2014年03月02日

おー、ごめん、明日はテロなんだんよー



ウクライナが激動している。シリア内戦もまだ集結していない。中東や東欧、世の中が激動した結果としての新しい新世界秩序がどうなるか。ここに焦点を絞りその場所から眺めて見れば21世紀である今世紀の世界の動きはまさに誰かが書いた台本通りに動いている、そう感じる。

 

事の起こりは2000年頃から中東で次々に民主指導で発生したカラー革命である。その後この炎は東欧に広がったが、その意味することろは全く正反対である。

 

まず中東のカラー革命だが米国が考える外交方針とは何か?それは中東でカラー革命を起こして民主政権を転覆させてイスラム主義同胞団などを中心とした国境をまたぐ活動団体に「イスラムを信仰する連帯国家」を作らせることであった。

 

この最大の目的は米国が中東から撤退して今後は中東に手を出さない、君ら内部で勝手にやってくれって事だ。こうすれば中東に対して攻撃を仕掛けることもないから仕返しとしての米国向けのテロも起こる確率は低くなる。

 

21世紀の米国の基本方針は自国と北米大陸を守ることであり中東はイスラム教に任せる、そうすることで米軍派遣団の予算を大幅に縮小出来る。世界の警察の立場から降りる、その為に中東にたくさんあった民主国家を次々とカラー革命で崩壊させたのだ。

 

イスラム連帯国家群が構築された後にスンニ派とシーア派が内部抗争をするのは勝手にやらせれば良い、もうアメリカは関係ないのだ。

 

これに対して東欧の場合はプーチンにより台頭して来たロシアを東欧の向こうに封じ込む事だった。ロシアは膨大な地下資源を武器にして欧州に攻め込む準備があるが、例えばガスを送るパイプは途中で東欧を経由しており東欧が欧州側につけばロシアができることは限られてくる。

 

このようなカラー革命の流れは当初はCIAなどから要員を送り込み庶民を焚き付けて革命を起こさせていたがそんな時にあるニュースが流れた。2009年オバマが初当選すると、彼は錚々たるネット企業の経営者を集めて昼食会を開いた。その時には報道官は「オバマはネット企業を応援する」だったが、ほんとうの意味は違っていたのだ。

 

それはこの会議で米国の外交基本方針が語られネット企業経営者に全員賛同を求めてその会議は成功に終わったのだが、その内容はネットを最大限に活用した米国主導によるカネのかからない革命運動の推進である。

 

テキスト、ツイッター、フェイスブック、ブログ、SNSの中にプロパガンダを混ぜて人々を扇動する。短い文章でも人を操るには十分である。誰かの死亡写真をUPして「これが体制側に虐殺された人々だ!」なんてやってしまえば事実検証のないままに瞬時に情報は拡散する。

 

一つの有名な事例を出してみよう。中国で南京事件の虐殺現場として使われている写真がある。ある女性が横たわっておりその身体をぎろっとした目の男が切り刻んでいる場面だ。

 

日本軍が南京で行った蛮行と描かれているし今でも多くの中国人がそう信じているが、その写真の本当の出所は通州事件で中国人保安隊(正確には日本側にいた中国人武装隊が寝返った)が民間日本人女性に対して行った写真である。まさに正反対であるが、こういうことが出来る、これがメディアの怖さである。

 

この写真は検索すればすぐに出てくるがあまりに生々しいので特にその趣味の無い限り見ない方が良い、夜眠れなくなる。

 

この写真などは女性が履いている白足袋やその他の部分を見ればすぐに分かる事だがそのような「客観的事実」は誰も考えようとしない。その時の「楽しい踊り」に酔いしれて「これが日本人の蛮行である!」とやれば、後は事実なんてどうでもよいのだ。

 

すこし長くなるが日本人としては通州事件を知っておいてほしい。

 

***ウィキペディア抜粋***

「通州事件もまた、ひとえに国民政府が抗日教育を普及し、抗日意識を植え付け、抗日感情を煽った結果である」

「支那の抗日読本にも日本人の鼻に針金を通せと書いてあるわけではない。しかし、人間の一皮下にかくれている鬼畜を排外主義と国民感情で煽動すると、鼻の孔に針金を通させることになる」

 

日本人の平均的倫理観から見て尋常ならざる殺害の状況(強姦され陰部にほうきを刺された女性の遺体、テーブルの上に並べられていた喫茶店の女子店員の生首、斬首後死姦された女性の遺体、腹から腸を取り出された遺体、針金で鼻輪を通された子供など)を生存者であった同盟通信記者安藤利男が「通州の日本人大虐殺」文藝春秋昭和30年(1955年)8月号で発表し、日本で反中感情が強まった。

 

日本人居留民への暴虐行為[編集]中村粲は冀東政府保安隊は日本軍を全滅させると、日本人居留民の家を一軒残らず襲撃し略奪、暴行、強姦などを行なったとしている[1]

