2014年03月24日

辞めていいとも!

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21日、安倍首相がフジテレビ系「笑っていいとも!」内の「テレフォンショッキング」に生出演した。

 

「笑っていいとも!」同様、タモリさんが司会を務めていた「ボキャブラ天国(92年〜08年放送)」のファンだったという安倍首相。32年の長きにわたって番組の司会を続け、「やめたいと思ったことは一度も無い」というタモリさんに「重要無形文化財ですね」「一度お酒を飲みながら長続きの秘訣をお聞きしたい」と褒め称えた。

 

数々の著名人が出演してきた「笑っていいとも!」だが、現職総理の出演は初めて。今回の出演についてタモリさんに尋ねられると「(バラエティ番組への出演は)批判される可能性も伴うが、国民的な番組であり、政治番組で話すようなこと以外のお話もできる良い機会だ」と述べ、和やかな雰囲気の中、仕事の息抜きの方法などを語った。

 

一方、同番組の放送が行なわれている新宿のスタジオアルタ前では、午前11時頃からデモ隊が集結。「辞めていいとも!」などのプラカードを掲げ、「安倍晋三は退陣、退陣」「ファシスト内閣恥を知れ!」「再稼働反対!」などのシュプレヒコールを上げた。

 

1223分、靖国通りに停めた自動車から徒歩でスタジオアルタへ向かう安倍首相に対し、「恥を知れ!」「辞めろ!帰れ!」などの声が浴びせられたが、首相は周囲に手を振って応えた。また、1254分、放送を終えた安倍首相が出入口から現れると、デモ隊からは再び「辞めろ!」などの声があがった。

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これ、一体誰がこんなデモをやってるのだろうか?ネット動画で観る限りマイクを使って「恥を知れ!」と無教養なガナリ声を上げている男性の声はどう見ても安保世代の年齢ではなさそうだ。

 

ただ記事を読んで最初に感じたのは「卑怯者!」である。報道陣が大勢訪れている大観衆の中で首相相手にこれだけ汚い人格的に非難するような言い方はバカである。何の趣旨も論理もなくただがなりたてるだけでは山猿でしかない。

 

一体何を言いたいのか、とにかく何でも反対であり、自分の言うことだけが正しいと真剣に思い込んでいるというよりも単純に今の世の中で暴れたい、誰にも邪魔されずに騒ぎたいとしか思えない。

 

更に汚いのは公共の場で安倍首相が何かの反発が出来るのか?という点だ。相手が手を出せない状況の中で一方的にがなるという行為はどう見ても卑怯としか言いようがなく許されるものではない。

僕はアベノミクスは失敗であると思ってるが安倍首相の日本独立論は興味がある。更にこの混迷の社会を長期政権で乗り切ろうとする姿勢は正解であるし好感が持てるがその結果として出来上がる社会に住みたいとは思わない。

たった一点自分と違う意見を持っているからってだけで相手のすべてを否定してしまうような言論は間違っているし非生産的だ。ましてやそれが一方的な個人攻撃になってしまえばまさに民主主義の否定であり話し合いではない。デモ隊は安倍首相をファシストと呼ぶが、一体どっちが暴力的ファシストだって言いたい。


 

何でも反対!って言ってて話のポイントが分からないので、例えばこれが若者の格差固定化反対だとしよう。

 

このような場合本来あるべき姿はまず200名の若者が全員スーツまたは職場の作業着を着て手に持つプラカードには「僕らの話を聴いていいとも」と書き込み整然と列を作って安倍首相の到着を待つ。

 

安倍首相が到着次第代表者が冷静な声でスピーカーを通じて「安倍首相、タモリさんとゆっくり話をするのであれば同様の時間を取って我々若い現役世代の話も聞いてください」と堂々と主張することであろう。

 

主張しつつ報道陣の見守る中若者の代表で可愛らしいリクルートスーツ姿の女性(これで警備陣の気を逸らす)が笑顔で花束と一緒に首相に直訴状を手渡す。

 

内容は若者の社会負担の不公平、労働規制により若者の職場がいつまでも定年世代に居座られている現実等を要領よくまとめておく。そして最後には「安倍首相とお話出来れば若者は次の選挙に必ず参加します」と記しておく。

 

そして「いいとものお帰りの際に是非とも!」とにこっと笑って笑顔で送り出す。

 

この場合安倍首相が受け取らない可能性もあるがそうすればしめたもので「若者の意見を聞かない安倍首相!」と主張出来る。その後取材陣には直訴状のコピーを手渡して「これが若者の意見なんです」と冷静に主張しよう。

 

これくらい事前に策を練ってやるのが不当に差別された側の本来のデモである。

 

なのに今回のデモの汚さは見苦しいばかりであった。一体裏で仕切っているのはどこの団体なのか。

 

70年安保で学生闘争やった連中が自滅的に闘争に負けて長い髪を切り企業戦士として腹の底にあるものを忘れてエコノミックアニマルとして働いた。これから退職していく団塊世代の中でも多くの元安保闘士がいる。

 

彼らはこれから年金世代になる。政府から金をもらいつつ政府に頭を下げる必要はない。企業から年金をもらいつつも縛れることはない。そう、自由になるのだ!そして頭をもたげて来たのが安保時代ではないか。

 

越後湯沢駅で新幹線が終日運休した際に時間があったので駅構内の商店街でおみやげを探しつつ歩いてたら駅案内所の入口に置いてある休憩所のテーブルの上にツマミを並べて焼酎や日本酒のワンカップを飲んでお喋りしている傍若無人な雰囲気の60代男女グループが7名程度いた。

 

彼らが放っている雰囲気はまるで「おれたちゃいけてるんだ、お前らのような根性なしとは違うんだ、ほら、駅構内でも堂々と人前で酒が飲めるんだぞー!」である。

 

それはまるで安保世代で失った何かが今になって出てきて古い仲間と連絡を取り当時の人気スポーツの一つであったスキーを思い出して楽しみ有り余る時間を使い好きな事をしてそして最後は自分たちが安保の頃にやりたかった事を「あの頃の青春の思い出よ、夢よもう一度」と実行しているのかもしれない。

 

だからだろう、座ってる男女間に上下関係はなく女性が男性に「ね、xx君!」と明るく呼びかけている。まさに「あの頃」なのだろう。

 

「辞めていいとも」の街頭デモ、エキナカでのおじさんおばさん宴会、これから安保世代が組織や政府や会社のくびきから外されて自由に行動を始める。

 

何だかあちこちで自分勝手なデモが繰り広げられ、そのうち「珍デモ団」とか「老年暴走族」とかが時代の名物にでもなるのではないだろうか。思わず「君らこそ、辞めていいとも」と思った。



tom_eastwind at 17:26│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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