2014年05月08日

小さな森

昨日はオークランドのシティから西へ40km離れた郊外?の緑豊かな自然が広がる草原地帯のB&B(ベッド&ブレックファースト)を訪問した。

 

シティを出ると西行き高速道路16号線に入り後は高速を一直線である。ニュージーランドの交通事情で良い点の一つがほぼすべての高速道路が無料でよく整備されているって事だ。

 

特に最近はオークランドを中心に高速道路網が広がり3車線を4車線に拡張したり片道4車線あり最高時速110km区間もある。訪問の帰路は道が結構空いてたので40分でシティに戻ってくることができた。

 

このB&Bは当社のお客様が経営しており、ほんとに豊かな自然のど真ん中なので普通の日本人が泊まればびっくりするくらいだ。川にはうなぎがいるし放牧された牛が裏庭にやって来たり隣の山には木がぎっしりで、こりゃ都会生活に疲れた人には最高の癒やしになるだろうって感じだ。

 

当社でも日本から移住のための下見ツアーに来られるお客様には積極的に紹介している。都会のホテルのように豪華ではないし分厚い壁があるわけでもなく立派なエントランスがあるわけではない。

 

しかし、極普通の家に入ってみたらそこは自然のど真ん中でしたという、日本では余程の山奥でなければ観ることが出来ない景観がオークランド・シティからたった40分で味わえるのだから素晴らしい。

 

このご家族はは約2年程前にオークランドに移住を開始してビザも取得し今はB&Bの経営を行っている。

 

今回も温かい緑茶を頂きながら2時間ほど様々な話題について話をする。新しく作った会社の経営方法、経理、総務、こういうことは日本では同様のビジネスをしてたので熟知しておられるが、ニュージーランドでは初めての経験であり色々と助言をさせて頂く。

 

それから今はこのビジネスだけど次のビジネスはどんなものが良いかについても同様だ。ぼくはこの街で約20年生活しており色んなビジネスに関わってきたので彼らのイメージするビジネスの提案が出来る。楽しい話をずっとしている内にあっという間の2時間となった。

 

自分たちのやりたい事が明確であり、他の人がどうかとか全く気にせず自分たちの生活を構築しようとしている。こういうご家族とお話をしているとこっちも幸せになる。

 

B&Bを辞去してシティに向かう高速道路は本当に偶然だけど3車線のうち一番右側が開いてる。何で?とか思いつつアクセルを踏み込み時速110kmで飛ばすのだけど、途中に拡張工事中で車線が狭かったりして結構ドキドキする(笑)。

 

結局オフィスの机に着いたのは40分後+2分(駐車場からオフィスまで歩く時間)。

 

ただ、午後はあまり面白くない話があった。たまたまスタッフと別件を話している最中に「実はですねー、あいも変わらず古くからの日本人が日本人だって理由だけでつるむんですけど、まるで日本にいる時のように他人の噂話ばかりするんですよー」との事。

 

何で他人の事、うわさ話をしたいのだろうか?そんなだったら日本に残ってればいいではないか?日本では朝のバカ民放でゴシップやってるし隣近所で「あそこのお宅はー」とか、そこにいない誰かを吊るし者にすればいいではないか。何故それをオークランドに来てまでしなくてはいけないのか???

 

日本人が集まるとすぐ他人の噂話ばかり。一体なぜオークランドに来たのだろう?日本に残ってりゃいいのに。本当にそう思う。

 

当社を訪れるお客様は日本でのそういう「嫌らしい付き合い」に辟易した人たちである。彼らは価値観が近く、当社の会員を卒業した後でもそれぞれ仲良く個人的にお付き合いしている。

 

今の日本ではひとつの地域の中に様々な価値観を持つ人が同居している。反原発、原発推進が一緒の地域にいたり、大きな政府対小さな政府だったり、公共事業拡大派閥と民間事業活性化だったり、全然意見の合わない人が同居している。

 

だから彼らの共通したネタで自分たちの場の空気を壊さなくて更にべちゃくちゃしゃべってて楽しいのは、そこにいない人間のうわさ話なのだ。

 

それにしても程度が低い。そんなくだらん文化、オークランドに持ち込むなと言いたい。

 

ただ僕は彼ら古くからの移住者、今も英語がヘタで地元の友だちもおらず家族関係は無茶苦茶でつるむ相手は日本人しかおらずその場ではお互いに傷を舐め合いそこにいない人の噂話をして、いざ相手が変わるとまたもいなくなった人間のうわさ話をして下らん人生の時間を潰している人間にどうのこうのいう権利はない。

 

だから今後もひたすら無視していくのみである。出来るだけ早く、まともで独立心を持った多くの方に移住してきたもらいたいものだ、そんな事を思った。

 

冒頭に書いたB&Bのサイトを載せておきます。もしオークランドで移住下見ツアーをお考えの方、是非ともここで一泊してみてください。決して豪華ではないし立派なエントランスがあるわけではない、だけど日本では望めない何かがあり、たぶんあの景色を見たら移住がどれだけ人生を向上させてくれるものか、よく分かると思います。

 

http://littleforest.co.nz/concept/

 

 



tom_eastwind at 20:00│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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