 

730日午後通州に急行した天津歩兵隊長及び支那駐屯歩兵第2連隊長の萱島高の証言によれば、飲食店の旭軒では40から178歳までの女78名が強姦後、裸体で陰部を露出したまま射殺され、うち45名は陰部を銃剣で刺殺されていた[1]。日本人男子の死体はほとんどすべてが首に縄をつけて引き回した跡があり、「血潮は壁に散布し、言語に絶したもの」であった[1]

 

2連隊歩兵隊長代理の桂鎮雄の証言によれば、旅館の近水楼では、入り口で女将らしき女性の遺体があり、着物がはがされ、銃剣で突き刺さされ、また陰部は刃物でえぐられていた[1]。帳場配膳室での男性の遺体は目玉をくりぬかれ上半身は蜂の巣のように突き刺されていた[1]。女性遺体は裸体で、局部などに刺突の跡があった[1]。カフェの裏で殺害された親子の子は、手の指を揃えて切断されていた[1]。南城門の商店の男性遺体は、胸腹の骨が露出し、内臓が散乱していた[1]

 

当時、同盟通信特派員の安藤利男はこの近水楼に宿泊していたが脱走に成功した[1]

 

また支那駐屯歩兵第2連隊小隊長の桜井文雄の証言によれば、守備隊の東門には、数間間隔に居留民男女の惨殺死体が横たわっていた[1]。鼻に針金を通された子供や、片腕を切られた老婆、腹部を銃剣で刺された妊婦等の死体が、ゴミばこや壕から続々発見され、ある飲食店では一家全員が首と両手を切断され惨殺されていた[1]145歳以上の女性はほとんど強姦され殺害され、旭軒では陰部に箒を押し込んであったり、口に土砂をつめてあったり、腹を縦に断ち割った遺体があった[1]。東門近くの池には、首を縄で縛り、両手を合わせて鉄線を貫き、6人数珠つなぎにして引き回された形跡のある死体もあり、池は血で赤くなっていた。

***ウィキペディア***

 

上記が事実であるが、中国メディアは自分のやった蛮行を完全にすり替えて「日本軍がー」とやってのけたのだ。

 

これが情報戦の力である。武器ではなく言葉で人を動かす。ペンは剣よりも強し、たった一枚の写真をうまく使うことで世論を誘導出来る。ある意味恐怖である。事実が事実でなくなる。日本人には理解出来ない話だが、世界ではこのような事でさえ通用するのだ。

 

話を戻すと、戦い方は変わった。戦争のゲームは変わったのだ。これからはメディアを使う戦いになった。

 

米国は今後武器を持たず派遣兵を送り込まずインターネットを使った情報操作を行い自国に不利な情勢は叩き潰し自国の安全は保たれて21世紀はモンロー主義でやっていける。

 

欧州と米国は大西洋を挟んだ同盟国として活動出来る。では他の地域は?東アジアだ。台頭する中国とグアムを境にして西側をアジア圏に、東側を米国圏に分割していくようになる。

 

さあ、中東や東欧は直接日本に関係なくても北東アジアは直接の利害に係る大きな問題だ。米国はここで何をしようとしているのか?

 

第一の基本戦略はアジア圏が世界三極化の一つとなってもらい米国の膨大な軍事費を削減することだ。なので中國が主権を取ろうが日本が台湾、フィリピン、ベトナムなどASEAN諸国によって中国を東洋の真珠のように抑えこもうがどっちでも良い。大きな戦争にならなければそれで良い。

 

だから新聞をにぎわす辺野古問題なんて実は今の日本が抱える根本的問題ではなく瑣末な問題なのであり米軍の第二国境線のグアム移転や一部を豪州に移転など大筋は決まっているのだ。辺野古を議題にしたいのはそれで利益を得られる土建屋と辺野古に反対していろんな筋から金をもらう日本社会党の末裔くらいなのでこういう瑣末な問題を考えるだけ時間の無駄だ。

 

オスプレイだって同様で、ギャーギャー騒いでたらいつの間にか日本自衛隊もオスプレイ導入を決めてたって話だから、こんなもんに脳味噌の思考回路を使うだけでこれまた時間の無駄。

 

大事なことは日本がこれから米軍従属が出来なくなり直接の支援を受けられない状態でどうやって中国と付き合っていくかである。米軍の核の傘がなく海兵隊が撤退した後の日本は自国の軍備を強化して「戦える普通の大国」となるべきだろう。

 

その為に必要なのは情報を収集して理解して決断する能力である。これ以外に何があるか?ウクライナで起こっていることは単発な事件ではない。

 

すべてが繋がっているのだ。世の中が大きく動いているのだ。大河の中に浮かんでいる自分がどこに向かって流されているのか、しっかり見極めていなければ、家族ともどもに沈んでしまうぞ!



tom_eastwind at 14:34│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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