2014年11月19日

東へ西へ

忙中閑、なくなった。

 

忙中閑ありの日曜日が過ぎて月曜日になるとバケツひっくり返したようにメールが飛び込んで来て、一件受けて処理して返信する間に二件のメールが来る。新規の問い合わせ、継続案件、それにしても今年後半は何だー?って思う。

 

火曜日は午前中に東京で一件海外相続の個人面談を行う。ニュージーランドにある居住用不動産及び定期預金をいつどのように相続すれば節税対策が出来るか?

 

こういう場合は様々な角度から検証する必要がある。その方の家族構成、資産の名義、将来的に誰に手渡したい財産なのか、必要なら代襲相続もある。

 

ニュージーランドと日本の法律は当然違うのでNZ非居住者はNZで売却した場合の課税額はいくらになるのか、同時に日本でも確定申告が必要なので日本ではいくらまでが費用と認められて課税額はいくらになるのか?

 

また日本で確定申告の場合は総合所得になるのか源泉分離課税になるのか?両国の所得税法、相続税法、租税協定、居住者非居住者認定をどう定義付けるか?等など複雑多岐にわたる。

 

この作業は最初の聴きこみが大事でありお客様の全体像を最初に掴まないといけない。そしてどのような方法が合法で可能でお客様のリスクがないのかを様々な視点から検討して実行可能なプランを作成する。

 

この作業に約2時間かかるが神経ピリピリしながらの作業なので終わる頃は頭が痛くなる(苦笑)。

 

昼過ぎにこの案件の作業が片付き荷物をまとめてホテルをチェックアウトして名古屋に移動しようとしている最中にまたAucklandから連絡が入る。新規の個人面談であるが予定が近いので直接お客様に連絡しろってこと。

 

「人使い荒いなこの会社、Aucklandで普段あいつらに仕事振ってる事の仕返しか?」と思いつつ直接連絡を取ると、中部地方のお客様からで今日は東に向けて移動とのこと。僕らは名古屋に向かって西に移動。お互いに通過時間を確認したら途中駅の浜松でどうやら時間が合いそうだ。

 

一旦電話を切りすぐに新幹線の時間を調べて正確な待ち合わせ時間を割り出して浜松駅前のホテルの喫茶店が営業しているのを確認して5分後に折り返し電話で面談予定を組む。

 

こういうのは世間では東奔西走?東へ西へって言うのか?井上陽水の歌が頭の中をくるくると回りつつすぐにタクシーに飛び乗り品川駅へ。港南口でタクシーを降り2階の新幹線の切符売り場で「こだま」の切符を買う。

 

こだまって乗るのは何年ぶりだ?もしかして何十年ぶりかもしれない。普段はのぞみばかりなので各駅停車でのぞみにバンバン追い抜かれるのは何か久しぶりの感覚だ。

 

結局昼ごはんを食べる時間が取れず新幹線の社内販売で何か買おうと思ったら、このこだま号は車内販売してない。仕方ないから部屋から持ってきた水だけ飲む。

 

今日も水呑み百姓か、それにしても最近の新幹線は揺れるな、昔だったら新幹線内でパソコン使っても車酔いしなかったのに最近は車内でパソコン使うと調子悪くなる、移動時間の有効活用は読書だな、品川駅で買った週刊東洋経済を読もう、約1時間30分で浜松到着だ、なんて頭のなかで計算する。

 

浜松駅到着。思ったより近代化されてるではないか、さすが浜松楽器の都なんてどうでもいいことを思いつつ、何で浜松駅が近代化?って思ったのは、実は10年くらい前に静岡県に来た事がありその時に清水駅を観る機会があり、その時の印象と今回の浜松駅の落差(笑)がすんごかったからである。

 

駅の中にグランドピアノ置いてるなんて郷土名物ですかね(笑)、うなぎパイもあるけどとりあえず予定のホテルに移動。名古屋は一泊だったのでアタッシュケースとサイドバッグ一つだから移動は簡単。相棒は何故か大型のきゃりー付きスーツケースで駅から横断歩道をがらがらごろごろと四苦八苦(笑)。

 

予定通りの時間に到着出来て面談開始、お話をお伺いしてその場でスキームをご案内する。それにしても偶然か、これで中部地方で3件続けて全く良く似た3世代移住の提案となった。

 

皆さん仰ることが全く同じで「俺はいいんだよ、もう年だから。けどさ、子どもや孫の事を考えたら今の日本で生きていけるか?これから日本がやばくなっていく時に子供や孫の為に資産を残せるか?大した金でもないけど、それでも子供や孫に相続税のない国でこの金を渡せるなら、俺も歳だけどもう一旗、最後の一旗かもしれないけど、上げるよ」

 

ご自分でビジネスを立ち上げビジネスの苦労を知り尽くし成功した方々は皆共通点がある。細心慎重かつ大胆、同時に常によく学びよく検証し健全な疑問を持ち理論的に考える能力があり、最後の決断の「飛び方」がすごい。

 

移住ビジネスを始めた頃はお客様が自分の夢を叶える為が多かったが、最近のこの層のお客様は明確に「家族のための緊急避難」である。そうだろう、実際に今避難しなければ確実に捕捉されて潰される。

 

「自分だけならどうにでもなる、今までビジネスの現場で戦ってきたんだ、けど子供があいつら相手に戦って生き残れるか?ましてやまだちっちゃな孫は?」そう考えると行動を起こすしかない。

 

1時間の面談では現実の移住の話をする。この仕事、良いことも悪いことも含めて説明する必要がある。世の中に桃源郷なんてない、けれど二つの国に住める権利を持ち自分の都合で使い分けることができるってのは、悪くないものである。

 

三世代で来ることで実際に起こる問題点、教育や医療、食事、娯楽、時間がおしてるので早口に一気に説明する。本当なら2時間程度の話だがお互いの持ち時間が1時間しかないので一気にやるしかなくて申し訳なかったのだが、1時間ちょっと過ぎて面談終了。

 

付け加えて言えば終わりのその際に喫茶店の伝票をさっと持って行かれて「俺が払うと言ってるんだ」と言い切る言力に迫力を感じた。あまりこういう人はいない、ぼくは九州生れで人におごられるのは慣れていないが時々NOと言えない場面にぶつかる、それがこの場面だった。

 

お客様とお別れしてまたも相棒はガランゴロンとスーツケースを引っ張りつつ駅に戻る。浜松から名古屋までは「ひかり」が走ってるので切符買ってホームに向かい、エスカレーターを上ってる最中にひかりが到着、ささっと乗り込み約30分で名古屋到着。

 

ホテルにチェックインして部屋に荷物を置くとそのままホテルのすぐ横にある成城石井で入り口にあるとんかつ弁当ときんぴらごぼうと岐阜名物唐揚げ(どこが名物だ?)を買って部屋に戻り風呂に入って冷えた弁当(米は食わず上に乗ったカツだけ食う)達を引っ張りだして食いつつNHKスペシャルを観る。9時過ぎにはベッドに引っ越して「よっしゃ、今日もどうやら無事に終わった」と思いつつとっとと睡眠。また明日がある。

 

忙中閑なしな1日でした(笑)。



tom_eastwind at 17:32│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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