2015年03月12日

美術館の展覧会

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美術館の展覧会

 

盛装のご婦人を学芸員がうやうやしく案内する。

「奥様、これはセザンヌで御座います」

すると奥様、「あ〜ら、素敵だこと!」

次に「奥様、こちらがゴッホで御座います」

すると奥様、「あ〜ら、素晴らしいわ〜」

奥様がふと立ち止まり「あら、これはピカソね!」

学芸員いわく「奥様、それは鏡でございます」

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最近読んだ月刊誌に書いてた。元ネタは文珍の噺のまくらとの事(笑)。

 

落語は楽しいな、言葉の遊びの底辺には世間の生活の現場をしっかりと理解した(だから落語家は無茶苦茶な生活をしている)語彙と知識があり、それを決して「どうよ!」と見せびらかせずに行間にちらっとだけ埋めておくのがお洒落。

 

受験勉強だけをしてた人には行しか見えないから多分彼らは白黒テレビで観てるんだろうな、こっちは4Kハイビジョンなので思いっきり笑える(笑)。それが落語においては「間合い」になる場合もあるが、とにかくお互いに「通じた瞬間」が最高に楽しい。白黒では通じないのだ(苦笑)。

 

これって行灯やろうそくや蛍の光(笑)で読んでた時代の人も同様だ。「徒然草」ってのがあってこの本書いた人が「“まだ見ぬ世の”」と自分が生まれる前の古い本を読んで過去の作者と心を通わせている喜びを描いている。

 

これは別に怪奇談ではなく例えば中国古代の小説である水滸伝や三国志なども「語る」事が出来る。それは原作と言われている羅漢中と語ることも出来るし北方謙三と語ることも出来る。

 

今の日本人はあまりに目先の事に囚われていて、「俺かお前か」という殺し合いビジネスが盛んである。けど世の中、白か黒かじゃないことがほとんだなんだよね。お互い相手に通じて繋がってれば、白黒だけじゃなく極彩色もあるってのが見えてくる。

 

まず自分の国の歴史をきちんと勉強する。そして旅をして世界を知り世界の歴史を理解する。そして自分の生まれた場所と世界の違いを理解して自分の理解力を広げる。そうすることで初めて三方一両得とかWinWinってのが分る。

 

こういう、本を読む楽しみとか落語を楽しむ知識を持って欲しいと思う、そうすれば笑いが生まれて人生を楽しむ事がもっと出来る。

 

そんな事をふと思った木曜日の夜でした(笑)。



tom_eastwind at 13:34│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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