2014年10月29日

これがおいらの法治主義

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【北京時事】中国の習近平共産党総書記(国家主席)は、28日に共産党第18期中央委員会第4回総会(4中総会)の「法治全面推進の重大問題決定」が公表されたことを受け、「中国の国情に立ち、実情に基づき社会主義法治を歩む」として共産党の指導堅持が前提と強調した。その上で「他国のモデルをそっくりまねたりしない」と述べ、中国の法治は西側諸国が基本とする「司法の独立」「三権分立」とは一線を画していると強調した。(2014/10/28-22:34

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何故か政治ネタが続くなー。けどここ大事で中国における法治主義とは何かって、中国共産党政治の根幹に関わる部分の話だから書いておく。

 

まず西側諸国で使われている言葉の「法治」だけど古そうに見えるこの言葉も歴史的には19世紀のドイツで発展した「法による統治」である。当時はまだ領主とか教皇とか国王とか教会とかいろんな「法を超えた人々」がおり、彼らを法の支配の下に押しこむ為に作られた法律である。英国で人民が国王の権利を制限した「権利の請願」が17世紀である。

 

その概念は欧州において共通の価値観、つまり「言わなくても分るよね」的なものであり社会は個人の集合体と理解して更にその個人の根っこにあるのがキリスト教で、個人の独立を徹底する社会的合意が存在した。

 

その結果として西側諸国ではごく当然の帰結となる「司法の独立」や「三権分立」が成立した。個を出発点として国家権力を3つに分けて一人だけ強いってのは作らせない。互いが平等であり互いに監視することで誰も多数派にならないから悪いことを出来ないよねって発想だ。

 

ある意味究極の「お互いに逃げられない、海のような国境もない大陸で地続きの国家同士」が友好条約を結び「戦ではなく話し合いでいこうぜ」の発想だろう。例えばABC3つの国家があったとする。ABを攻めればCAを攻める。どこも特別強くない陸続きという地政学で引き出された「別の国家だけど皆で見張りつつ仲良くしようね」的解答であろう。

 

その集大成がEUである。それまでの欧州の国家という概念を米国の州議会程度にまで引き落として欧州議会が欧州という合州国を運営することになる。イスラム国並みの団結ではないが1900年代から連綿と続く欧州の人々の叡智によって作られようとしている新しい国家である。

 

結果的にこの法律が欧州での戦争を減らしたのは事実であるし米国では早い時期から各州が独立して南北戦争もやったけどそのうちに「だったら米国はすべての州が土地続きなんだし州を統一しようよ、そのほうが外敵に対しては強いじゃんか、いや勿論普段は地方議会が自分たちの国=州の決定権を持っていい、ただ外交とか戦争は一貫性があった方がいいから議会で決めようねってなった。

 

ただそれは大きな意味で同一の価値観を持てたから成立した。世の中には全然違う考えの文化や文明も多く、その一つが中国でありインドであったが19世紀以降西洋はそんな法治主義を世界に輸出して全く違う文化の国を引っ掻き回していった。

 

中国の政治は基本的に寄せ集め国家ではない。常に一つの同族国家であり統一国家である。だから中国は古くは中原での漢族同士の争いでどちらかの国家が飲み込まれ次第に統一されて最後は一つの大きな国家になった。

 

一旦内側が制定されると皇帝が周囲の蛮夷を支配統一にかかる。南はベトナムからタイなど東南アジアに広がり北は北京から東北地方まで版図を拡大していった。

 

では何故戦争を仕掛けて支配した国を同化させるのか?

 

それは中国では古代から「ただ一人の皇帝が世界の人民を幸せにして戦いをなくして人々が安心して生活出来る唯一の道が天下統一への道」だと考えているからだ。隣にいる民族が別の民族では必ず争いになる。だから天下統一をして唯一人の皇帝の下に一つの国民としてまとまる、これが究極の中華麺、じゃない中華思想である。

 

国家とはひとつであり統一することで平和が守られると古くから考えられているここが西洋と決定的に違う。個人を認めずにまず国家から入るのが中華的平和統一なのだ。この点個から入る欧州とは全く違うアプローチであるが目的はどちらも「平和」なのだ。

 

「え?中国が平和?ばかこけ!腹ガチャを沸かすぞ!」と思う方も多いだろうが、100年単位で考える中国からすれば今は平和統一の為の行動をしているわけで道半ばで現れた欧州が中国を荒らしまわったのはけしからんのである。

 

だからこそ今中国は軍事大国になったので世界平和のために領土拡大、南シナ海から太平洋に出ようとしているのだ。西ではウイグル地区の同和政策、東では朝鮮半島から日本が視野に入っている。必要なら戦い相手を潰して同化することも厭わない、それが平和への近道だと信じてるからだ。

 

だから中国は常に隣にあるものを飲み込みながら拡大していくしかない宿命=(民族性)にある。しかしここで注意して欲しいのは、中国という国家においてはABを飲み込もうがBAを飲み込もうが関係ない、中国の統一が進んだとかんがえるのだ。

 

分かりやすい例を言えば漢族が中原を支配してた時代に満族が何度も攻めて来てその度中国は清朝になったり明朝になったりしたが他地域から攻めに来た民族もいつの間にか中国に同化されていった。つまり民族が何であれ中国という大地に飲みいこまれて中国になっていったのだ。

 

極端な話をすれば日本人が中国に攻め入り中国を完全に支配して中国で生活をすればいずれ50100年で中国になるってことだ。そして日本民族が名前は日本民族のまま中国を統治することも厭わない。

 

つまり中国というのは政府の名前が共産党でも清朝でも明朝でもMS明朝でもMSPゴシックでもなんでも良いのだ。中国の崑崙山脈を源流とする大いなる気が満ちている中国の中原を支配するものが常に中国なのだ。

 

中国は西洋人がまともな政治制度や文化や文明を持つ数千年も前から近代国家だったんだ、ここ100年くらい調子悪かったって、今まで本気出してなかっただけだよって話になる。三権分立とか司法権独立とか、お前らそんな妥協ばかりだからしょっちゅう西洋人が地方統治に失敗しては戦争になるんだよ(笑)。

 

そういう国家では三権分立など権利の分散は仕組みが複雑になり動きが遅くなり政治的駆け引きばかりに没頭して国民の幸せが見えなくなる。

 

お前らの統治は妥協の産物、犬と狼の混血に過ぎない。正しい統治ってのは中国のように全てを国家の犬、じゃなかった一騎当千の狼に仕立て上げ血統も統一する。そこ一切妥協をしない唯一の皇帝が天下統一してすべての権利を握って王道を持って支配することなんだよ。

 

お、ちょっと待て、習ちゃん家の西でテロが起こってる(苦笑)、あ、やば、解放軍が勝手にドンパチやってるよ、あ、かと思ったら皇帝に賄賂渡さずに中抜きしてる中堅幹部がいる、やばい、おれの権力揺らぎ始めてんじゃん。

 

だーから三権分立なんて嫌なんだよ、共産党総書記、中央軍事委員会主席、中華人民共和国主席なんて3つも席があるからそれぞれの組織で反乱が起きるんだ、席は一個でいいの。世界を支配してた唐の時代が懐かしいぜ(笑)。



tom_eastwind at 18:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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