2014年05月18日

シルバーデールか落語か(笑)?

落語の“ん”

 

今週は落語を楽しみすぎたせいですぐに影響を受ける僕はすっかり江戸弁になり、更に今週はちょっとしたバカ話の中でこんな噺になった。

 

僕らの仕事は本当に多岐にわたりその中には住宅管理関連もある。このような場合地元キーウィの工務店にお願いするのだが、その仕事の出来が千差万別。けどお客様には言えないから何とかこっちで片付けようとするが、大工がこっちの気持ちも知らずに余計なことをやってくれる。またはやってくれない(笑)。

 

これは僕個人の経験であるが2年前に自宅をリフォームした時、お風呂とシャワールームとキッチンはタイル貼りになるので床暖房でお願いした。大工の棟梁も「よっしゃ分かった!問題ねえ、きちんとやっとくぜ」と請け負ってもらい、3ヶ月の納期の筈が5ヶ月かかってそれで「ソフトオープン」。

 

つまり「半分出来上がって何とか住めるけどさ、まだ工事は終わってないよ」状態で住むことになった。ぼくは自宅はすべて奥さんに任せているので基本的にまな板の上の鯉、どうにでもして頂戴のマグロであるが、一応奥さんと一緒に出来上がりを見て回った。

 

お風呂。おお、床が暖かく28度に設定されてある!すごい。NZでは普通にできることがすごいのである。次にシャワールームも暖かい!やったね、これで冬も暖かく過ごせます(笑顔)。

 

そして最後の一箇所のキッチンに行く・・・あれ?床が冷たいぞ・・・「すみません大工さん、ここ冷たいし、暖房用のスイッチがないようなんですけど」・・・そうやって聴くと、この大工、大きくにこっと笑ってこう言った。

 

「やっぱり要るか?」

 

まったく落語じゃねーんだから、オチ付けるなよって話である(苦笑)。綺麗に貼ったタイルを今更剥がせってのも色気のない話なので「まあこれでいいっすよ、キッチン立つ時は厚めのもこもこスリッパ履きますから」って事で笑って終わったのだが、、、。

 

さてうちのスタッフ同士の会話。ここでも住宅管理の問題のようである。

「まったく困った取引先だなー、きちんと仕事してくれりゃいいのにさー」

「まったくさ、金を前金でもらう時は嬉しそうな顔してんのに自分が仕事をする時になると「今日は雨だからできん」とか「明日は娘を学校に送るから仕事が出来ん」とかさ、お前ほんとにキーウィだねーって感じ」

とスタッフ同士で愚痴ってたのを聴きつつ、

 

「まあニュージーランド人ってのはお人好しだけどその分仕事がどうしても日本レベルではない。注文しても届かない、頼んだことは忘れられ、請求書だきゃ新幹線の速度でやってくる!(苦笑)」

なんて次第に調子に乗ってくると、

 

「まあほんとにさ、箸にも棒にもかからないっつーか、まったくどうしようもねーよな、なんつかさー、こーさー、例えばさー、しりとりで言えば、、、“ん”、、みたいな奴だよね〜(笑)。」なーんて社内でバカ話でございます。

 

なーんて馬鹿な事を申しておりますが別にすべてのキーウィがこんな感じではございません。時間に真面目で仕事に真面目で頑張ってるおじさん大工もマスタービルダーって名前で頑張ってます。

 

ただ一般的にはやはりその生まれ育ち、つまり初級学校教育で徹底して情操教育を学ぶ子どもたち、とにかく自分を持て、主張しろ、ダメ元でも挑戦しろ、失敗は許す、そうやって学んできた若いキーウィは失敗を恐れないから何をやってもまず失敗する(笑)。経験は大事でございますよ。

 

自分を持ち家族を大切にするからお客はいつも二の次、なんて事になるんですねー。特に電気関連なんて修理に来たのか壊しに来たのかわかりゃしねえ。あっち直したらこっちが壊れて、こっち直したらあっちが動かなくなんてしょっちゅうでございます。

 

ところが日本から移住してきた人々はやはり日本レベルのサービスを知っているのでキーウィレベルだとどうしても納得がいかない。

 

そこでうちの会社のような日本レベルで不動産管理をする会社が出て来るんでございます。

 

うちの会社の不動産部門の位置づけは現地生活を楽しく満足して過ごしてもらうための現地生活サポートグループの一部門であり、自分で釘打ったり大工仕事をするわけではございません。

