2015年06月16日

あなたの大事なお客様

最近の夜は寒いのでもっぱらホットウイスキーである。週末に地元の酒屋に行くと何とサントリーウイスキー角瓶を置いてありハイボールの作り方のパンフレットまで付いてた。やるねサントリー、こんな地球の裏側まで来てる。

 

「モスのライバルはマックではない」という内容の本がある。モスの会長が自社の沿革を語りつつビジネスの視点を常に正しい場所に据えろ、みたいな。

 

こういう本ってのは形を変え業種を変えて出てくるけど、どの本でも共通する点がある。そしてそれは啓発本やビジネス本として世の中で売れているのだが日本で仕事をしていると「あれ?あれだけ本が売れたのに全然変わってないよ日本」となる。

 

これは結局多くの人は本を読むが読むだけで満足して実行しない、自分を変えようとしないからなのだろう。自分の今の立ち位置がどこなのか、これからどっちに向けて進んでいくのか、こういうのは本に書いてあることを実行してみないと分からない。

 

「俺さー、ピケティの考え方がさー」なんていう人もいるが中身読んで理解したのか?「兵法」を読んでも実行出来なければ意味がない、読まなかったのと同じかそれ以下だ、だって無駄な時間を使ったのだから。

 

若いうちから自分のスタイルを作ってしまいそれで突っ走るか又は体育会系の脳みそ筋肉で何も考えないか。どちらにも共通するのは他人は自分と違うことが理解出来ない、例えば10人いれば10個の正義があるってことだ。

 

10個の正義なんて民放番組でもテーマになってて皆が解ってるはずなのにいざ自分の番になると「何で皆分からないの?私の言ってることが正しいのよ!」となってしまう。テレビ観ておせんべい食ってる時は「そうだよねー」と言いつついざ自分がその立場に立つとテレビで言ってた事をすっかり忘れて「自分だけ正しい」となる。

 

つまりテレビを観ても本を読んでも自分がそこにいない、当事者意識を持たず理解出来ない状態から言ってることとやってることが違う。お前さっき何て言ってた?である。とかく人は自分が当事者意識を持って考える事ができない。

 

例えば新入りの「あなたの顧客は誰だ」。新入社員や新しいバイト先などでは仕事を教えてくれる先輩がいるわけで実はあなたの会社生活にとって最も重要な顧客は先輩なのだ。

 

こんな事言うと「えー?社内に顧客がいるわけないじゃないですかー?」と笑うだろう。しかし仕事は一人でやるものではない。必ずチームを内部外部に作りそこで効率的に仕事をすることで利益も増加する。

 

だから外部の顧客に行く前に内部を固める、つまり周囲に好かれる人間になることが肝要なのだ。先輩に本来業務を教えてもらい+もう一言助言をもらえる。それで仕事を早く深く覚えることが出来る。

 

なのに何を勘違いするのか折角先輩が何か教えようとしたら「それって僕の仕事ですかー?」。教える気持ち、一発で失くす。自分が知りたい事は聴くが先輩が言うことは聴かない。自分のやりたいことだけする。そのうち周囲からも浮いてしまい結果的に能力低い社員となる。けれどそれはあなたが自分で選んだ道なのだ。

 

自分の周りを固めて外に仕事に出るようになれば今度は直属の上司から色々と指示が出るだろう。この時の上司はあなたの顧客か?これは答が難しい、上司の話についていけない自分がいるのか、上司が決定的に間違っているのか。

 

会社の規模によっても答えが変わる。社員数3千人以上で23年で上司が変わる会社ならまずは上司の言うことを健全な疑問を持ちつつ実行すれば良い。それで上司の能力が判断出来るしあなたが上司の指示で動いている限りクビになることはない。

 

もし小さな会社で社長が直接何か言ってくるのであれば自分が積極的であることを説明した上で相手の言うことを理解出来るまで聴く、その時の姿勢は学びである。社長は多分もう少し説明してくれるだろう、けど会社は学校ではない、聴けるのもある程度までだ。

 

社長の時間を奪うことは出来ない。そして社長の言うことを実行しつつ上手く行かなかった時に素直に社長に報告しよう、「ぼく、どうも上手く出来ません、どうすればいいんでしょう」それで社長が話を聴いて助言してくれるならそれはまともな社長だ。しかしそんな助言も23回までである。同じことを何度聴いても分からない=無能である。

 

ちょっと話はそれたがまずどのような外部の顧客よりも内部を固めること。仲間を作り仲間が救ってくれる状態を自分で作り出すこと。それから外に打って出れば良い。

 

そういうふつうのコトが書かれたビジネス本を見かける。どうしようもない自慢本や一発屋などもあるが出版元を見ればある程度見当が付く。どれだけ時代が変わっても基本となるビジネス本もある。孫氏の兵法、中村天風クラスになるとそのまま仕事に直結する。

 

良い本を読み脳みそを鍛えて今自分が置かれている立場はどこなのか次の一手をどうすべきなのか、視点を明確にしよう。そうすれば誰が貴方が味方にすべき人か顧客サービスの方法も含めて見えてくる。



tom_eastwind at 21:07│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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