2014年07月20日

応対義務

ステーキの焼き方が日本とNZでは随分違うようだ。赤身のNZの肉は牧草で飼育しており日本の牛肉は穀物で霜降りの塊肉だからなのかな。ステーキ焼くのにNZではテフロン鍋は厳禁だけど日本では駄目だけど使うのもありとか、よく分からん。

 

また、冷蔵庫から出して常温にするってのは日本もNZも同様だが、NZでは塩コショウジンジャーを振っておいて、ステーキ用の鉄製の分厚いフライパンで最初に強火でガーッと焼いて肉の壁を作り、ひっくり返して中火でゆっくりであるが、これも日本のクックパッドなどを見るとスロークックみたいなのもあり違ってたりする。

 

うーむ、料理の世界はいろいろありますなー。ただ料理は好き嫌いだからいろんなやり方があって良いと思うけど、しかしビジネスは好き嫌いでやるものではなく常に一定のセオリーがある。

 

例えば今の時代、仕事をするのにEメールは極普通の通信手段として定着している。記録に残るという意味ではメールは有効である。電話だと言った言わんの問題があるからだ。

 

逆に記録に残ると困る内容は電話の方が良い。秘密にしておきたいパスワードなどはメールに書くのは危険だし彼女に送るのにメールはやばい、嫁に見られたら終わりである。

 

どうせ彼女に言うことは百年前も百年後も好きの惚れたのだから大した内容ではないから電話で十分、言った言わんの話でも別れ際の手切れ金をいくらにするか程度のしょーもない話である。

 

ところが重要な話なのにそれをすべて電話で片付けようとするビジネスマンがいるのも事実だ。とくに土建屋、不動産屋、彼らは時間との勝負であり何でも電話で即決する。

 

ぼくと仕事のスタイルが違うから彼らはそれで良いのだろうが、こちらはお客様と最低でも2年から長い時は10年以上のお付き合いをするわけで、不動産売りました、後になって言った言わんは絶対に駄目。

 

5年前に話した些細な事を覚えているか?だから基本的にメールで記録が残るようにしているのだ。

 

それでも電話であってもメールであってもビジネスの礼儀というのはある。

 

電話で一番面倒くさいのは他のことをしている時にかかってくることだ。ステーキ焼いてる時に電話とか取れるわけないじゃんか。なのに執拗に電話してきてメッセージも残さないとか「銀行だけど折り返しでんわください」なんて、何であなたの要求にぼくが答える義務があるのか?少し頭おかしいんじゃないか?

 

会社へもよく営業電話がかかってくるのだが、電話にでるといきなり「社長出せ!」である。そちら様はと聞くと応えずに逆に更に「お前が社長なのか?」である。

 

こーいう無礼な営業電話ってどういう常識で仕事をしているのかまことに意味不明である。てかそれで本当に仕事が取れると思ってんのか?どんなバカ?顔見たらインドに外注されてるテレアポ会社の社員だったりしてね(苦笑)。

 

君は会社から与えられたノルマとしてそうやって朝から晩まで会った事もない世界中の人間に無益な電話をして寂しくないのか?何故生きてるのか?そういった事は考えないのだろうか?

 

ぼくが仕事をしてて一番苛立つのが無駄な時間を過ごす事である。忙しいのだ、下らん事に時間とらないでくれ。その代表例が電話なのである。だから僕は基本的に電話にでんわである。

 

会社にかかってきてもスタッフが出たその時点で一切取次なし。社長はいるかと聴かれたらうちの社長はいるかではなく人間であるが現在は海に行って不在と答える。ぼくの携帯電話にかかってきても同様で、登録している番号つまり個人的な知り合い以外は一切出ない。

 

オークランドでも相手によっては時々会議中の携帯電話に出るキーウィがいるが、こういうのは失礼と感じるぼくがいるのも事実である。ぼくはあなたのために時間を作りあなたの為に話し合いをしている。あなたのこの会議室にはもう一人他の、僕以外に会議をしている人がいるのか?それほど緊急の案件を山ほど抱えているのか?そりゃ単純にあなたのビジネスモデルの構築方法の問題ではないのか?

 

あなたが僕の知らない誰かと話している間、ぼくは透明人間なのか?

 

てか、人によっては会議中に数本の電話がかかってくるのもいるが、あなたはそれほど緊急事項があるのか?忙しいってだけなら僕も人後に落ちないが決して他人に振り回されることはしないし日常業務はすべてスタッフが責任をもってやってくれる状況を作ってる。

 

今の日本だと多くの人はケータイが生活のど真ん中にあるので誰からか分からなくても取り敢えず電話にでるのが習慣となっているようだがぼくは幸運な事に自分の気持ちに素直に生きていくこと、つまり意味も義務もない応対に時間を取られることはない。

 

会議中に携帯電話にかかって来た電話にいちいち出ることもなく会社にかかって来た固定電話にいちいち応対もせず、何かあれば「メール下さい」で終わる環境でいられるのは幸運である。

 

日曜日の午後、応対義務をちょっと考えてみました。今日はfarroで買ってきた骨付き牛肉を使ってキャセロールです。てか、この肉はキャセロールに合ってるって書いてあったのです。さて、キャセロールってなんだ?今からクックパッドで検索しなくちゃ(笑)。



tom_eastwind at 14:50│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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