2013年10月10日

花見

先週末は移住会員向けのお花見大会で12家族約48名にご参加頂き春のコーンウォールパークで桜を楽しんで頂いた。

 

こちらも桜の時の花見の習慣があり当日は公園中皆でビニールシートを敷いてあちこちで大宴会。会場は大入りの賑わいでうちも午前中からビニールシート敷いて場所取りをしていたほどだ。

 

その上会場にはボランティアで子供の顔にペインティングをしてくれたりバンドが賑やかに演奏したりジャグリングとかもあって子どもたちは大賑わいである。

 

ニュージーランドに来て日本の桜を見て日本人同士が集まって花見をやっていて、周囲にも様々な人種が集まって楽しくやっており地元の役所も協力してくれるわけで、こりゃ楽しい。

 

日本で始まった桜の花見の習慣がいつの間にか日本から来た桜の木と共にオークランドにやって来て、皆が人種にこだわらずにそれぞれ楽しくパーティやって。これならアジア人でもキーウィでも誰も反対しない素晴らしい文化交流だ。

 

それならどうだろう、いっそのこと日本発の文化交流として日本から世界に桜の木を送り、その街の公園で花見をやればどうだろう。地元の人は最初はどう楽しんでよいのか要領分からないだろうが、

 

コーンウォール・パークはひとつの丘全体が公園になってて、すんごく広い。中にはひつじや牛を放牧している場所もあるほどだ。

 

会員のお子さんたちはどこまでも駆けっこ出来る広い芝生の上を走り回りお母さんたちはそれぞれ自宅で作って持ち寄ってきた素敵な料理を広げておしゃべりに興じて、日ごろの時間から切り離されたようにのんびりとどこまでもおしゃべりを楽しんでいた。

 

皆さんはいつものように終わりの時間になっても話し終わらず、解散後もそれぞれどこかに遊びに行ったりしてた。

 

花見、良いものです。日本で花見を経験した方は日本の事を思い出したでしょうし日本の花見があまり記憶にない子どもたちはそれなりに新鮮な経験だったと思います。

 

そう言えば2004年がぼくが桜に関して書いた最初の記事だった。当時はまだ紙ベースの新聞を発行しており新聞に寄稿していたものだ。

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シンプルライフ 桜の花の咲く頃 1

昔、春になると日本人は輪になって桜の下で踊った。知らない者同士でも安心して酒を酌み交わし、お互いに無条件に助け合い、仲間を信じあった。

 

いつの頃から僕らは他人に無関心になったのだろう?いつの頃から僕らは、隣にいる日本人を疑うようになったのだろう?いつの頃から僕らは、電車で注意して反対に殴られる人を無視出来るようになったのだろう?桜の花の咲く頃に、もう一度考えてみたい。

http://tom.livedoor.biz/archives/2004-05.html

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書き出しが上記からで、それからいろんな事書いてるが、当時は小泉首相の時代だったのに人々がどんどん他人に無関心になり始めた。

 

2008年に家族旅行で弘前城の公園内に花見に行った時の記事がある。特に日本のお城を見る機会がなかった子供が言ってた事が面白い。

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最初、誰も坐ってないのに青いビニールシートがあるのを見て娘が「お父さん、東京の人達は公園とか駅だったのに、ここの人たちはお城の中に住んでいるんだね」

違います。あれは路上生活者で、こちらは花見です。

http://tom.livedoor.biz/archives/51136901.html

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人々が仕事を失い家族と離散して東京の駅内でビニールシートを敷いて寝てたり渋谷の繁華街のすぐ裏の電車道の狭い土地にビニール小屋がずらっと並んでいたものだ。

 

そう言えば2020年にオリンピックが来る。1964年に東京オリンピックを開催した時は首都高速を作り同時に当時たくさんいた浮浪者を次々と逮捕して東京の街を浄化した事件があったな。

 

今回もオリンピックに向けて首都高速道路の整備が行われるだろう。同時に浮浪者も取り締まりの対象となるのだろうか?汚いものに覆いをかぶせてどこかの地方の工事現場に送り込むのか?あ、そうか、原発事故の後片付けとか定期点検に入った原発炉の掃除だな。

 

オークランドは人口150万人、ニュージーランド全体でも400万人のちっちゃな国ではあるが、こうやってのんびりと花見が楽しめる。来年は今年より良くなるだろう、誰もがそう信じている。

 

花見の写真はフェイスブックでUPしてます。これからも現地生活がより一層楽しめますように。



tom_eastwind at 18:19│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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