2014年10月02日

名古屋セミナー 01/10/2014

キーウィが米国人の文句を言う時に「月を先にするな」ってのがある。NZでは日付を書く時、最初が日付で次が月で最後に年が来る。どうせ全部下から書くなら月の場所が違うじゃねーかって話である。

 

さて今度は御嶽山か。2011年の311では僕は名古屋駅にいて博多駅に向かう新幹線ホームでぐらっと来た直後の新幹線で博多に向かった。その後の新幹線はすべて運休。

 

20041001日、香港からの機内情報では木曽御嶽山が噴火して一人が重症くらいだったが空港から市内に向かうニュースでは死者が十数人、ホテルに到着してNHKニュースを見ると死者が続出して大惨事だった事が分る。

 

名古屋に入ったその日に御嶽山か。名古屋に入ったその日にこの記事である。神はぼくに何を見せたいんかな?もっと、まじめに働け−(苦笑)かな。

 

さて昨日は名古屋のホテルでグループ向けの移住セミナーを開催する。約4時間のセミナーでNZの今日を説明して様々な質問を受ける。今回が初回なのでまだセミナー参加者の意識を確認しつつ説明していく。

 

セミナー終了後も場所を変えてお茶を飲みつつ不足した部分の説明を行う。主に海外相続の話だ。つい数年前までは移住といえば自分の希望する海外生活であったが最近はそれにくわえて海外相続、海外資産移動、NZ起業も増えてきてるのを実感する。

 

相続の話が面白いのが僕が企画をした2011年ってのはすぐに売れると思ってたのだけど実際に市場が動き始めたのは2013年前半でやはり誰しも自分が死んだ後の事は考えたくない。けど相続税増税なんて「今目の前の危機」が近づいてるのを肌で感じるといよいよそうはいかない。

 

「おれって一体相続税が発生するんだろうか?発生するっていくらなんだろうか?」と真剣に考え始めてからあっちこっちネットで検索する。いろんなサイトがヒットするけど、どれも国内での節税ばかりで予め国税局が設定した範囲内での「冊の中の羊の群れを追い回す牧羊犬」状態である。

 

今年の流行はやはり「個人資産の世代間移転」を進めて60歳以上が持ってて手放そうとせず使おうともしないお金を優遇税制で子供や孫世代に移転させて経済の活性化を計るという手段だ。

 

これ自体は資産移転に効果がある。特に孫の教育資金の移転はなかなか人気がある。財務省国税局の動機は不純でありながらその手段としては良いと思う。

 

「目的は手段を正当化する」の逆パターンで「動機が不純でも手段が浄化する」ってのか、けどそれなら現在資産を持ってる老人世代が安心して老後を過ごせて「貯金しなくても国が最後の面倒を見てくれるからお金を子供の為に手放そう」と思わせることだ。

 

けどそこがこの「動機が不純」なところで、年金は今後減額していき故意にインフレを起こして政府の負債を減額すると同時に年金世代の負担を増やす、結果的に個人資産を持つ年金世代の資産を政府に献上させようって手口がみえちゃんである。

 

だから見る人が見れば「孫の教育資金の優遇税制」なんて子供だましなのはみえちゃんだ。けど国内節税では他に方法がない。国家という冊の中で羊は牧羊犬の吠えるままに追い回されるしかないのだ。

 

では羊が国家のくびきを逃れて自由に生きるためにはどうすれば良いのか?

 

それは狼に生まれ変わって自立して自分で餌を見つけてどこの国でも生きていけるように国境をまたいでの生活に耐えられる強い自分を作ることだ。その第一歩が「海外に出ること、自分の目で見ること、自分の頭で考えること」なのである。

 

20141001日。初日終了。

 

PS:統計上は年、月、日、住所だと大きい所から書き始める、名前だと氏名の順番に並ぶのがやりやすい。だから英国式でさえ疑問でこいつら統計学を知らんのかって思うが、更になんで米国人は月が先に来るのか?多分ハインラインが「月を売った」からだろう(笑)。お後が宜しいようで(苦笑)。



tom_eastwind at 22:00│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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