2014年05月23日

のんびり♪

金曜日は朝930分から4件続けての面談と会議で終わったのが1430分、全く休憩なく5時間続けて全く関連性のない議題をその都度頭を切りかえて、とにかくよく聴きよく話し、ポイントを洗い出して解決策や方向性を見つけ出してはすぐ次の会議に移り、とにかくよく聴きよく話し〜同じか〜、結果気づいたら昼飯も抜きで脳みそ使いまくってしまってワーキングハイ状態になり、その後は一切仕事の事を忘れて自宅に帰り着替えて腹を空かせたまま夜の会食にシティへ戻る。

 

会食なんて言っても男二人の飲み会なわけで別に気を使うことはなく、最近のオークランド事情をざっくばらんに話しつつあーでもないこーでもないってやる。

 

話の中で彼が「いやー、やってもないことをネットで適当に書き込まれてえらい騒ぎですよー!」って怒ってたが、心配するな、その意味ではぼくは誰よりも先駆けで14年前からネットで叩かれてる(笑)。

 

まあ気にするな、叩かれているうちが花だよ、誰の噂にもならなくなったら落ちぶれたって事だよ、なんて変な笑い話もしつつオークランドの業界事情を教えてもらう。

 

飯を食ってる場所はいつもの居酒屋、富士の金太郎。ここは福岡の本社の鮮魚部門から直送の魚が手に入るので週に一回の仕入れのタイミングに合えば美味しい魚が食える。とくに金曜日の夜はタコ刺しが旨かった。次回もタコを予約してから伺おう。ちなみにモツ鍋もホルモン炒めも旨い!福岡名物です♪

 

今のオークランドは随分と新しい日本人ビジネスマンが入ってきており、まさに群雄割拠の状態である。彼らはあまり横でつるまず自己組織の中だけで飲み食い仕事をしている印象を受けた。実際にこの富士金(富士の金太郎の愛称)でもたくさんの日本人ビジネスマンがランチや飲み会に使っている。やはり日本の居酒屋と同じノリなので安心出来るのだろう。

 

ただ一旦地元日本人ビジネスマンと接点が出来るとすぐに飲みに行き飯を食いそれなりに仲良くなるってのは、やっぱり日本人同士であり情報が欲しいからだ。

 

逆に言えばそれまでは「えー?オークランドとかー、あーいうとこって目立つとすぐネットで悪口書き込まれたり昔から地元に住んでるけど英語もできなくて後から来た日本人を食い物に朝から晩まで暇人のバカ遊びに付き合わされるんでしょ、やだよーそんなの」なんて緊張感があったのだろう。そりゃ正解(笑)。相手の正体が分かるまではじっとしといた方がいいですよ(笑笑)。

 

でもってカウンターで男二人で飯を食ってたものだから寿司カウンターの向こうに立つ店長さんも時々会話に参加してきて、今の日本の飲食業界の問題などを教えてくれる。

 

日本の飲食業界ではゼンショーのすき家が大幅に店舗閉鎖でブラック指定になっているが、店長さんからすれば「そんなの分かりきったこと、何であんな大企業があんなになるまで手当が出来なかったのか、ほんとに経営者は馬鹿ですよ」と言ってた。

 

実際にこの店長さんの勤める居酒屋チェーンは福岡県の久留米市で大きく展開しており地元であるがゆえに変な事は出来ない。全国展開チェーンのように「何かあったら逃げる」と言うことが出来ないから雇用にも真剣になる。労働条件も出来る限り配慮する。

 

飲食業界であるから夜遅くまでの仕事になるのは仕方ないにしても、少なくとも自分の娘や息子を送り出す親からしても安心できる職場である事が何よりであり、その最低線を守っているからこそ地元で「安くて旨い居酒屋」としての地位と売上を確保出来、同時に親からしても「安心して働ける職場」となるのだ。

 

結局ここがミソである。自分の店に食事に来るお客様は同時にどこかの会社の労働者であり、それがもしかしたら自分の店で仕入れてる酒や魚や醤油を売ってる会社かもしれない。つまり今この瞬間その人はお客様であるが明日の昼にはその人は当店の仕入先になっているのだ。

 

自分の店で働いている若い女の子だって彼女には家族も親戚もいるわけで、家族や親戚はまさにお店にとってのお客である。そうやって地域社会は相互扶助によって成立しているのだ。

 

ところが全国展開しているチェーン店はそのような地域に対する配慮がない。だから東京の本社で数字ばかり見て地域別の売上の数字の違いを読み取れず仕方ないから飲食カウンセラーの言うことばかり聞いてそれを鵜呑みにして全国に同一の指示を出して大失敗する。

 

ゼンショーの話はすでに去年からあちこちで燻っており鍋などややこしくて調理時間のかかるメニューを導入するってなった時は、ただでさえワンマンシフトの上にその料理、おいおい深夜と言えどもし3人が同時に入ってきて鍋注文されたらどうするんだって話である。

 

おまけに去年などはすき家と言えば強盗!みたいに立て続けにすき家が狙われた。これなどまさにすきを狙われたようなものだ(笑)。

 

話は変わって建設業界であるが、オークランドは現在この業界が非常に活発である。やはり人口増が一番の原因である。

 

北半球の富裕層がいよいよ世界地図を見渡して「さてーっと、どこの国が安全で治安が良くて法治国家で空気がキレイかなー」ってやると、ホイ!ニュージーランドが出て来るのだ。

 

でもってニュージーランドと申しましても広うございまして、どうせ行くんなら交通の便が良く海辺の町で美味しいレストランも多く景色のきれいな、なんて事でオークランドが何となく選ばれる。その結果南北に長いオークランドは治安の良い北部の住宅地域がどんどん開発されてそこをお金持ちがどんどん買っていくという状態である。

 

だから建設会社、不動産デベロッパー、不動産エージェント、建築資材会社、とにかくどこもここも大忙しで、当家も2週間前にお湯の出る調子が悪くなったのだが鉛管工も忙しくて電話しても来れるのが3日後とかである。

 

全く日本ではあり得ない話だがNZでは極普通の話って現実(苦笑)。おかげでぼくは浴槽にまっすぐ体を伸ばしてやっとお腹の上にお湯が乗っかるって状態でお風呂してた、はは。

 

こんな感じのオークランドであるが、まあのんびりしていると言えば間違いない。悩みのネタが風呂のお湯が少ないなんて話だからだ。

 

さて、週末は月曜日から日本出張の為の準備。どのかばんにどんな荷物を詰めていくか、会社の資料のうちどれを持っていくか?1500の退社時間まで残り15分ってとこで机の中の書類をぜーんぶ引っ張りだして並べて、よっしゃ、これとこれとこれって決めたのが1455

 

書類をかばんに詰めて最後に忘れ物がないかを確認して1500になるとスタッフに「じゃあねー、良い週末を!」と言って退社。

 

・・・やっぱりこの街、のんびりしてるわ(笑)。

 



tom_eastwind at 17:02│Comments(0)TrackBack(0)

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