2013年07月07日

起業家ってどんな人が何をするんでしょうか?

「がごめ昆布がニュージーランドで収穫出来るか?」というご質問を頂いたが、そうそうオークランドは海辺でありながら全く潮の香りのしない街なのです。今はどうか知らないが昔は沖縄の車は錆びやすいと言われてた。潮の香りが強く海風に含まれた塩分が車を錆びさせるという話だった。

 

ところがオークランドは全くと言って良いほど潮の香りがなく、海に出ても昆布を見かけることが少ない。てかぼくは個人的には潮干狩りにも行かないのでよく知らないが、うちのお客様同士の定期イベントでは潮干狩りをやったりして貝がたくさん採れるのは知っているし体長30cmの大きな鯛が岸壁から釣れるのもよく見かける光景だが、そういえば日本のような昆布を売ってる店はないし昆布が海中にあるってのは??どうなのか?

 

オークランド以外の海では2年ほど前に国内最大手のサンフォード社が持っている鮭の養殖場見学でスチュワート島にフェリーで渡った時に島の港の海中に立派な昆布が沢山あるのを見て、また潮の匂いの強さにびっくりした記憶がある。

 

なのでニュージーランドだからって昆布がないわけではない。考えてみればスチュワート島は日本の利尻や礼文島と同じくらいの緯度だし海も南極の海水が直接入り込むから相当に冷たい。

 

あそこあたりでどんな昆布が採れるのか、一度誰かに聞いてみよう。けどもし昆布でビジネスが成立するなら面白いだろうな、地元の人は昆布がくいものだとは絶対に理解していないから相当に安い原価で買うことが出来る。あ、けど昆布はマオリが所有権を主張するからめんどくせー駆け引きになりそうだ。

 

けどこれで起業すればニュージーランドの為にもなるし面白いと言える。

 

ということで今日は会社のウェブサイトにも掲載したのだが、具体的な起業プランについてご説明。起業家って具体的にどんなイメージですか?という質問がよくあるが、では実際にどのようなビジネスがあるか例を出してみましょう。

 

美容院

日本で美容院を経営している方がオークランドにある売りに出てる美容院を買い取って自分で日本の技術を導入して日本人及びアジア人のヘアサロンにする。この場合お店の買取費用と最低必要な改装費用、それから日本から送るシャンプーとかで開店出来ます。

 

顧客層はもちろんまず日本人ですが、それから中国、韓国などの顧客も日本人的デザインは受けます。大事なのは価格設定で、高級路線でいくのか安く数をこなすかで随分顧客層が変わります。

 

起業家ビザは現在やっている仕事とこれからやる仕事の関連性が要求されますが自分が現在美容院を経営している人なら全く問題なく開業出来ます。また自分が美容師として働いている場合でも同様ですね。

 

レストラン

日本人ならまずは日本食でしょ!って感じですが、オークランドでは現在約250店舗ほどの「日本食レストラン」がありますが、そのうち150店舗以上は韓国人または中国人経営で寿司テイクアウェイが流行ってます。

 

日本人オーナーできちんと椅子や掘りごたつに座ってきちんとした日本食が出せるお店は50軒程度です。なので人口150万人のオークランドで日本食レストランを経営するビジネスは日本人には馴染みやすいですね。

 

レストランを買収する際は最初から酒類販売免許を持っているお店を居抜きで購入するのが一般的です。基本的に営業権だけの買取なので自分の営業できる期間に利益を出すために設備投資は出来るだけ控えるのが正攻法ですね。これも美容室と同じで、日本での経営経験またはシェフとして働いていた経験が大事です。

 

中古車販売

ニュージーランドを走る車の80%が日本の中古車です。右ハンドルで交通ルールも日本とほぼ同じで、壊れにくくて修理しやすい日本車は人気があります。地元のディーラーはお客の注文を受けて日本のオークションで車を買って車専用輸送船でオークランド港に送りナンバープレートを付け替えて車検を通してお客様に渡すだけです。勿論事前に仕入れておいて展示場で売る場合もあります。既存ビジネスの買取が可能で日本人の強みが生かせるビジネスですね。

