2015年01月28日

出発

今日はいつもより遠回りの長旅。出発5日前に急に一つ自治体訪問の新しい仕事が入った。明朝一番の会議である。


これからの自治体は書類仕事だけの単なるお役所ではなく公の立場から自分たちの街をどう発展させていくかを考える立場に変わったようだ。沈みゆく国内市場ではなくアジアに出よう、もっと観光客を呼び込もう、自分の街を知ってもらおうということになる。

 

しかし民間活用と言っても具体的なアイデアがない。第一海外にどう進出してどうそれを具体化するのか?そこでたまたま僕がAucklandでやっている仕事を聴いて「何やってんだ?」となったのだ。

 

ぼくは旅行屋でアウトバウンドもインバウンドもMICEも取り扱いの経験があるので旅行の事は分る。その上に今Aucklandでやっている仕事は日本の物産を売ることが含まれている。だから観光客の呼び込みも物産によって街を知ってもらうって切り口も分る。

 

勿論ぼくの仕事はボランティアではないが自治体が自発的に動こうとするなら喜んで協力したい。目先の利益にはならないし出張費用は手出しだが、こういう動きが広がってくれば日本に活気が出る。

 

なので普段より少し遠回りして日本に入ることにした。しかし問題は日本到着08:201030分からの会議なのに空港で着替える場所もないし第一今回は荷物がいつもの2倍ある。そこで機内にスーツを持込み飛行機が到着する2時間くらい前に狭いトイレでスーツに着替える事にした(笑)。

 

空港に到着したら荷物を日本国内のあちこちに宅急便で送る手筈をして身軽になって会議に参加する。会議終了後空港に戻り国内線で羽田に飛んでホテルに入る。明日からバタバタだぞ(苦笑)。

 

とは言ってもそれは明朝の話である。今日はとりあえず機内で池井戸潤の新作読んだり映画観たりして久しぶりにゆっくりする予定。

 

ところで昨日イスラエルの事ちょっとだけ書いたが、中東に関するこんな読みはどうだろう?

 

イスラム過激派ISISの資金の出処は米ペンタゴンとイスラエルである。イスラエルは欧州からここ数年「パレスチナへの侵略」を非難されていた。国家そのものが否定され周辺のイスラム国により消滅させられる危機があった。

 

そこでイスラエルが国家防衛の為に始めたのが十字軍戦争である。イスラム過激派にカネを出してISISという組織を作らせ欧州の若者を呼び寄せてテロリストにして首切り処刑を始めた。首切りと戦いを経験した欧州の若者は自国に戻りテロに走るようになった。

 

その結果として欧州の人々はイスラエルへの非難を引っ込めてイスラムへの非難を始めた。最近の新聞を見てみればよい、一昨年から去年のようなイスラエル非難記事が消えて、その代わりに「イスラム教とどう向き合うか?」という宗教議論に巻き込まれている。

 

そしてペンタゴンにとってもいつまでも戦いが続くことで武器が売れるし軍備増強ができる、政府内で力を維持出来るという事は時には大統領よりも強い力を長い期間選挙の禊を受けずに自分の好きな事が出来るって意味だ。日本の官僚を想像してもらえば良い。

 

オバマがやりたがっている中東からの撤退を実質的に押し留めているのがISIS等の中東過激派である。米国人の首を切り米国内に反イスラムの流れを作る。こうしてイスラムとの戦争を固定化させて対ロシア時代の冷戦のように軍備増強である。もちろん武器を買うカネは米国政府が保障、つまり米国人の税金から出ている。

 

勿論これが事実かどうかなんて誰にもわからない。けどまず考えてみよう、ISISっていつ出て来た組織だ?911以来米国の標的はアルカイーダだったのにあの組織はどこに行ったのだ?彼らは聖戦を遂行しているのだ、トップが死んだだけで消え去るような組織ではない。

 

そして米国はどこと戦っているのだ。米国はインターネットを駆使して戦後長い間大きな問題もなく続いてきた中東の政権を次々とひっくり返して今度はシリアを転覆させようと去年は空爆まで検討された(オバマが止めさせた)くらいだ。そしてシリア反政府戦闘部隊の一部がISISであり今まで米国が彼らに武器を供給して軍事訓練を施してシリアに送り込んだのは事実である。

 

そのISISがシリアと戦っているのだが今度はISISが米国の捕虜を殺して米国の敵になった。普通に考えれば飼い犬に手を噛まれたみたいな発想だろうが、米国からすれば誰と戦っているのか分からない状況である。

 

けどちょっと発想を変えて米国のシリア政策にイスラエルが乗っかってISISを組織化してシリアにも米国にもフランスにも英国にもテロを仕掛けてイスラム憎悪思想を世界にバラ撒いたとしたら?これは見事な戦略である。

 

テロリスト集団は宗教のように最初にリーダーが言葉と宗教を持って人を集めるビジネスではない。現世に恨みや憎しみや不公平を感じる人々に「憂さ晴らし」の場所を与えるビジネスであるから誰がリーダーでも構わない。

 

そして米国による中東への攻撃が続く限りテロリストは自然と生まれてくるのだ。これを続けていけば世界中に確実にイスラムテロが拡大する。そうなればイスラム対キリスト教の戦争にすり替わり、兄弟宗教であるユダヤ教のことは皆忘れてしまうのだ。

 

ISISが「世界で十字軍叩け!」なんて言ってるスローガンなどまさに宗教戦争に巻きこむ言葉である。これは別に陰謀論でもなく極普通の考察である。パレスチナ問題をパレスチナ側から見る訓練、つまり年代にイスラエルとパレスチナ及び周辺国

 

今回の件は中東全体の動きと米イスラエルの動きを全部ひっくるめて考えないと答はでないと思う。自分なりに「これで誰が利益を得たか?」を、事実を目の前に並べて去年の国際ニュースを並べて組み合わせれば上記の推測もそれほど外れてないかもしれない。



tom_eastwind at 12:38│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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