2013年07月14日
シルクロードの先にある税務署
***記事開始***
平山郁夫氏の遺産隠す、妻が2億円除外し申告
シルクロードを描き続けた日本画家で文化勲章受章者の故平山郁夫氏の妻、美知子氏(87)が、相続財産から現金約2億円を除外して申告したとして、東京国税局から遺産隠しを指摘されていたことが、関係者の話でわかった 重加算税などを含めた相続税の追徴税額は約1億5000万円。既に修正申告し、納付を済ませたという。
ほかに、平山氏の作品の著作権についても、評価額が過少だったとして約1億円の申告漏れを指摘されたが、美知子氏側はこの処分を不服として国税不服審判所に審査請求したとみられる。美知子氏は取材に対し、文書で「体調不良で回答できない」とコメントした。 平山氏の関係者の話などによると、2009年12月、脳梗塞のため79歳で死去した平山氏の遺産のうち、絵画など約9億円相当の美術品や、アトリエなどに使われていた約2億3000万円相当の土地・建物など計約11億4000万円分は、公益財団法人「平山郁夫シルクロード美術館」(神奈川県鎌倉市)に寄付され、非課税となった。同財団代表理事の美知子氏は、鎌倉市の自宅を長男と2分の1ずつ相続したなどとして、翌10年に税務申告したという。 しかし、12年に行われた税務調査で、平山氏の死後、自宅の洋服ダンスにあった紙袋の中から現金が見つかるなどしていたにもかかわらず、美知子氏がこうした現金計約2億円を申告から除外していたことが発覚したという。現金は平山氏が絵画などを売却した際に得た収入だったとみられる。 (2013年7月13日08時00分 読売新聞) ***記事終了*** 結局こうだよね。平山画伯はお金儲けなんて何も考えずに一生懸命日本文化の掘り起こしと発展の為に尽くした。その結果として国家は平山画伯の親族に対して「金払え!」である。 これでまともな文化が育つのか?いやそりゃ税務署の言うことも分かるよ、法的にはあんたの勝ちだ。だってあんたが法律作ってるんだからね。 けどその結果としてもし日本文化が潰れたらどうするの?20世紀ではトップを走ってた日本でも21世紀後半になるとだれもが相手にしない日の沈んだ国、スペインやポルトガルのようになるよ。 それでもいいんなら何もいうことはないが、皆さんこれ以上日本の創作者を期待していないんですね、自分の人生の危険を理解しつつ絵画やシルクロードに打ち込み日本を高い地位に維持する努力をした人たちの家族を、その相続ってお金だけで裁くんですね。 ふん、まあやったらって感じ。鈍すれば貧すというべきか貧すれば窮すというか分からんが、税務署のやってることは本当に自分の小さな立場だけでものを判断して全体を理解しようとしない人々の集まりとしか言いようがない。 個々の無謬が全体の誤謬に繋がる、つまり税制を厳しくすることで結果的に税金を払わない起業しない絵も描かない人々が社会保障に群がって金を貪る、そんなくにを作るってことを考えようともしない税制だ。 結局はくだらん脳みそで目先の生き残りだけを狙った連中が国家の御旗をぶら下げて騒ぐだけで本当に国家のことを考えていない。バカ糞の集まりだ。 日本で司法といえば警察という印象があるが実際には税務署にも調査権があり、実質的に警察と税務署は同様の立場にある。 そこで税務署が目をつけたらどんな人間でも税務調査の対象となりどれだけまじめに納税してても「俺の目に止まった」というだけで犯罪者扱いである。これを司法の公正と呼ぶかどうかはご本人次第であるが僕からしたら決して納得出来ない噺である。 平山画伯の偉業を認めつつそのリスクテイキングな姿勢を全く評価せず、目先の金だけを自分がなんのリスクも取らずに掠め取ろうとする税務署って正しいのか? ぼくは本当に疑問に思う。今の日本って過去の財産を食いつぶして生きているだけではないかって。