2013年12月13日
世界最大の悪は善意と共にやってくる
「世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪である。自分には悪意もなく上司に言われた事を実行するのみでその原因や結果を全く考えようとしない。自分がやっている事が理解出来てないから冷静かつ堂々と恥ずかしくもなく行えるのだ」。
これはハンナ・アーレントの語った言葉の意訳である。
日本で最近流行っているビジネスがサービサー業である。簡単に言えば債権回収会社である。これはニュージーランドにも存在する極普通の業種であるが、日本の場合この回収業務が政府の回収業務の代行をする可能性があるという事だ。
例えば車の罰金から始まり年金未納、健康保険未納、市税滞納などが対象となり得る。役人のやることは所詮取れる所から取るという低姿勢である。
自分がリスクを背負って売掛金を回収するなんて発想は全くない。彼らは一番取りやすい奴隷から絞りとるがヤクザや政治家からはカネを取れない。だから一番まじめに税金払っている人が最大の納税者であり殆ど何の利益も受けられない被害者になるのだ。
これからの日本、きつくなるぞーって思った瞬間だ。政府は法律を作り「合法的に」市民からカネを巻き上げる仕組みを作る。しかしそのカネを回収するのはサラ金屋である。もしあなたが年金未納にした場合であなたの家の周囲に「カネ返せー!」って張り紙されたらどうするか?
世界最大の悪は常に笑顔でやってくる、法律を背中に負って。
アンナ・ハーレントはナチがユダヤ人虐殺を実行する前にドイツから国外に逃れて残りの人生を西側世界で過ごした。いつも思うことは、行動しなければ負けるってことだ。