2013年10月19日

見果てぬ夢

うちのグループ会社で製造販売している商品でニュージーランドハーブの中でも特にマオリハーブを原材料としたホリスティックニュージーランドというブランドがある。

 

ニュージーランドハーブの中でも特に薬用効果の高いマオリハーブを使用しており、実際にニュージーランドでは薬用効果が認められているのだが西洋医療では使われていない。また日本では薬事法が厳しくて薬用製品としては輸出できない。そこで現在日本向けには一切薬用効果をうたわずにサプリメントとして個人向け輸出をしている。

 

元々マオリハーブとはニュージーランドの先住民族であるマオリ族が先祖代々引き継いで来た伝承医学であり、マオリは文字を持たないからすべて口頭で子々孫々へ伝えられてそれが現在でも薬用製品として使われている。

 

例えば第一次世界大戦で欧州戦線に参戦した時、ニュージーランドマオリ部隊は戦いの際にマオリハーブを乾燥させた葉っぱを鎮静剤として口に挟んで戦ったものだった。

 

怪我をした際はこのハーブを傷口に塗るとか冷え性の女性には身体が温まるハーブだとか、中には興奮剤でも入ってるのかと思うくらい、一滴喉に垂らすだけですっ飛ぶようなのもある。

 

日本でも最近売られているブルって飲料があるが、あれはニュージーランドのものよりも吹っ飛び材料を10分の1に落としてやっと日本当局の許可が出たというくらいぶっ飛ぶ。実際にニュージーランド産のブルとかVをまとめて飲むと、ついでに一緒にビールを飲んだりすると完璧に「逝ってよし」になる。

 

ちなみにニュージーランド産のプロポリスなどは火傷に劇的効果があり包帯になっている。ある時米国で大やけどをしてこのままでは足の切断もあるくらいにひどい怪我をした人がこの包帯を使ったところ、足の切断も不要で火傷が治り、その御礼にとわざわざニュージーランドにやって来たという話もあるくらいだ。まさに自然バンザイ!である。

 

でもって商品の中の一つに「さよならセシウム君」というのがある。これは解毒効果が非常に高いハーブを使っている。デトックスという言葉が出来る前の太古の時代から使われてきたハーブは二種類の解毒作用があり、ひとつは外部から毒素が侵入しようとするのを防ぐ塗り薬的な作用、もうひとつはすでに体内に吸収してしまった毒素を捕まえて体外に排出してしまう作用である。

 

これもニュージーランドでは解毒剤として使用されているが、同様に日本で販売することは出来ない。薬事法の問題である。

 

このように効果のあるハーブであるが、ではこのハーブ、元々の原産地はどこだったかと言うと、此処から先はマオリの口承伝説でしかないが、むかしむかしマオリは太平洋にある大きな島に住んでいたという。ところがその大きな島が今から約12千年ほど前に火山の噴火と地震によって海中に沈んでしまった。

 

その時にマオリは一族で海に脱出して南へ南へと大海原を渡り現在のタヒチ近くの島に辿り着き生活を開始する。マオリハーブは島を脱出する際に船に積み込んでおいて新しい島に定着するとそこに種をまき育てたそうだ。

 

そして1200年頃、日本では鎌倉幕府が成立していた頃にマオリ族は勇敢な若者が南に向けて船を漕ぎだしてやって来たのがアオテアロア、つまり今のニュージーランドである。

 

話は本題から逸れるが、ここで一つ面白い事実がある。それはマオリの若者を送り出した長老が若者に伝えた話である。「良いか、星がこの位置にある時にこちらの方向に向けて漕ぎ出せば大きな島に辿り着く」と言ったことだ。

 

当時のマオリは鉄を持たず当然コンパスもない。だから星を使って航行するのは分かる。しかし誰も行ったことがない島であれば、何故長老は「そこに島があること」を知っていたのだろうか?

 

もしかして過去に住んでいた大きな島ではすでにニュージーランドの存在が確認されており、それが口頭伝承で長老の知識として覚えていたのだろうか?

