2014年01月23日

楽天なれど間抜けでなし

よく人に「おまえって本当に超楽天でスーパーポジティブだなー」と言われる。キーウィからも「Outgoing、日本人じゃないみたい」と言われたりする。よほど普通の日本人と違って見えるのだろうが、ごくごく普通の日本人である(苦笑)。

 

ただ、いつもどこでも誰にも助けてもらえない人生の中では頼るべき人もモノもなくすべて自分で決断するしかなく、そこで学んだのが「たとえ結果的に失敗したとしても、やらなかった後悔よりもやった後悔の方が納得できて人生が楽しい」である。

 

何事もやってみなければ分からないし、だいいち自分でやるから失敗してもその経験が血となり肉となり知識となるのだ。やらなければいつまで経っても何の経験も身に付かず「こいつはやばいぞ」って直感も活動しなくなる。挙句の果てに他人の言うことに振り回されてしまうだけだ。自分でやるから他人の言ってることがほんとかどうか分かるのだ。

 

しかし超楽天は決して「まぬけ」で「あほう」という事と同意義ではない。

 

結果を全く考えずに何の準備もせずにいきなり無謀な行動を取るのは、例えば全く泳げないのに準備体操もせずに荒海に飛び込むのは、こりゃ単なる「まぬけ」で「あほう」だ。しかし「超楽天」はやるからにはその時点で可能な限り最大の準備をする。

 

まず最初に計算するのは失敗した時の最大被害だ。自分が殺されるのか死ぬのか、家族の身に危険があるのか、失敗の被害総額の最大限を計算して思いつく要素はすべて計算の根拠にする。この計算能力の基礎が実は「自分でやった経験が血となり肉となり知識となり」学んだものである。

 

そして実際に行動を始めた場合のシュミレーション、模擬行動を頭のなかで想像して時系列的に組み立ててみる。そしてすべての時間軸を輪切りにしてそれぞれの時点での危険度の高さを計算する。時系列に組み立てていくことで不足しているものが見えてくる。それをどう補うかを考える。

 

この時に最も大事なのは「次に何が起こるか起こりえるか?」を想像する力である。実はこれも現場を経験して自分で失敗してみないと絶対に思いつかない。子供がストーブに手を突っ込んで火傷して初めてストーブの危険性に気づくようなものだし扇風機に手を突っ込んでバババババ!と羽根に叩かれて痛みを感じるようなものだ・・・あ、けどダイソンの羽根なし扇風機だと気づかないな(笑)。

 

いずれにしても危険度を数値化して計算する能力、次に起こることを想像する能力、これは素質だけでは補えず、やはり現場で経験して身につくものである。だからこそ死なない程度ならいろんな事を出来るだけ早い内に経験すべきなのだ。

 

そしてこの経験が積み重なっていけば今度は、100%成功はあり得なくても60%の確率ならいけるってような勘が働くようになる。

 

ぼくの場合は60%いけると思ったら危険度に致命性がない限り実行する。失敗しても勉強になるからだ。同時にぼくの個人的な感想だが、60%いければ次の20%は本人のとっさの瞬発力で乗り越えられるし残りの20%は、頑張ってれば神様が味方してくれるって感じている。

 

でもってここからが本題なのだけど、十分で思いつく限り万全な準備をすれば後は実行あるのみだ。そして何度か痛い目に遭いつつも「やるしかないしー」と思いつつ「何だ、あれだけ大騒ぎになったのに誰も死んでないしー」などと感じ始めるとそのうち失敗も成功のうちと思えるようになり、何か新しい案件が出てくると面白くてしようがなくなる。

 

そうこうしていると段々人生が楽しいものに見えてきてほんとうに楽しくなってくる。その結果として人生を肯定的に捉えることが出来るようになりどんな事でもやってみようって気持ちになる。すると不思議なことに次第に運が良くなりいつも笑顔でいられてどんなことがあっても「あ、こりゃ良いことだ!」と思えるようになり、このあたりから超楽天、スーパーポジティブになっていく。

 

だから超楽天の基本は本気で悩んで真剣に考えて前向きに失敗することであり、そこを乗り越えると何でも楽しく超楽天になれるのだ。まず第一歩。その踏み出しが出来れば、それが失敗であろうと成功であろうと自分で決断して実行する能力を身に付けた事により少しづつ自分に自信が付いてくる。

 

そして超楽天になると何が良いかって、とにかく他人のことや他人の目が気にならなくなる。自分の気持ちに素直に従って生きていくことが出来る。その心地よさはとにかくこれ、出来れば対人関係で悩んでたり他人の噂話がいつも気になったりする人に是非ともおすそ分けしたいくらいだが(笑)、え、不要ですって(大笑)?

 

そう、確かに視点を変えればこれはずいぶんワガママで自分勝手な話かもしれない。しかし自分の人生は誰のために生きているのだろう?少なくとも僕は今、毎日が楽しい。何が起こるか分からない映画を見てるようで楽しい。だから朝起きるのだって楽しい。

 

他人に迷惑をかけない限りにおいては他人の目を気にせずのびのびと楽しく生活をした方が良いのではないかと思うぼくはやはりワガママで自分勝手なのだろうか(苦笑)。少なくとも「楽天なれど間抜けでなし」である(ははは)。



tom_eastwind at 17:25│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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