2014年07月07日

ニュースの裏側

今日も無茶苦茶寒くておまけに日の出が730分なのでぎりぎりまでベッドの中でごろごろする。とは言っても朝の3時過ぎには一度起きて寝る時にスイッチを切ってたオイルヒーター(4本)のスイッチを入れておくので730分に部屋はいくらか暖まっている。

 

朝から雨が降ってるし風は冷たいしで車のヒーター効かせて家を出たのだが同じ頃に同じ街でもっと寒い思いをしているのが安倍首相だったろう。

 

今日はオークランドの総督官邸でジョン・キー首相と首脳会談だが、暑い日本から来たら「何じゃこりゃ!おい領事館、ホッカイロか何か買ってこい!」と言われて領事館員がシティのジャパンマートに飛び込む姿が想像出来る(笑)。

 

首脳会談では安倍首相が集団的安全保障、集団的自衛権についてジョン・キー首相に説明し理解と協力を得たとの日本でのニュースもあるが、地元オークランドの夜の6時のニュースTVONEでレアに焼いたステーキ食いながら観ていると集団的自衛権については殆どってかほぼ触れられておらず。

 

むしろ安倍首相がラグビーに関する提案をしたりオークランドの日本人の子どもたちとの交流とか捕鯨問題についてはお互いに「話し合いでいこうね」的な雰囲気が強調されてる。

 

勿論TVONEが編集するので彼らのやりたい放題であるが、それでも安倍首相がオークランドを出てすぐクライストチャーチに向かい2011年の地震で亡くなった日本人学生の供養をしたのは良かった。

 

夕方のフライトでオーストラリアに向かった安倍首相だけど、こりゃ10分単位のスケジュール調整で、オークランド領事館の皆さんお疲れ様って感じだ。

 

けど7時のニュース特集では安倍首相ネタは殆ど取り上げられず、このあたりTVONEの本音を感じる。つまり5日間?の旅のうち殆どをオーストラリアで過ごしニュージーランドはあくまで「そこまで来たからさ」ってのが見え見えで、首脳同士の夕食もせずに日帰り出張のようなレベルではニュースネタにしたくもないだろう。

 

テレビではラグビー練習中の事故で亡くなったキーウィの若者の方が先にニュースになり英国風の十分皮肉の効いた「ニュース」になってた(苦笑)。

 

安倍首相としては実績作りに一生懸命でありその成果は少しづつ出てきてる。ただそれも国民からすれば坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的に、安倍首相が一つだけ自分の気に入らない事やったら他のすべての政策まで反対するってのは良くない。是々非々で考えるべきだろう。

 

ただ、本当にギャンブルだなー、偽薬効果がバレるのが先か偽薬が本当に効果を出すのか、まさにぎりぎりだよなーって思う。大変だけど、それが彼の選んだ道だ、がんがれ!である。個人的に安倍さんは嫌いではないのだ。

 

しかしあんまり彼の事を考えてるヒマもない、今日も朝から3件アポが入っており朝ミーティング終わらせてすぐに会計事務所、8月末の日本での投資家向け説明会の詳細の打ち合わせを行いオフィスに戻ってまとめ。当然昼飯抜き。

 

その後はまた弁護士事務所でビザに難航している顧客のデータを前に移民局とどう交渉するか弁護士と戦略調整、その後またオフィスに戻りスタッフと8月の説明会の詳細詰めたり今週オークランド訪問されるお客様3組のアテンド内容の詰めとかで、段々過呼吸になる(苦笑)。

 

夕方になって自宅に戻り、やっとゆっくり今日はじめての食事をしながら安倍首相の行動をテレビで観ることが出来たが、何か日本の新聞が書いてるのとは随分ずれてるなーって感じ。

 

多分こういうのって、日本のメディアが日本語で書いた日本向けの記事ってのはあくまでもメディアや日本政府に都合よく書かれたわけで、NZから見れば違う評価があるのが当然だ。だからどっちが正解ってのは当事者ではない民間人には分からない、まさに藪の中だ。

 

けど少なくともそうなると僕らとしては個人レベルで情報武装する必要があるわけで、日本語の新聞が何かニュースを発表したからって言ってその内容をそのまま信じて反応するのはやばいっしょ。かと言って英語のニュースだけ見て判断するのもだめ。その真中辺りに視点を置く必要がある。

 

あ、今日は七夕だ!今晩寝たらまた明日が来る。冬は寒いし暗いけど、11月になれば夏が来る。1年近くかかえてた案件の一つが少し先が見えてきた、牽牛も織姫も、さあやるぞ。



tom_eastwind at 20:38│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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