2015年06月11日

利益相反行為

「今日は一日喧嘩上等モードでしたねー」スタッフに言われて「あ、ほんとだ」と思った。午前中から午後にかけて2時間かけてランドバンキングの4半期ボードミーティングやったんだけど、ほんとに一昨年から仕込んで開始しておいて良かった、今からゼロから作っても全然追いつかん。

 

けどキーウィってのはすぐ調子に乗って「俺は何でも出来る!」と騒ぎ出して当初の筋書きと全然違うことを言い出すから止めるのが大変だ。

 

ボードメンバーの一人はキーウィだが80年代から日本と米国で投資ビジネス会社で仕事をしており特に80年代後半バブル期の日本企業がハワイやグアム、ロサンジェルスやニューヨークへの投資をする際のアドバイザーやったり投資スキームの組み立てをやってるからどんなに調子良い時でも冷静で常に先を観ているからこいつは大丈夫。

 

だが、オークランドの目先の不動産上昇だけでビギナーズラックで上手くいったキーウィは本気で「俺は何でも出来る!」と思い込んでるから困る。そいつらには「おい、あぶく銭って知ってるか?」って言う事にしている。

 

2時間たっぷりと投資先物件14軒を建築過程、現在までの建設コスト、完成、引渡し時期、予想売却価格と割り出しているのでその数字の現実性チェックをやる。

 

ランドバンキングと言っても難しい投資ではない。地元キーウィのコネで安い土地を見つけて地上げして市役所の建設許可をコネで早く取り通常よりも短い期間で安い建設コストで住宅を作り予め準備しておいた不動産会社がそれをオークションで売る。売れた金でまた次の土地を買い同じ作業の繰り返しだ。

 

投資家ビザの場合4年間の投資が必要なのでランドバンキングも4年で設定しているが期間についてはもっと長期間でもいける。4年間投資を続けて初期の投資資金が何度も回ってランドバンキングの総資産が増えて、これが最終的に投資家の収入となる。

 

この仕組みではランドバンキング自体は法人としての利益には課税されずすべての利益が直接投資家に配当されて投資家はそれぞれ個人の収入としてIRDに納税するようになる。今回は特にこの「納税」の部分をクリアーにした。

 

当社のお客様はある人は現在は日本在住、来年NZに来る。この場合居住非居住の認定をきちっとしておいて今年は租税協定で日本納税、来年はNZPAYEに応じて納税となるが来年申告する際はもし日本で労動収入があった場合はこれも申告対象となるが租税協定によって日本で払った納税分は相殺される。

 

昼飯抜きでオフィスに戻ると今度はとんでもない話が持ち上がっていた。

 

うちの移住チーム(現場)は4人づつ二つの島に分かれているが、戻ると右の島はでは全員が歓喜に湧いてて「なんじゃい?」と言う前に「tomさん、聴いて下さい!!!」一人の担当者が担当していたお客様のビザに大きな進展があった。

 

それも当初プランではこれOUTだったなー途中で戦略変更して大正解、お客様のご決断を頂いたので現れた結果だ。まさに「戦力の一時投入」で大成功!

 

かと思うと隣の島は何だか「あれ?」って感じ。どうしたんだと聴くとあり得ん話になっていた。ある取引に関してうちで契約を担当することになったがどうもそれまでの法的手続きがきちんと行われてないようだ。ところがその点をお客様に聴いてみると「そんなの聴いてないぞ!」である。

 

うーん、そっか、、、これ、最初の連中が何も説明していないな。ゼロベースで全部掘り返すしかないな。早速タカプナの相手側の弁護士に質問状を作成して送る。返答は明日の2:30pmまでだ。それまでに自発的に返事がなければこの取引の全貌をこっちが解剖する。ただその時はこっちの手間かけさせたんだから弁護士にかかる罰則きついぞ。最悪利益相反行為と認定されるぞ。今のうちに大人しく自白しろよって話だ。

 

そんなこんなでまた一日が終了。腹減ったー(笑)。



tom_eastwind at 20:56│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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