 

うちの位置づけはお客様の代わりにお客様の視点で現場監督をしてお客様の言ってる事ではなく言いたい事を現地のキーウィ大工を使って実現するのが仕事でございます。

 

ということで去年から今年にかけて不動産部門が忙しい。お客様は次々と移住されて自宅用の不動産を購入するのですが、うちはお客様の窓口として地元不動産会社と提携してこちらの条件を提示して物件を探してもらう。探した物件をプロの目で価格、品質、地域、学校など勘案しつつお客様に通訳、助言を行うという流れ。

 

でもってこうやって購入した不動産ですが、お客様が住み始めてからもちょっとした補修、改装、ベランダを作るとか庭の木を植えるとか、中には見晴らしのよい「クリフトップ」つまり崖の上に家を買ったら崖の先っぽの方が崩れ落ちて修理が必要とか、まあ色んな事がございます。

 

でもってやっと本題に入るのだが、今日の日曜日は何年ぶりかでシティから35km程離れたシルバーデール”Silverdale”に行くことになった。

 

来週から日本に行く前の定点観測である。あまり近いものだからついつい手抜きしてたけど今日は時間が取れたので自宅から車を引っ張りだして自分の目で見てみようってことになった。

 

アルバニーは現在の新興住宅街で一番賑やかな地域であるが、更にその先のシルバーデールあたりがここ数年で一気に開発されて丘陵沿いに多くの新築住宅が開発されて全く景色が変わったとのこと。

 

実際に一年前までなら朝のラッシュ時でもアルバニーからシティまで1時間切っていたのが現在では普通に1時間30分とかである。シルバーデールからの通勤客が急増したのだ。

 

こうなると「痛勤」である。こんなのに慣れてないキーウィの中には自家用車に携帯トイレを積んで自宅を出るとか・・・ははは、これは冗談ですが車の中で化粧に朝食なんてのは結構当たり前になっている。なかには化粧に夢中で自分の顔ばっかりルームミラーで見てたら前の車にぶつかったなんてのがよくある(笑)。

 

僕の自宅があるグレンフィールド”Glenfield”から日曜日の午前中に車を引っ張りだし(おまるは積んでない)国道1号線高速道路を使うと約20km、約30分でシルバーデールへ到着する。

 

すると確かに驚くほど景色が変化している。街の手前には大きなプラントガーデンがあり大型スーパーがあり右側の丘陵には住宅が半分くらいずらっと並びなおかつ道路だけ出来てて区画割りが済んでるけどまだ住宅が建設されてない地区がずらーっと並んでいる。

 

そして5分ほど走るとシルバーデールの中心街なんだけど、ここに入ってびっくり、というのもここだけは10年前の超田舎で何もなかった頃のお店やホールがそのまま残されており、まるで博物館である。

 

中心部を抜けるとまたも住宅開発が続いておりこちら側にも大手スーパーが進出しておりものすごい勢いである。スーパーを中心にファミレスやテイクアウェイの店もたくさん開店しているのは、これがバブルでなくすでに実際に住民が住んでいる証拠である。

 

こりゃドーナツ型開発ですな。けどこりゃすげーなー、思った以上だべー、そう思いつつ戻る時はイーストコーストロード”EastCoast Road”、名前の通りオークランドの古い街道である東海岸道路を使ってゆっくりと車を走らせ左右に広がる丘陵地帯のあちこちに建つ立派な住宅を眺めつつこのあたりの発展を肌で感じてみた。

 

そうやって自分の住むグレンフィールドに戻ると、なんともこのあたり住宅がひしめき合ってるなーって感じを受ける。ただこのあたりは確かにシティから15分で戻れるから便利であり移動におまるを持たなくてよい。更に良い点はこのあたりはすでに住宅が出来上がっており爆発的に人口が増加することがないのでこれ以上交通渋滞に巻き込まれることはないかなって点である。

 

もちろんオークランド市も頑張って高速道路の車線拡大をしたりバス専用レーンを広げたりしているが人口の増加に追いついてないのが現状である。

 

来週からまた日本だ。今回は大阪と東京で投資家用の個人面談会を開催する。住宅投資や居住用不動産の話も出て来るだろう。しっかり勉強しなくちゃ。

 

今日の定点観測はシルバーデールでした。



tom_eastwind at 15:35│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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