2015年06月17日

さあ、物語を書こう 1

今日は30歳前後の方向けの話である。

 

ここに1千冊の本がある。そのうち5冊の本を読めば君は賢くなる。少なくとも今の日本で何が起こってて次の5年で何が起こるか分かる。問題はその5冊をどの本にするかだ。多分君には面倒な一冊かもしれないけど、これから起こるであろう君の人生には役立つ。

 

そんな時、ぼくが君に出来る助言は「1千冊全部読め」だ。

 

物語は約25年前に始まった。このブログを読む読者の中でもまだ生まれてなかった人もいらっしゃるだろう。

 

1990年、日本の土地バブルの崩壊が始まった。

 

1980年代日本全体が景気が良く社会では「私をスキーに連れてって」で苗場スキーが一大ブーム、リフト待ちは1時間、昼食場所では食事をしている人の後ろに料理を持って終わるまで黙って立ってるような混み方だった。

 

この当時東京都内で不動産を持ってれば誰でもお金持ちになれた。そうしてバブル紳士と呼ばれる人々が銀座の街を徘徊して大手建設会社部長や大手銀行の支店長クラスを集めて夜な夜な飲み会を行いその席で賄賂が渡された。

 

バブルを引き起こしたのは誰か?議論の尽きない点であるがバブルの現場で東京の一般民の自宅にトラクターを突っ込ませて汚物をばら撒いたのは組織暴力団であり彼らにカネを渡したのはバブル紳士でありバブル紳士に仕事を発注したのは大手建設会社であり大手建設会社に資金提供したのは大手銀行の支店である。

 

当時の言葉で一千万円を束ねた札束のことを「レンガ」と呼んでいた。サイズが良く似ていたからだ。ああなるともう札束ではなくごろっとした塊である。こういうのが銀座に来る高級車のトランクにゴロゴロしていた時代だ。

 

土地は値上がりし株価は上昇しその内実はスカスカ、つまり実需のない土地の値上がり、会社の株価は解散価格を大幅に上回っていた。そんな時大蔵省が突然銀行に対して貸付総量規制を通達した。つまり銀行がカネを貸すのに制限をかけたわけだ。

 

この時にバブルを理解していた紳士どもは次に起こるバブル崩壊を予測してすぐに手仕舞って土地や株を現金に替えた。ところが崩壊の足音を聴く力がなかった人々は「まだいける!」とばかりに株や土地や郊外の一軒家をローンで買った。そして1990年、株価は下がり始めた。暴落し始めた、という表現の方があっているだろう。

 

そして失われた20年が始まる。

 

***続く***



tom_eastwind at 17:49│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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