2014年02月20日

ビザは、取れる時に取る。



ビザは、取れる時に取る。これが原則である。移住と言ってもまだ先の話だなんて言ってたらビザ枠なんてすぐ変更になり自分が予定していたビザが半年後に廃止なんてのはざらにある話だ。

 

去年末も起業家ビザが突然募集中止になりそれまで旧ルールで準備していた人たちが殆ど皆一旦手続き停止になった。今年の2月に新ポリシーが発表されるって事だけど、どうなる事やらである。

 

今までも技能移民はしょっちゅうルールが変更になっている。ビザは一生モノであるのに皆はけっこう「いやー、渡航時期がまだ2年先だもんなー、今だと滞在日数稼げそうにないしなー」なんて考えて手続きを後回しにするが、これは間違い。準備が整った頃にはそのビザはもう存在しないなんて事がしょっちゅうある。

 

例えば投資家ビザ部門で日程を計算してみよう。

 

まず最初に説明会などでニュージーランド情報を仕入れて「よっしゃ、現地に視察に行って話を聴いてみよう」と下見ツアーに行く。気に入った。よっしゃ、じゃあ次は?

 

まず日付を201431日としてみて、この日に移民弁護士と面談をしてビザ取得契約を結ぶ。ここから実務開始で、まず申請に必要な書類を日本で集める期間が平均3ヶ月だ。

 

弁護士に必要な書類を渡すのが6月となりそこから書類作成を開始して問題なければ3ヶ月程度で移民局に提出することができる。つまり提出は9月となる。

 

9月に書類が受理されても移民局の忙しさ度合いで担当官が決まるのが遅くなったりする。ひどい時は半年待ちなんてのもある。ここでは平均的な予定でいけば担当審査官決定は約1ヶ月なので10月から審査開始となる。

 

審査は通常半年程度かかるが、10月ってのがやばい。なぜなら移民局の投資家部門は12月中旬から1月中旬までほぼ審査が停止されるからだ。何故か?それは審査官レベルはこの時期になると一ヶ月のクリスマス休暇に入るからだ。

 

10月から約2ヶ月の審査、でもって20151月中旬から再開されるから結局ビザが発給されるのは20155月頃になる。

 

この時点で取得したビザはAIP(Approved In Principal)と呼ばれる事前許可である。ここから実際に投資を終了した時点で正式に永住権が発給されるが、投資をする期間は1年程度の猶予がある。つまり20165月までに投資を完了すれば良いのだ。そこまで長期渡航をする必要はない。ただ手続きのために一度だけオークランドに来て頂く必要はある。

 

でもって20165月に投資を完了して永住権が取得出来た。この時から最初の1年は渡航する必要はない。つまり20175月までは渡航不要なのである。そして20175月から一年間に投資家プラスであれば44日、投資家2であれば146日滞在することになる。

 

さあ、こうやって計算してみれば20143月に手続きを開始して永住権取得まで約2年かかるのが分かる。そして実際に渡航をするのは20175月以降なので3年間の余裕があると分かる。

 

渡航がずいぶん先の事だからーと言っても、ビザが取れるのもずいぶん先の事なのだ。今から準備を開始しても遅いという事はない。ビザ枠がなくなってしまえばどうしようもないのだから。

 

ビザは取れる時に取っておく。これが基本である。



tom_eastwind at 11:37│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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