2015年04月21日

AIIB アジアインフラ投資銀行という新手の詐欺

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[東京 20日 ロイター] - 安倍晋三首相は20日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、日本が参加すれば新銀行の信頼性が高まるとする一方、出資には依然として慎重な姿勢を示した。さらに22日からのアジア・アフリカ会議を利用して、中国の国家主席と会談することに意欲をみせた。

同日夜、BSフジの番組に出演し、語った。安倍首相はその中で、AIIBについて「アジアのインフラの需要、インフラが出来上がっていく中で資金需要があるのは事実」と指摘した。同時に、「悪い『高利貸し』からお金を借りた企業は、その場しのぎで未来を失う」と述べ、組織運営の透明性や、ずさんな融資が行われないような体制整備が重要と指摘した。

これに関連し、首相は、共同歩調をとる米国だけでなく、参加表明した主要7カ国(G7)も、同じ懸念を共有していると語った。

日本が、かりに新銀行に出資する場合は「域内国としては中国に次いで大きなGDP(国内総生産)があり、出資額は大きくなる」との見通しを示した。

その上で首相は、「日本が入ることで(AIIBの)クレディビリティが高まるのは事実。(日本が)入るかはいらないかは重要と、中国側も思っているのではないか」と語った。実際に出資までこぎ着けるかは「国民の富を出資するわけだから、慎重にみる必要がある」と述べた。

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はい、まさに「国民の富を出資」するわけで、そんな事やって中国主導のAIIBに参加してどうなる?要するに日本の信用で世界からカネを集めて日本からも出させて中国が外国でデタラメな国際インフラ投資をして橋や港や空港を作るのだけどその利権は中国が握り共産党幹部だけが儲かり3年後には手抜きの橋は崩落して港は利用されず空港に飛行機は降りてこない状態になるのは自明の理である。

 

2008年のリーマン・ショックの際に中国が取った政策がまさに中国内のインフラ整備に大量の資金をつぎ込んで誰も渡らない橋や誰も住まない住宅群を作りそこにたかった地方政府の共産党の役人だけを潤わせた。

 

その結果として鬼城など不良債権が次々と発生して、今朝も中国の大手不動産開発会社のドル建て社債が不履行になったではないか。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NN4RKB6K50YO01.html

 

もしかして今回のAIIBは中国自身がこれから来るであろう中国不動産バブルの崩壊に備えて資金集めをしているのではないかと勘ぐりたくもなる。日本のカネを中国に持ち込み自国のバブル崩壊を食い止めるつもりか?

 

中国が儲け話をするときは自分の身内で全部回す。一切外に出さない、外国でも中国人社会は中国人だけで仕事を回して一切地元に落ちない。中国による最近のアフリカ開発でも地元に利益は落ちずそれなのに偉そうな顔して地元の人間をこき使う。

 

だから中国人は海外で嫌われる。

 

それなのに今回のAIIBに限って中国人がその性格をむき出しにしないなんて誰が信用するかあふぉ。今回集まった西洋諸国でされ、彼らは自分たちの利権獲得の為に参加せざるを得ない、つまり半分のパンでも全然ないよりまし、である。しかし西洋人もバカではないから自分たちに利益がないと分かればすぐ撤退する。中国人のやり方を今回のAIIBで直接見てみれば良い、彼らのインフラ開発とはどのようなものかを。

 

そんな、ヤる前から答の分かってる詐欺になんで日本が参加する必要があるか?英国が参加したからとか皆が参加したからなんてのは何の理由にもならない。日本はアジア開発銀行(ADB)を持っておりここからアジアに資金を供給することが出来るのだ。

 

きれいなカネと正しい技術力、先輩を尊敬して後輩に知識を教え地元の若者と肩を並べて一生懸命働く、日本はそうやって多くのアジア諸国で好意を勝ち取ってきた。そういうベースが出来上がっているのに、なんであえて今アジアの危険な火種である中国と組む必要があるのか。

 

今回のAIIB構想は3年ほど前から進んでおり中国からすれば日本に入ってもらい世界の信頼を勝ち取りたい。だから副総裁の席を出すとか調子の良いことをぶっこいてるが、彼らは確実に自分たちの(それも一部共産党幹部だけの)利益しか考えてない、日本の利益なんてNO眼中だ。

 

今朝も中国の大手不動産会社がドル建て債券のデフォルトを発表したばかりで次に何が起こるか分からないのが中国だ。そんな国と今組む必要は日本の場合全くない。日本は毅然としてADBを活用してアジアの人々と手を組んでいくべきだ。



tom_eastwind at 13:33│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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