2014年08月11日

9月がニュージーランドの総選挙です。

マオリ族を票田に持つマオリ人であり元副首相でもある政治家ウィンストン・ピーターズが9月の総選挙を前にまたも派手にやってくれた。

 

今回は中国人に関する伝統的なきつい“冗談”である。結局今日のうちに選挙の講演の際に笑いながら「お詫び」をしたが、そのお詫びさえも冗談としか聴こえないくらい今回は国民がシリアスに捉えている。

 

人権擁護を担当する役所のトップ女性がインタビューに対して「これは冗談を超えている。シリアスな人種差別である」というとピーターズは「彼女には新しい仕事があるよ」だって(笑)。ホントこの人、昔のハマコウのような口の悪さである。

 

そして現実に今回は選挙を前に中国の横暴にいらいらしている選挙民が「ピーターズの発言はシリアスな人種差別でありそれを国民は好ましく」捉えており、これでピーターズが票を伸ばしたのは間違いない。

 

前回のキャンペーンでは一応「アジア人はー!」と主張していたのがだが今回は明確に「中国人はー!」と限定している。

 

これに対して中国出身のNZ国会議員は当然反論するんだけど、何だかそれが頼りないってか語尾が曖昧になってる。インタビューでは選挙前という事もあり中国人の何が悪いか!なんて言うと落選だ、今は中国に肩入れせずに死んだふりするしかないってところだろうか(苦笑)。

 

中国人は優秀な連中を世界中に送り込みその国の政治、経済を常に支配、少なくとも相手国の内部から中国の利益になる政策を作ろうとしている。つまり世界支配が中国の基本である。これは何千年も変わらない中国人の地球観である。中国がすべての地域の支配者、世界の皇帝なのだ、朝貢政治が中国の基本でありニュージーランドもそのうちの一つにしか過ぎない。

 

1970年代までは共産党の大躍進の失敗、文化大革命という国を挙げた権力闘争による経済力の激減で中国の国力は弱まったが、小平による経済解放で力を付け1980年代の日本からの経済支援、民間企業の積極的支援により中国は世界の工場と成ることが出来た。松下幸之助が小平を見込んで浪花節を発揮したって感じである。

 

それから30年かけて中国は世界に迷惑をかけずに少しづつ成長してきた、それも天安門事件の時でさえ欧米が強硬に反対する中、日本だけは中国を支えてきた。

 

ところがここ3年程の中国は一体何が起こったのかという程コントロールを失っている。尖閣諸島、東南シナ海、ウイグル、上海機構、仲露接近、米中交渉、とにかく突然世界中に向かって危険なアクセルを踏み込み始めた。

 

今までであれば中国は内部統制の為に天安門事件で学生を殺したがその後は長い間死んだふりをして西欧の批判に頭を下げていた。当時の中国は小平などの優秀な第一世代指導者がいた。第一世代は抗日戦争を戦った人々である。

 

しかし最近の指導者は太子党と呼ばれる、抗日戦争を戦った英雄たちの子供であり親の七光りで育った、要するにぼっちゃんである。中国が最近乱れてるのは中国が飛び抜けて優秀な「皇帝」を持てていないことによる。つまり習近平の資質の問題である。

 

ちなみに習近平の子供の頃からの仲間が軍部を牛耳っており北部の軍閥は抑えている。今は江沢民との戦いがすごい事になっており、これが反腐敗運動にも繋がっている。

 

中国の皇帝が弱れば必ず地域が実態として覇権を主張して実質的独立って事になる。共産党支配が始まった1949年から中国はそれなりに大変であったが今は相当ヤバイぜって感じだ。

 

今晩の(毎日夜7時のニュース)「7シャープ」の特集ではピーターズの悪口がトップニュースで取り上げられており仏頂面が得意な男性アナウンサーが「何だいこりゃー」というと気の強そうな女性アナウンサーが「これが日本人だと、こんな話なんて出ないよね」とすかさず軽い突っ込みを入れている。

 

このメッセージは、キーウィは日本人と中国人の区別はついてるよって内容である。もちろんアナウンサーが勝手に話すわけではなくプロデューサーが局ボスの承認を取っているのだから日本人にとっては有難い事であるが。

 

その後このアナウンサーに対する世間の批判は出てない。

 



tom_eastwind at 18:27│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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