2015年03月14日

人種差別

ニュージーランドの人種差別について聴かれる事がある。人種差別の場合個人体験差が大きいので難しい。例えばこれが治安ならまだ分かりやすい。地域別犯罪率などデータがあるし皆さんの肌感覚もあまり変わらないからだ。

 

しかし人種差別は、僕自身はそれほど感じた事がないが同じ街に同じ時期に暮らしてても住んでる地域、本人の態度、付き合う友達で大きな差が出る。

 

人によっては「これマジ?」と思うような体験をした人もいる。

http://forgettingjapanese.blog118.fc2.com/blog-entry-20.html

勿論ご本人も「個人的体験」と書いているがこれだけ体験出来たのもある意味すごい。そして指摘している事実は確かに当たってる。

 

例えば2008年当時のクライストチャーチは人種差別があった。だから当時クライストチャーチに滞在していれば当然人種差別を感じただろう。とくに当時の市長あたりが平然と「この街では当分の間差別はなくらないだろう」と言いのけてたくらいだから。

 

けどそれには理由がある。その背景を知らずにこの記事だけを読むと誤解してしまう。例えば2008年頃のクライストチャーチは(現在も同様だが)労働組合が強く、人々はとにかく如何に働かずにカネだけ得るかって事に執心していた。

 

そんな地域で工場をやってても結局労動コストが高く付いてろくな製品が出来上がらない。だから工場はクライストチャーチから撤退して豪州や中国で生産をするようになる。この結果クライストチャーチの雇用が減少して真面目に働くB級の人々はオークランドや豪州に移住する事になった。

 

残ったのは労働意欲もなく能力もないC級の若者であり失業手当をもらい昼間から酒を飲みやることもなく街をぶらつきアジア人相手にからかったりバカにしたりして自分のバカさ加減を晒していた。だからこの時期にクライストチャーチに行けばそりゃ自然と「人種差別」を感じるだろう。

 

元々差別なんてのはバカの思いつく最後の裏返しな自分への慰めであり、馬鹿であればあるほど差別を煽って地元で喜んでる。知能は、ほぼ猿と同様である。

 

ちなみにA級のキーウィ、例えばジョン・キー首相はクライストチャーチの学校を卒業してオークランド、そして北半球の投資会社に転職してメリルリンチの副社長にまでなった。

 

けれど南島でもクイーンズタウンに行くとまず人種差別を感じることはない。何故なら町の人々は毎日が忙しく世界から来る観光客を相手にビジネスをしているから自分の目の前に立ってる人の肌の色を気にしてる暇はない。だからワーキングホリデイをクイーンズタウンで過ごした人は素晴らしい一年だったと思うだろう。(勿論これも個人的体験、ではあるが)

 

今のオークランドはどうだろうか?人種差別?うーん、あるっちゃ、あるんだろうな。僕自身は差別を感じる事はない。てかそれほど暇ではない。

 

当然の話だが、悪い時に悪い場所にいると被害を受ける。そういう当然の事を理解する必要はある。

 

つまりオークランドに住んでてもバカと付き合って治安の悪い場所で生活をすれば人種差別を受けるだろう、確実に。同様にオークランドに住んでてもまともな人々とまともな仕事をして治安の良い場所(比較的高収入=知性が高い)に住んでれば「え、人種差別?あたし、そんな事したかしら?」となる。

 

また差別はお化けと同じで感じる人は感じるが、そうでなければ何も感じない場合もある。だからどこかのブログにこう書いてるからってそのまま真に受ける必要もないしブロガーとあなたの感覚には必ず違いがあると思った方が良い。

 

しかし間違いない事を言えば人間は生きている限り様々な差別を受けるものだ。日本人は「臭いものに蓋」みたいに「差別なんてあっちゃいけない」だから「差別はない」と思い込みたいのだろうが、人間が完璧でない限り差別はどんな形にせよあり続けるのだ。

 

だからこの世界から差別を完全になくす事も出来ない、ただその差別を少なくすることは本人の努力で可能であるのも事実である。



tom_eastwind at 17:31│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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