2013年09月07日

何てか、夢

何てか、現実に妥協したものは夢って言わないし、夢でなければ誰も買わない。映画を見ながらいつも思うことだ。

 

金曜日の仕事と飲み会を終えて久しぶりにゆっくりと週末を「ゴッドファーザー」で楽しむ。良い映画は何度観ても良い。毎回少しづつ場面が細かく観えてきて、映画人の仕事の良さに惚れ惚れする。

 

アル・パチーノはぼくの大好きな俳優でスカー・フェイスやセルピコあたりからずっと観てる。とくにセルピコは絶品である。彼が役者として出てるってのは彼が出たいからでありそれは良い作品という事だ。

 

その一つの集大成が「ゴッドファーザー」であると思う。その後も様々な映画で活躍をするアル・パチーノであるが、ほんとこの人、ダスティン・ホフマンみたいに何でも出来る。

 

ダスティン・ホフマンと言えば真夜中のカウボーイでジョン・ボイト(アンジェリーナ・ジョリーの実の父親)と共演して歴史に残る仕事をしたが、今ではこの二人が渋目の役者として頑張っているのはうれしくて仕方ない。

 

夢っていつも考える事だが、誰もが持つ必要はないと思う。夢なしでも生きていけるしそのほうが楽なのも現実だ。誰か教えてくれる人がいてその人に付いていく、その人に言われた事をやっていく、そんな人生もありだと思う。

 

人生は大きな舞台でありその中で役者にはそれぞれふりがながついていて、やるべきことが決まっている。

 

「幸せ」なのは自分の役割が分からない時でありそれを探しに旅に出て自分のやるべきことを見つけたらそれは「もっと幸せ」であり、それが世の中の為になる事だったら「すごい幸せ」になる。

 

ぼくの夢はニュージーランドで5万人の日本人が、住む場所は別にしてもネットで繋がっている状況である。「そんな事出来るわけないじゃん!今でも17千人くらいしか住んでないのに、日本人が英語しか通用しない国に来るわけないじゃん!」

 

そりゃ現状だけ見ればそうかもしれない。けど一人づつ人口が増えていけばいつの間にか5万人になるんだよね。そして今、そういう状況が起こっている。

 

そしたら早い者勝ち、安いうちに自宅を買って競争相手が少ない間に仕事を見つけて社会保障がしっかりしている間に子どもたちを学校にやって・・・別に優位に立つためにやるってわけじゃないけど、結局先に動いた人間に先行者利益があるのは現実なんだよね。

 

今、目の前に1910年代のゴッドファーザーのニューヨークの景色が広がっている。低層住宅の茶色のレンガ壁が並び地面からは蒸気が吹き出しアイルランド系ビジネスマンが帽子をかぶり街を歩いている。

 

ロバート・デ・ニーロが演じるイタリアからカバン一つでやってきたドン・コルレオーネがやせ細った身体で新天地で働こうとしている。彼には頼るものもなければ戦う武器もなく、路上で繰り広げられる毎日のビジネスに何とか付いていこうとしている。

 

一体彼の頭の中では何が見えたのだろうか?

 

ぼくは自分の小さな、けど組織の中で生きていかなかった経験の中から一つだけ言えることがある。

 

それは世の中にまぐれ当たりはあるが、ほんとに生き残れるのは正しく狙って正しく当てた人間だけだって事だ。

 

まぐれで当てた人間はビギナーズ・ラックと言われて二回目の成功はない。このような人は過去の栄光ばかり追いかけて酒の中に埋もれる。生き残れる人間は過去を語らない。明日をどうするか、常にそれだけを考えているから昨日の事を振り返る余裕なんてない。ましてや成功の思い出に浸ってる暇なんてない。

 

もしあなたの周りで過去を語っている人がいれば、信用するな。それは終わった話であり時代は常に進んでいる。あなたが聞くべき話は未来でありまだ存在しない何かを見つめる事だ。

 

ドン・コルレオーネは生きていくためにシシリーを離れてニューヨークに渡った。自分の夢が何かわからない子供のままニューヨークのイタリア人社会に飛び込み戦った。そして自分が望む社会を創るために戦った。それはイタリア人特有の家族を守るための行動であり、冬のニューヨークで厚手のコートを着てフェルトの帽子をかぶり時には銃を使いつつ人々をまとめてきた。

 

何の手助けもなく自分一人の力で生きていくって、ほんとうにほんとうに大変だ。ゴッドファーザーでは様々な場面で社会的には強いのに個人的には弱い人々が出てくる。強いってのはほんとうに大変だ。けれど、強くなければ生きていけないし、やさしくなければ生きる資格はない。

 

何てか夢のような話ではあるが、誰もが持とうと思えば持てる夢である。夢なんて不要と思ってる人には不要だろう。与えられた場所で楽しく過ごせば良いと思うし、それだって立派な人生だと思う。

 

ただ、夢を持つって決めたなら、今目の前にいる誰かを目標にするのではなく、今は誰にも見えてないけど自分だけが見えている世界を創り上げる、そういう目標を持った方が楽しいと思う。



tom_eastwind at 17:46│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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