2013年10月17日

起業家ビザ及び投資家ビザの現状

昨日は当社が契約をしている弁護士事務所の所長と担当者がウェリントンに日帰り出張、移民局マネージャーと今後の移民方針に関して相当に腹を割った会議を持った。

 

政府機関は自分たちだけで何かを最終決定することはなく事前に必ず関係各方面、つまり移民であれば移民弁護士協会と会議を持ち意見交換をする。

 

今日は所長からその結果報告を受けて皆で今後の方向性を検討した。ぼくの会社はこの弁護士事務所と包括守秘義務契約を結んでいるのでかなり個別具体的な方向性の話が出来る。

 

投資家ビザについては現在の申請及び発給状況が国別に出されて今後どの国のどのような申請をどう受理するかとか、起業家ビザについては申請、延長、永住権の際の具体的調査項目とか、要するに「傾向と対策」の話である。

 

何せ昨日話し合われた内容であるからほとんど誰も知らない。こういう時には腕の良い弁護士が味方に付いてくれるのは有難い。どこの国もそうだが弁護士と言ってもピンきりであり弁護士なら誰でも良いってわけではない。移民局が本音で話を聞くのはあくまでもほんの一部の弁護士だけである。

 

移民局の本音の基本方針の変更はまだ最終決定されておらず今後も公式に発表されることもない。今回の弁護士の話は非常に興味深く「ほー、そう来たか」という感じである。

 

今後近いうちに移民局の発表として公式に発表されるのはあくまでも表面的な分かりやすい具体的な条件の変更だけであり移民局の運用内規が公表されることはないし、ましてや本音の部分が出てくることは、絶対にない。

 

何度も書くことだが、ビザを取得するってのは例えば起業家ビザであれ永住権であれ表面だけ読んで「あ、出来ますよ」なんてのはあり得ない。あくまでもその裏を取り個別具体的に案件を検討しなければいけない。

 

だから本人はビザが取れたと思ってても実は必要なビザが取れてなかったという事が起こる。実際にビザが取れたと言いつつ後になって「あ、あれ、取り消しになりました」という事態が起こるのだ。

 

ひと通り基本方針の話を終わらせた後は具体的な案件で、まずは東京での合同説明会の話だ。時期は伸びたがニュージーランド政府が後援する投資家向けの説明会を東京で開催する件についての打ち合わせ。

 

現時点で日本人の投資家プラスの申請および発給は当社の扱いが全体の約三分の二を占めており、政府及び移民局がどのように日本国内で告知を行いどのようなセミナーをすれば良いかの助言を行う。

 

開催時期の話になると弁護士が

「おいtom、この時期って東京は雪が降るのかい?」と聞いてきた。

「そうだよ、なにか問題あるの?」と聞くと

「だって、雪が降ったら説明会に参加出来なくなるだろ?」だって。

そりゃ東京は雪には弱いがニュージーランドの南島ほどではない、東京在住の方が渋谷駅前に集まるのに問題あるわけないっしょ。彼はまだ日本に来たことがないから日本の交通網の多様さが理解出来ないのだ。

 

でもってもひとつおかしかったのが

「な、この時期に開催しても投資家って集まるかな?」だって。ニュージーランドじゃあるまいし12月末から1月末まで一ヶ月もお休み取る習慣はないですって(笑)。

 

その次は投資家ビザ申請に関する個別具体的な打ち合わせ。これ大事。どんなにお金があっても正しく作られたお金を正しく送金しなければその資金は認めてくれない。多くの中国からの申請が投資家プラスで来るけどその7割はここで振り落とされている。

 

そして大事なのが投資先だ。投資された資金がどのようにニュージーランドに貢献するのか評価されるのだ。適格投資案件は英国のコモンロー式で具体的に「これ以外はダメ」というのがないから大陸法に慣れた日本人には分かりにくい。だから間違った投資先に投資をしてしまうとビザが発給されない。このあたりはほんとに分かりにくい部分である。

 

AIPが取得出来たからって安心は出来ないのだ。ここで落とされる中国人は約2割。つまり中国人で投資家プラスビザで申請しても無事永住権までいけるのは1割以下である。実際に送金及び投資先を無事にクリアーして永住権が発給されたケースは一桁の下の方である。

 

今日は弁護士との会議の前に社内会議が一つ、弁護士の会議の後に次の社外会議が入っており弁護士と密度の濃い会議を1時間で終わらせて次の会議に参加しようと思ったが、結局15分オーバーしてしまった。

 

次のミーティングも結局後ろが伸びてしまい1時間で終わらずオフィスに戻って移住担当者向けに会議の報告をしてたら今日の業務終了。結局今日も忙しい一日だったけど、昨日と同様青空が広がり爽やかな風が吹き抜ける一日でした。

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tom_eastwind at 10:43│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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