2013年09月03日

今は政府しか愛せない 勘違いの愛国心について

ネットで検索してて楽しいのは思いもよらない楽しいネタを見つけることだ。

 

「通常、民衆は戦争を望まないが、人々を指導者の言いなりにするのは簡単です。国が攻撃にさらされてると国民を煽りなさい。平和主義者のことを、国に危機をもたらし、愛国心がないと公然と非難しなさい。どの国でも同じように効果があります」 −ゲーリング−

 

・「愛国心と言うのは幼児の病気のようである。いわば人間社会のはしかである」 ― アインシュタイン−

 

上記2つが実際に彼らの言葉であったかよりも、言葉そのものが世の中の真実を掴んでいる。自分の愛国心を高らかに宣言して誇るような場合、政府と故郷を混同している勘違いか、子供が大声を出して「ほら、ぼくはここにいるよ!」と騒いで周囲の大人に迷惑をかけている事にさえ気づかない幼児の場合が殆どである。

 

しかし国を愛するのはまさに政府とその支配体制に従属する自分に快感を覚えて自分に権力があると思い込んでいる間だけである。こういうバカは低能層に多い。自分で考えることが出来ずに自分の行動に健全な疑問を持つ能力がなく、ほんとに周囲にハマり込んで興奮して新宿のコリアンタウンでギャーギャーと、自分がすべての正義であるかのような顔をして騒ぐのだから。

 

愛国という言葉を連発する代表国としてはまず中国であるがこの国の人々は歯槽膿漏が脳を侵している場合は別にして愛国と愛銭の共通点をしっかり把握しているものだ。

 

中国政府が金さえ払ってくれれば愛国でも反日でもやるし日本企業が金さえ払ってくれれば「今は貴方しか愛せなーい」と日本語で歌う。元重慶の大物政治家ポー・チライが日本企業進出の際にこの歌を歌ったのは有名な話である。

 

日本にとって困るのは、政府の言うプロパガンダに乗せられて反日無罪的バカをする連中だが彼らからしても他にすることがないからバカな事をするだけだ。もし他に金になる仕事が中国政府に対する反政府運動ならそれだってやる。

 

ただ反政府をやってもらえるお金、費用対効果、つまりもらった金という効果と反政府運動をして殺される費用とを比較すると自分が殺されることを前提に、その代償として家族全員に米国籍が貰えることくらいでないと割に合わない。

 

それに比べると反日愛国無罪は中国内では罪にならないし金は貰えるし費用対効果が良いのである。だから中国の反日運動はまじめに捉えない方が良い。

 

しかし韓国の場合は少し様子が違ってて、個人や民間レベルでは日本と仲が良いのだが一旦国家対国家となるとそれまでとは打って変わった対応になり急に愛国心で胸一杯になって反日デモをやって大勢のデモ隊の面前で白衣を着て座り込んで反日を叫びながら指の一本くらい包丁で切り落とすという、何の利益にも誰の為にもならない行動を取る。

 

そして怖いのは日本にもこの血があり、何の利益にもならないのに愛国を訴えて、訴える自分に熱くなって日本政府がやりたくても出来ない「国民の自発的愛国心の高揚」を他人に押し付ける。こうなると日本人はもう止まらない。

 

日ごろ真面目なだけに、バカが付くほど真面目なだけに何かどうしても自分が納得出来無い事が起こった場合、異常なまでに感情的に反発する。

 

歴史に「もし?」はないとしても、第二次世界大戦前にもしマスコミが世間を煽らなければ日本政府は戦争に出なかったかもしれない。日露戦争はぎりぎりのところでポーツマス講和に持ち込んだが日本が得たものが少ないとマスコミに焚き付けられた民衆が政府に対して抗議運動に出た、「こんなんじゃ元が取れないだろうがよ!」と。

 

しかしあのまま戦い続けて戦線が伸びきってしまえば、ロシアの奥深くに踏み込んでしまえば、それこそナポレオンやヒトラーが冒した大失敗、冬将軍を味方につけたロシア軍に完膚なきまでに叩かれていただろう。

 

要するに真面目で熱くなりやすいからマスコミに乗せられて踊るのだがマスコミが間違っているのでは?という健全な疑問を持つということが出来ない脳味噌だから簡単に騙される。

 

マスコミはそれで新聞が売れれば良いわけで、実はマスコミこそ自分の社会的立ち位置を理解しようとせずに自分だけが良ければって金儲け主義なのだが、そういう汚い大人の真理を思いつきもしない一般市民は「人は嘘をつかない、だっておれは嘘をつかないもん」とマスコミの書く事を信じこんで踊らされる。

 

さっきの中国の話だが、彼らの思考回路はアジアにありながらも白人の思考回路に近い。物事を現実的に判断出来る。

 

例えばグリーンピースというくそのようなチンピラがいるが、あれなどは明確に米国のカーギルから金を貰って世界中で暴れまくっている雇われ暴力団である。それが正義面をどれだけやろうが理論破綻しておりまともに考えれば分かるような理屈さえ通じない。

 

けどグリーンピースからすればこれは仕事、それもどっかの国で納税しなくていい金だし世界で最も喧嘩が強い米国が後ろ盾なのだから怖いものはない、誰か逆らう奴がいたら暴力で攻撃だー!

 

でもって世界にいる低能層は一段階理論しか理解出来ないからグリーンピースの言う表面上の小奇麗さだけに目を奪われまともな思考回路も健全な疑問も持てずに追従してしまう。

 

つまり表面的な綺麗さをまとった暴力集団の幹部は自分たちがやっているのが法律を無視した金儲けと理解している時点で中国人と同じである。冷静に熱い主張をしているのだ。

 

中国人はグリーンピースのやってることなどとっくにお見通しで、それが自国の役に立つ間は利用する。第一金を払ってるのはカーギルで中国の腹は傷まないから、どうぞ日本叩きに励んで下さいってところだ。

 

冒頭に書いたが、愛国心とは本当に危険な代物である。真面目で熱くなりやすい日本人がお気軽に扱ってはいけないものである。だから頭の良い政府が愛国心を使って人々を煽るようになれば、それは国家として相当危険な判断をしようとしていることであり、その先には断崖絶壁が待っていると思ったほうが良い。

 

今の日本は消費税議論が激しいが、その次に何が来るのか?国民は「その先」を常に考え続けて中国人のように常に危機意識を持ちつつ現実的な判断をして行動に移す必要がある。

 

勿論その結果が「今は政府しか愛せない」なら、それはそれで良い。家族よりも政府が好きならそれは本人の判断だ。ただその判断の結果起こることには「ぼ、ぼく知らなかったんだもん」なんて言い訳は通用しないってことだ。



tom_eastwind at 11:43│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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