2015年02月27日

「イカロスの翼」池井戸潤 読了

半沢シリーズの最新作で今回は日本航空を舞台にした金融ドラマ。筆の勢いが全然落ちてない。てかむしろ第一作に比べてどんどん内容が引き締まっている。半沢シリーズって成長しているんだって思わせたこの一冊。普通は連作になると段々犬も倒れるワンパターンになるのだがこれは成長している。

 

小説が成長って言うと変な言い方になるけど、漫画で言えば「島耕作」シリーズみたいなものだ。僕は課長島耕作からずっと愛読者だが当初は大したことないサラリーマンだったのが様々な仕事を経験して次第に成長していく、あの感じだ。

 

そう言えば課長島耕作時代に島が大阪出張に行くとある広い土地に連れて行かれて「みろ、ここにこれから一大遊園地が出来るんだ」と言われた。これが漫画の世界ではなくUSJだと僕が知ったのはずっと後だ。

 

イカロスの翼。これはお勧め、「是非読み」ですね。

 

あ、そう言えば以前紹介した「ケモノの城」ですが、ありゃ散々な悪評でした、紹介責任あり、すみません(苦笑)。よく出来た小説なんだけど、良すぎてあまりにリアルでまるで普通の人が道を歩いているといきなり血まみれに千切られた手首がぐいってあなたの手を握ったような感じ?

 

それとも巨泉の11PM11AMに放映する感じ?(笑)

だから作者の書いた内容で僕が怒られるという、とても不思議な状況に追い込まれましたー。

 

いずれにしても池井戸潤、これからも目が話せない作家です。これならどんな読者層でも安心してお勧め出来る作家です(笑)。同時に「ケモノの城」を書いた誉田哲也、損害賠償起こしてやろうかな(苦笑)。



tom_eastwind at 17:57│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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