2015年04月12日

Night in 中洲

三宮で食事が終わりホテルに戻る。途中の夜景、ほんとに綺麗だな。大阪のお金持ちがこっちに住むのも良く分かる。

 

さて大阪の仕事を終わらせて翌朝の新幹線で福岡に移動。2時間30分の旅だ。飛行機と新幹線とどっちがいいのかって距離感であるが、実際に飛行機に乗るとなるとホテルから伊丹空港への移動、搭乗手続き、飛行機はプロペラ機で天井が頭につくくらいちっちゃくて福岡空港への1時間の移動や板付飛行場からキャナルのホテルまでの移動を考えれば、この区間はやっぱり新幹線だなー。

 

けど新大阪駅から博多駅行きはもぐら新幹線でもある。例えば東京から静岡あたりだと右手に十分の一の確率で富士山、左手に十分の十の確率で駿河湾を楽しめていかにも「旅」であるが山陽新幹線新大阪駅から博多駅の場合、神戸を抜けたあたりからとにかくトンネルの連続でゆっくり海を眺めることが出来ない。

 

感覚で言うと新幹線がトンネルという穴から出たら駅に到着して出発したらまた穴に潜るようだ。一番最後の長いトンネル、てか潜道が関門海峡である。下関を出て門司に向かう新幹線は海の底に潜る。途中新幹線の窓の半分くらいまで水が登ってくる。門司に向かって上りになると水が引く。冗談である(笑)。

 

穴から顔を出したら小倉駅。右手に見える製鉄所や港は明治の昔に発展した炭鉱街である。ここの景色はいつ見ても良い。東海道新幹線で観る太平洋が明るい青だとすれば玄界灘の日本海は深い青である。どちらもきれいだが玄界灘の方が「切れ目」がある。

 

小倉は古い街である。明治時代は東京よりも栄えており石炭の積み出し港として「川筋者」の生活を支えていた。ちなみに石炭を掘っていた筑豊は麻生一族の本拠地であり上は政治家から下は任侠者まで抱えて石炭からセメントとビジネスを変化させながら福岡を占めた(笑)今も上から下まで同じ構成である。

 

その筑豊に今でもあるのが嘉穂劇場であり往時の繁栄を感じさせる。また最近は門司港もレトロさが人気のようだ。うちの奥さんと香港の友達4名で福岡をベースにして数日九州を回ったのだがその時の日程表に何故か「門司港」が入ってる。

 

はあ?あなた達外国から来てなんで門司港知っているの?と聴くと、どうやら香港の旅番組などで門司港の特集をしてレトロな景色に安くて新鮮な回転寿司が食べられるとあって人気なようだ。全く何が当たるか分からん(苦笑)。

 

新幹線は小倉を出て約30分で博多駅に到着する。ホテルまで近距離で駅構内の客待ちタクシーじゃ申し訳ないので筑紫口から都ホテル側に出てタクシーを広う。

 

この日は7年位前かな、説明会に参加して頂いた方との個人面談だ。去年も個人面談を行ったのだが諸々の事情でなかなか動けない。けれど情報だけは聴いておきたいとの事で去年から今年にかけてNZのビザ情報、日本の税法改定、最近のお客様の動向などをお話する。

 

夕方このお客様をホテルからお見送りした後に薬院に向かう。次のお客様との食事会だ。僕が知ってた薬院は西鉄が地べたを走ってた時代で高架駅を見た時はびっくり!年に数回福岡には来るが薬院まで足を伸ばすことはなく、うわー、歴史的ショック(笑)。その後もちょっと時間があったので近くを歩くとPanasonicがある・・・・けどここ、あ、そうだ、昔の九州松下電工じゃんか!と思い出した。ここも以前は何もなかったところだが薬院の発達はすごいな。

 

さて普段はあまりお客様と食事することはないのだが今回はすでにオークランドに移住してたまたま今福岡に戻っており更に本来3ヶ月先まで予約が取れない寿司屋にご招待頂き日本の最新の寿司を楽しませてもらうという筋書きなので喜んでお付き合いする。

 

お店はカウンターのみ12席と小さいが、出てくるものは普通のネタとは随分違っており手が込んでいる。珍しい魚を頂きつつ魚の穫れた港や市場の仕組みの話など聴かせてもらう。

 

そして2軒目は住吉にあるNZワインを飲ませるお店で色んな人が集まってざっくばらんの飲み会だ。ちっちゃい店だから肩寄せ合って飲むのだけどそれぞれビジネス背景が面白くそれぞれの得意分野の話になるとテレビ観てるよりよっぽど勉強になるし楽しい。

 

その後ホテルに戻り中洲の川の流れを見ながら「ほんとに福岡ってどんどん発展しているなー」ってしみじみ感じた。



tom_eastwind at 07:02│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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