2015年07月08日

Boarder Security (国境保安隊)

日本語の翻訳が正確なのかどうか分からない。というのもセキュリティは色んな翻訳の方法があるからだ。英語と日本語の違いでよく言われるのが「英語はひとつの単語でたくさんの意味を持つ。日本語は一つの意味に対してたくさんの単語がある」だ。

 

僕は言語学者ではないのでこれがどこまで正確なのか分からないが実際の生活をしていて警察が人間を襲った犬を処分?薬殺?安楽死?することになった時に警察官が使った英語は”Destroy”デストロイ、日本語で言うと「破壊」ですか…。

 

Aucklandに戻り夕食を食べながらTVONEニュースを見る。夕食を食べ終わって片付けた頃からBoarder Securityを見る。僕は旅行屋であり空港検疫と税関と入国審査の厳しさは理解しているがやはりこういう番組を見て「誰がどんな事をやっているのか」を知るのは勉強になる。

 

それにしてもアジア系、よほど空港をなめているのか、自国の食料を平気で鞄に入れてお土産として持ちこむ。薄汚いのは、分かってて持ち込みバレたら舌をぺろっと出して「あー、知らなかったー」。それで通るほど甘くない。てか、ずるい。

 

オーストラリアもNZBiosecurity(検疫)の厳しい国である。特にAucklandでは機内でもらったバナナ一本持ってきて申告しなかっただけで400ドル(約35千円)のその場での罰金である。ただ麻薬となるともっと厳しいのが当然だ・・・となるはずだけど、何故か両国は麻薬に甘い。明らかに麻薬を持ち込んでいるのにその種類によっては「あ、個人使用ね」で通ったりするから呆れる。

 

冗談が通用しないのが空港国際線セキュリティである。ある時実際にカウンターにこんな貼り紙があるのを見かけた。”I take your joke seriously ” 「あなたの冗談を私は真面目に受け取ります」そう、冗談が通じないのだ。

 

英国生まれの若い女性がボーイフレンドと共にシドニーに入国しようとした。観光ビザである。ところが記録を観ると3ヶ月毎に出入りしている。以前はワーキングホリデイビザを取得して普通に働いていた時期もある。

 

彼はすでに入国しており到着ホールで待っていた。彼に話を聴くと素直に彼女がピザ屋で働いてた事を認めた。では彼は?何と彼はNZ国籍があるので豪州で働くのは合法である。

 

早速面談室で話を聴くと彼女も地元のピザ屋で働いているとのこと。そして更に調べていくと何と彼女はニュージーランド居住者であった。彼女は英国生まれだが若い頃にニュージーランドに移住して来て両親はすでにNZ国籍を取得している。

 

しかし彼女は苦笑いしながら「実は私は飲酒運転で捕まって・・・それでNZ国籍が取得出来なかったの」だって。。。自分がどれだけ罪を犯しているのか理解しているのだろうか?後先が分からないのだろうか?

 

今回彼女は空港の面談室で泣きっぱなしだったが、泣くくらいなら先にビザを取れ。NZ国籍も取得せず豪州に不法滞在してそれが自分でも分かってて捕まったら泣く・・・情けない話である。

 

彼女は3年間豪州への入国禁止を食らった。彼女は翌朝の便でNZへ強制送還された。彼氏はそのままシドニーに残った。彼にとっては賢い選択だったと思う。



tom_eastwind at 17:29│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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