 

もちろん1万年以上の過去の事であり誰も事実は分からないが、少なくとも長老が「アオテアロア」の存在を知っていたことだけは間違いない、でなければ南太平洋上に針のように南北に伸びる島を北から来て見つけられるわけがないからだ。ニュージーランドは東西の最も細い場所は幅が13kmくらいしかなく、ちょっと右に逸れればタスマン海に突っ込むし左に逸れれば南太平洋、でもってほっとけば南極まで流されて終わりである。

 

話をもとに戻すと、こうやって新しく大きな島を見つけたマオリ族は新天地で部族ごとに生活を始め半農半猟の中で自家用の薬としてハーブを育てた。これが現在まで続くマオリハーブの歴史である。

 

「さよならセシウム君」も最初は身体に入った毒素を排出して肌を綺麗にする美容ハーブとしてイメージをしていたのだが、これは同時にセシウムを体外に排出する効果がある。そこでこの名前でいくことにした。

 

ただし冒頭に書いたように日本では薬事法の問題があるし実際にセシウムに対する具体的なデータがあるわけでもない。うちの本業は旅行屋なのであくまでも美容に役立つサプリメントという立ち位置である。

 

ホリスティックはまさに民間伝承であり日本でも江戸時代に伝わった漢方のようなものである。人によって全然効き目が違う。ぼくも自分で色んなハーブを試してみたが、ぼくには興奮剤も鎮静剤もあまり効き目がなかった。ところがぼくの知り合いが興奮剤を試しに飲んでみるとすぐ鼻血が出た。その程度の当たり外れのあるものである。

 

話は最後にまた逸れるが、マオリが大昔に住んでいた島、ムー大陸だったようで、当時は現代の技術では理解出来ない文明が存在しており多分当時の人々は空をも飛べたのではないか、世界各地に残る古代遺跡を見ると、どうしてもそうとしか思えない遺跡がある。

 

ところがある日突然の大地震と津波でムー大陸は海中に沈没してユーラシアプレートに引きずりこまれた。その大陸の上にあった神殿が今も沖縄東海岸などで発見されている事実を考えると、そして太平洋上に遠く離れた台湾の先住民族とマオリのDNAが一致している事を考えると、ムー大陸が沈んだ時に世界中にムー大陸の人々が散らばったと考えると、夢があってよいのではないか?

http://www.youtube.com/watch?v=5swzfKJJl5c

 

そして海中神殿のある沖縄に昔から住む琉球民族と北海道を中心に住むアイヌ民族。ぼくは日本で旅行屋をしていた時、1970年代後半の北海道の白老アイヌ部落を訪問した事がある。高床式の食料保存庫、木と草だけで作る家、集会所、書き言葉を持たない文化などを興味深く眺めたものだ。

http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/rekishibunka/2_4sumai.html

 

その後沖縄にも頻繁に渡り山の中に作られたでっかい亀甲墓や先祖に対する尊敬の念などを勉強する機会があった。

 

そしてそれから20年後、北島で生活をしてロトルアにツアーで行くようになりびっくりした。それはマオリの生活様式とアイヌの生活様式の近さ、そしてマオリのお墓が亀甲墓に近いことであった。

 

まず高床式の食料庫はマオリとアイヌは全く同じである。部族の食料を一箇所に入れて部族の食料とする、個人所有はない。また集会所はその作りが全く同じでありアイヌと同様草と木だけで作り上げている。

 

部族ごとに生活して書き言葉を持たず原資共産主義で個人所有をせずすべてのものに神や魂が宿ると考えていた点も共通している。

 

いずれにしても歴史は「彼のストーリー」であり実際に何が起こったのか、今となっては知る由もないが、たまには太古の地球を思い浮かべて、もしかして縄文日本人の一部にはマオリ、そしてムー大陸と続くDNAが流れているなんて考えてみるのも良いのではないだろうか。


写真はクイーンズタウンのコロネットピークから見たリマーカブル山脈です。まさに天空に浮かんだ大陸です。
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tom_eastwind at 20:38│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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