2013年10月25日

勤労感謝の日

さっきぼくの来週の日程を見てたら、来週の月曜日に何故かLABOUR DAYと書いている・・・何じゃこりゃ???あ、そうか、来週の月曜日はニュージーランドの祝日じゃんか!

 

ぼくの予定表はA4サイズの月間予定表でこれをいつも机の上に置いている。各部門のスタッフはお客様と打ち合わせしながら必要であればぼくのアナログな手描きの予定表を見て、予定が空いていれば自由に書き込む。

 

First come, First Gain,最初に書いた者が勝ちであり、だからぼくも予定が出来たらすぐに書き込むようにしている。そうでないと他のスタッフにすぐ予定を埋められてしまうからだ。

 

ほんとアナログな仕組みではあるがヘタにこういうのを共有ファイルに入れると「あ、入力ミスですー」とかなる可能性も高いので今もアナログにしている。

 

先週と今週は珍しく予定が少なかったので来年度の企業方針を各部門とそれぞれ会議を持ち皆の意見を聞きつつ来年どのような組織にして来年の顧客の受け皿を作るか=戦略を作成して、来週にはいつどこまで進むかの全体図=戦術が出来るな、そしたら後は、てか来年はその方向性に向かって進む=戦闘だけで良い。

 

細かな調整は別として、来年の日本とニュージーランドの動向予測はすでに出来上がっているのであとはうちの受け皿をどうするかだけで、その為の来年の戦略は明日で出来上がりである。

 

戦いには戦略と戦術と戦闘がある。そしてビジネスとはまさに血を流さないだけの「戦い」である。戦いはまず相手を知ること。これは日本の状況を理解することだ。政治、法律、経済、社会、様々な要素を掛け合わせて来年日本がどの方向に進むかを読む。それに対して人々がどう反応するかを読む。

 

次に自分を知ること。ニュージーランドの政治、法律、経済、社会がどのような方向に動いていくのかを理解する必要がある。この二つを予測出来れば自分の方向性は決まる。では来年の365日でどこまで進むか、自分が歩ける距離を測る。

 

つまり、方向性を決める、来年歩く距離を決める、そうすれば年間計画は出来る。その中で歩く距離をもっと伸ばすならば人員を増強するが、うちの仕事は普通の事務能力では到底やっていけない。誰でも出来る仕事ではない。脳みそ筋肉の営業チームではないのだ。

 

だから少なくとも国体に出て決勝に出られるクラスでなければ無理だ。英語はネイティブ相手に電話一本かけて法律論議が出来る能力が必要であるし突然かかって来た電話がセールスなのか間違い電話なのか大事な電話なのかを即座に聞き取る能力が必要である。これは「わたし、英語が話せます」のレベルではなく「わたし、英語を使って仕事が出来ます」のレベルである。

 

車の運転も必要だ。お客様を連れての下見ツアーでは車は必須。それも単純に運転をすれば良いって話ではない。お客様は運転をする担当者の道路判断を見て「ここに頼んでも大丈夫そうだな、運転担当まできちんと会社の考え方を理解しているな」と考えるのだ。

 

そういう、状況を読んで自分で判断するだけの能力を常に持ち会社の方向性を理解して答をだしていく。これ、県体で3位以内ではちょっと無理だ。

 

日本では組織の中で素晴らしい能力を発揮する人がたくさんいる。しかし海外に出て自分の力だけで成長していくのは半端な苦労ではない。何より会社の肩書や看板がないのだ、自分の能力を周囲に見せて信じてもらうしか無いのだ。

 

明日から三連休、日本風に言えば勤労感謝の日である。自宅に帰って奥さんに「ねえ、来週は労働者の日でさ、すっかり忘れてたってか、知らなかったなー」って言うと奥さんに軽く返された。「あ、それって労働者の日でしょ、お父さんの日じゃないよね、だってあなたは経営者なんだもん」。

 

という事で三連休もファイルを自宅に持ち帰り来年の計画作りです(笑)。



tom_eastwind at 16:24│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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