてくれるし毎日の仕事をサビ残だらけにして昨日起こった事件を忘れさせるのが得意なのだ。

 

お上は政策担当であり実行するのは新聞やテレビで踊らされるのはやっと仕事を貰って喜んでる芸人やダンサーだ。踊る阿呆に見る阿呆というから踊ってる芸人やダンサーのほうがちょいと幸せなのかもしれないな。

 

それでも芸人やダンサーの仕事は基本的にプロデューサー次第であり一般的な仕事寿命の短さを考えれば下々の大手企業の方がリストラ食らわない限り長期にわたって気軽に生きていけるし何かあれば労基署や会社の健康保険に守られているから、少しは安定していると言えるだろう。

 

ヒトラーは他にもたくさんの予言をしているそうだが、どこまで史実でどこから後付の話なのかわからない。

 

人類の発展は100年単位の人類の進歩に合わせて起こるべきことと自然災害を繰り返していると思う。だから過去に学びそれを現在に置き換えてみれば未来がある程度予測出来る。

 

ヒトラーの予言も中国映画も、そのどこに本当の話がありどこから先が眉唾ものかを理解しておかないと振り回される。



tom_eastwind at 15:42│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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