2015年07月21日

10増10減

高知新聞より

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(僕注・政府は)「1票の格差」是正を優先するあまり、不要論すら持ち上がっている参院の役割自体を見直すことも避けている。合区対象の4県だけが極端なしわ寄せを受ける案に、批判や不満の声が上がるのは当然だ。(僕注・そりゃ当然だ、じゃその人口減対策をしてきたのか?)

 

 説明不足、議論不足なのは自民党だけではない(僕注・議論して答出るのか?)。公明党は合区推進派であり、高知県連レベルでは反対している民主党も中央レベルでは公明党と組んで、自民党よりも踏み込んだ合区案を既に共同提出している。(僕注・それが日頃あなた達が神輿に担いでいる民主主義である)

 

 人口のみを「物差し」とする今の選挙制度では、地方の代表は次々と消えていく。各党は主権者への説明責任を果たす(果たしているよねすでに、人口の問題で合併するって。合区だと)とともに、ハードルが高い憲法改正による手段以外に、地方を守る選挙制度はないのかなどについて早急に検討すべきだ。(じゃあ君は傍観者として偉そうな事言って自分の提案はないんだよね・笑)

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=341181&nwIW=1&nwVt=knd

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僕は高校生の頃、国会議員ってのは国会のため、つまり国のためにそれぞれの意見を述べ合って国にとって最も良いと思われる国策を作っているものと思っていた。

 

北海道の寒い場所から沖縄の暑い場所までいろんな地域の意見を取りまとめて国民全体を引き上げていくものと思っていた。

 

けれど今の国会議員はどうも違うようだ。自分たちの出身選挙区の為に地元の利益代表として出来るだけ中央政府から金を巻き上げてくる、そんな事ばかりやっている。

 

じゃあ国会議員が国政を考えずに地元の利益しか考えないのであれば誰が国策を考えるのか?これに対する答は「官僚」であろう、良い意味での。

 

何故なら彼ら官僚は賢い。国会議員10名分の働きを一人でやるような連中も珍しくない。天下国家を睥睨しつつ役人生活約35年を国家政策作りに励むのだから(結果論ではない・笑)数年で入れ替わる国会議員よりよほど政治にも精通している。

 

しかし官僚は選挙によって選ばれた人々ではない。そうなると日本にあるのは民主主義ではなくて官僚独裁主義である。けどこれだって上手く回っているうちは国民は文句を言わない。国会議員も国会で大声出せば帰りに官僚から「お土産」持たせてくれるわけで、そりゃ地方の事にかまけてワガママ言ってる方が楽だわな。

 

けどそれが本来あるべき民主主義国家か?何か違ってないか?国政とは各地方から風呂敷抱えて集まった国会議員がお互いの「お国の実情」を語りつつ今ある国家資源をどのように配分して国家の成長に繋げるかを語る場所である、自分の田舎に金を持ち帰ることではない。

 

例えば北海道出身の議員は冬の寒さの暖房費を特別に別枠で追加してくれないかと訴える。すると沖縄出身の議員は夏の暑さを訴えて涼しい住宅作りの補助金を要求する。

 

そのうち東京出身の議員は「東京は物価が高い、特別物価手当が出せないものか?」というと福岡出身の議員は「ふざけんな、お前らはバスで行ける距離に歌舞伎やクラシックコンサートがあるではないか。福岡にそういう文化はない。だから東京在住者は文化税として物価と相殺すべきだ!」

 

こうやって皆が喧々諤々と議論をすることでそのうち日本全体が平たく見えてくる。じゃあ今回はどこに予算を付けるかって議論になり、カミオカンデはどこが良いのか、東京一極集中予算はどうなのか、しかし田舎に高速道路を作ってもなーという議論ができはじめる、本来ならば。

 

しかし現状は上記の新聞記事にもあるように誰もが「おらがおらが」で要求ばかりして自己努力をしない、「政府は何もしてくれない」族=たかりに成り下がっている。メディアでさえもこうなんだから政治家や一般市民に至っては推して知るべしだろう。

 

国会議員個人の脂質に関する、あ、違った、資質だ(笑)。国会議員個人の資質に関する事はさておき、良いか悪いかは別にして現在は一人一票制度である。

 

だから当該記事の「人口のみを“物差し”とする今の選挙制度」は法的には何も間違っていない。それが民主主義である。

 

年間納税額100万円につき一票にすれば面白い景色が見られるんだろうしオリンピックで金メダル取れば終身100票とか。けどそういう仕組みは検討されてないのが現状の「平たい民主主義」である。

 

「地方を守る選挙制度はないのかなどについて早急に検討すべきだ」というなら何故今まで危険水域にいた高知県で検討しなかったのか。

 

要するに自分が既得権益側にいる時は口をぬぐって市民に黙って離れで美味しいすき焼きを食べて誰も正論を語らずやるべき事をやらず正論から逃げ本当に困った時には正論を語るが、それはもう自分の行動によって自己否定しているので正論とは言わない。

 

政治は国民の民度をそのまま物語る。政治家を見て醜いと思えばそれは自分の顔が醜いという事である。



tom_eastwind at 19:47│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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