2014年12月06日

花の金曜日

金曜日の朝は930分から定例の移住チームでミーティングで昨日来たお問い合わせについてそれぞれの方向性と担当者決めてさくっと30分で済ませる。

 

そして間を空けずに「海外相続税務コンサルタント」とのミーティングだ。日本の資産家と言っても不動産や自社株で保有している場合が多く相続が発生した場合に納税用の現金がない。

 

こういう人たちを、てかご本人はご臨終しているので残された相続人が困らないように予め海外相続を利用して納税用の資金を作るスキームだ。スキーム自体は1990年代から存在しており僕も香港を使ったスキームを何度か組んだ事がある。今回はこれをもう少し形を変えてやってみようって事だ。

 

このちょうど1時間の会議が終わる頃にはすでに次の面談者がお茶を飲みつつお待ちでぼくは手元のマグに入った紅茶(いつも砂糖ミルクなし、コーヒーは飲まない)をそのまま隣の会議室に持ち込み、今度は貿易に関する打合せを行う。

 

日本とNZの間でニッチ市場は沢山ありこれをどう開発、販路開拓していくかが議題。これは商社機能であり、単なる口銭ではもう利益が出ない時代である。だから川上から川下まですべてを一気通貫でいくSPA方式を取る必要がある。ではニッチ市場で当社がSPAを出来る商材や市場はどこなのか?

 

例えば水耕栽培によるオーガニック野菜、例えばLED、例えば例えばetcetc,いろんなケースを想定しつつ何が可能かを探る作業。当社ではすでにマオリハーブを使ったホリスティック、お魚ネットなどすでにSPAは扱っているので後は商材を何にするかのみだ。

 

その後すぐに次の方の訪問で、これは随分と個人的な話で相談を受ける。話を聴きNZの法律上の問題点を指摘しつつ現状をご案内する。判断はご本人である。

 

この面談が終了するとケータイ電話だけ持って道路向かいの弁護士事務所に行く。ここでは首都ウェリントンから出張して来た移民局幹部との会議。主に僕らユーザーから日頃感じていることをそのまま伝えて改善要求である。

 

今年の総選挙でグチャグチャになったビザ問題では文句の一つも言ってやりたいが彼も「ぐちゃぐちゃ」に巻き込まれた「仲間」であり、まあそういう非建設的な話ではなく今後の話をしようって事で、まずはリタイアメントビザに関する実務的な問題点を指摘していく。

 

移民局幹部は元銀行マンで受け答えがはっきりしているし“もごもご”言わないのが良い。できることは出来ると言い持ち帰りはきっちり持ち帰りと言うので話が早い。

 

日本からの移住者ってのは法の順守が徹底しており地元に溶け込み日本人だけで固まらず常に他人の事を考えて何事も「来た時よりも美しく」が出来るので、もっと審査の順番早くしてくれよ−とか審査基準は他国よりも緩くしてくれよとか言ったら苦笑いしてた(笑)。

 

まあそうだろう、移民局という立場からして人種差別するわけにはいかないし、かと言って日本市場はこれから大きくなるのは分かってるわけで、痛し痒しだ。

 

弁護士事務所の担当者、所長も入れてきっちり1時間話をした。心のなかでは移民局からこういう機会を作るってのはなかなかいいじゃないかと思いつつ口では結構突っ込みもやったが、はいこれで14:50

 

今日もこれで終了。移住、税務、貿易、法律、ビザ、様々に彩る花のような金曜日でした(笑)。



tom_eastwind at 16:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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