2013年09月28日

第68回移住説明会無事終了。

そっかー、もう68回もやったんだなー。

 

昔の説明会は40名くらいの大人数を集めて広い会議室でやってたが、結局これでは話が分散してまとまりのない説明会になるなと思い、6年くらい前から少人数制にした。

 

恵比寿のウエスティンホテルの会議室を利用して12名限定にしてからは話が伝わるようになり、これの方がいいなと思ってる。

 

日本的スタイルからすれば大人数を一箇所に集めてどっかーんとノリでやったほうが儲かって良いのだろうが、僕は移住してきた人たちと十年以上にわたって付き合うわけで、話がうまく伝わらないままに来られて「話が違う!」となった方が問題である。

 

そう言えば大人数を集めて「ノリ」で不動産購入ツアーとかして結局不動産購入は出来たものの、自分が望むことは全く叶わずにうちに駆け込んで来たお客様が縷々といるしそんなお客様と10年の付き合いにもなった。

 

今年の面白い現象としては口座閉鎖ツアーである。これも「ノリ」で海外口座開設をしたものの結果的に税務署に眼を付けられて担当税理士から「変なことをやらないほうがいいですよ、海外口座は閉鎖してください」と言われて、忙しいお医者さんがわざわざ海外口座を閉鎖するために閉鎖ツアーに出かけてくるって話だ。

 

こういう、短期で目先のお金だけでビジネスをするってのはどうなんかなー、いつも思う。これから一緒に住むんでしょ、恥ずかしいことは出来ないでしょって思うのだが、何故か目先の金で大人数を扱ってガサーって地引網をするのだろうが、その結果として何が残るのか。

 

もうちっとお客の為に考えてみればと思うのだが、今の日本ではそんな事も望むべくもないのだろうな。

 

けどぼくはやっぱり自分の考えを大事にしたい。「それは人の為になるのか?」「至誠にもとりしかや?」と常に疑問を持ちながら仕事をしたい。企業が社会に必要なければ素直に撤退すべきだ。自分が生き残る為だけにお客に悪いものを売るっての、それ違うでしょ。

 

百貨店のビジネスモデルに「先義後利」という言葉がある。近江商人には「三方一両得」という言葉がある。資本主義なんて難しい言葉や理論がなくても商売を長続きさせるやり方は、江戸時代も現在も同じである。お客様の信頼、これがすべてである。

 

その為には目先の自分の利益ではなくお客様の利益や希望や目標をまず叶える、その為に最大の努力をして叶える。その結果としてお客様が満足してくれれば、そこから初めて商売が成り立つ。

 

ところが今の日本ではどうもそこが壊れている感じがする。バブル期に人々の心が壊れてしまい、バブル崩壊でますます日本人の心が壊れてしまい、本来日本人が持つ「信頼を大事にする」気持ちがすごく薄れてきた気がする。

 

まあいいや、ぼくがやることは愚直に説明会を開いてニュージーランドの良いこと悪いことを説明した上でニュージーランド移住がその人にとって正解なのかどうかをきちんと伝えることだ。

 

正しい情報を伝えた結果として移住をやめても良いと思う。日本にいるほうが幸せな人もたくさんいる。ぼくの仕事は最新で正確な情報を提供することだ。嘘を言うことではない。

 

うちの仕事は毎年後半になると無茶苦茶忙しくなる。今回の出張もかなり弾丸ツアーであるが、まあいいや、自分が生きてきたって記録を残してみよう。

 

うちの子供が10年後に知り合った日本人に「あ、tomさん、知ってるよ、うちの家族の移住を成功させてくれた人だよ、お父さんとお母さんにいつも聞いてる!」と言われるようになろう。

 

ぼくの為ではなくぼくの子供が将来ニュージーランドで生活をする中で親のやってた事にそれなりの誇りを持てるようにしよう。

 

さ、明日も弾丸出張だ。早く寝よっと。



tom_eastwind at 00:03│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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