 

モーテル、バックパッカー

これも日本人が好むビジネスですね。最近では田舎の街でも日本人経営のB&Bが人気です。日本からやって来る個人旅行客が言葉の不自由なしに格安な値段で泊まれるので需要もあります。何より日本人独特の「清潔さ」が心地良いです。6ベッドルームが一般的で投資額も高くなりますが移民局から見ても外国のお金の呼び込みなので受けが良いです。

 

日本食材や日本の商品小売

日本の100円ショップはこちらでは2ドルショップとか3ドルショップとか呼ばれています。日本の高品質の百均商品を毎回20万点くらいコンテナで輸入してお店に並べたら後はアルバイトの店員さんに管理してもらうだけなのでかなり楽ちんなビジネスですね。すでに日系百均が数店進出していますが需要の高さにびっくりしますよ。他に日本食材輸入販売も人気があります。

 

上記以外にも日本人向けフリーペーパーやウェブサイト運営で頑張っている日本人もいます。日本メディアの取材代行、CMや映画制作のロケハンを中心とするフィルムコーディネーターも意外と知られてませんがニュージーランドでは盛んで日本人の感性でしか出来ない仕事もあります。

 

変わり種として日本の最新技術をニュージーランドで輸入販売する代理店ビジネスも面白いですね。太陽光エネルギー、車関連のパーツや技術導入、建設資材の輸入販売などはBtoBビジネスと呼ばれますが大量ロットを扱う事で当たれば大きなビジネスですね。これもたくさんの日本人先駆者がいます。

 

反対に日本人が「これなんていいのでは?」と思ってて全然ビジネスにならないのが「日本語教師」や「日本人向け塾」とかです。これ、日本で個人面談をしているとよく「わたし、海外の人々に日本語を教えて橋渡しを〜」と言われて、気持ちは分かるのですが、はっきり言えば止めた方が良いし起業家ビザにつながることは非常に難しいです。

 

この国では学校で普通に外国語として日本語を教えていますしアニメを好きな子供はほっといても日本語を独学します。キーウィの若者は世界中に飛び回ってますから日本在住何年で日本語問題なしってのはたくさんいます。公立学校で日本語を教える教員補助の日本人もいますが基本的に言葉を教えるのはボランティアのようなものです。

 

日本で考えると当たりそうでも地元では全く需要がないって意味では赤道地帯で暖房装置を売ったり南極でクーラーを売るようなものです。

 

建設関連ビジネスはオークランドの水漏れ住宅問題やこれからクライストチャーチの復興も始まるので潜在需要の高いビジネスです。もし日本で建設関連のコネクションがあればオススメです。

 

旅行会社、留学会社

移民局は経済活性化の為に移民を受け入れています。一番直接的で分かりやすいのが旅行客と留学生です。実はニュージーランドの外貨収入の多くは海外からの旅行客や留学生で占められております。酪農や農業よりも多くの外貨を稼いでいます。自分が日本で旅行産業にパイプを持っている場合、人脈を生かしてNZで日本人旅行客、留学生の受け入れをするビジネスはビザ取得の際にも有利になります。

 

自分に何が出来るか?それが日本で何かをしようとすれば自分である程度想像もつきますがニュージーランドで何がやれるか?なかなか想像が付かないのが実際でしょう。ただ僕自身が長いことこの仕事をしている経験からすると、考えすぎる人、一切のリスクを絶対に背負い込まない人、絶対に他人の価値観を受け入れようとせず自分だけの殻に閉じこもって考える人、これはまず起業家は無理です。

 

海外移住とは行く先の国でどれだけ相手の考え方を理解して受け入れることが出来るかどうかが大事です。どうしても自分の考え方を変えたくない人は日本でやれることを頑張ることをお勧めします。



tom_eastwind at 15:12│Comments(0)TrackBack(0) NZの不動産および起業 

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